応援コメント

45話」への応援コメント

  • しかし、だいぶ頭がイカれているな。切り抜ける方法がどのような方法かは知らないが本人以外わからない方法を使用人がわかるはずもなく忠義に感じていれば当然自害もあり得るのに。
    切り抜ける方法はわからないですが今の自分を受け入れて投資や教育など世話してくれてる家にとんでもない迷惑をかける選択を偶然雇った一使用人、しかも戦闘訓練をさせているのだから場合によっては死の危険も伴う雇用なのに公爵家と比較して使用人をとるとは恩を仇で返すどころの話ではないですね。かなり人格が崩壊して暴走しすぎですね。

    作者からの返信

    ご意見ありがとうございます。
    お考えの通りだと思います。ここからは少しだけネタバレを含み、また長文ですので興味がありましたらお読みください。どうしてそのような展開にしたのかの詳しい説明を書いていきます。






    この場面においては今までの行動が上手くいっていたからこそ、今回の選択も上手くいくと高を括っていたから出た答えでした。エルやリリーを従えさせることができて、尚且つ自身を慕う使用人を獲得する事ができた。過去の戦闘においても負けた事などなく、エルやリリーからも褒められる程の力を自分は持っている。そのような甘い考えのもとで一人で決断をしました。最悪は自分が死ねばいいだけの事、そのような考えもどこかであったのかもしれません。

    主人公の考えた作戦は簡単なものでした。戦闘を行い倒せないと判断したら転移石を割って転移する事によって逃げる(ある程度、場所を定める事ができる)。アンジェリカに触れて飛べばいい、そう言った考えのもとで動いていました。好きだからこそ助けてみせるという曲がった覚悟でしたが、そのような考えが通るわけもありません。

    元より主人公は使用人への対応などによって好感を持てる存在にはなりました。元が元だっただけにルール家が従える多くの使用人が考えを改めています(その描写は三章にて入ります。ここまででそれの描写が無いのはルール家という環境に主人公が興味を持っていないからです)。

    ですが、自分の考えを他の人は理解しているはず、自分に対して大きな期待感を使用人は持っているという考えが根底に、無意識の中にあります。そのために期待感からアンジェリカは素直に言う事を聞いてくれるだろう、そう考えていたのかもしれません。

    またルール家を売ったのも公爵家としての覚悟を元から持っていなかったのもあります。いつかは離れる場所なのだから何をしたところでどうとでもなる、きっと悪い事をしたところでシンがどうにかしてくれるだろうと言った考えが現れてしまいました。ですが、賢いアンジェリカがその契約がどれだけ危険なものかが分からないはずがありません。自身を助けてくれた主のために、加えて自身を雇ってくれたシンのために死ぬ事を決意しました。あの時に出た炎は命の灯火かもしれません。



    加えて元々はアンジェリカという存在はここの場面で死ぬ予定でした。最初の展開では救えなかった事を悔やみながら転移石でエルのもとへ戻り、次は二人でアンジェリカの遺体を回収するためにトール達と戦闘。その最中に暴走した主人公の手によってトール達は殺されてしまう。このような形でプロットを作っていたのですが思いの外、アンジェリカの人気が高く、また書いているうちに情が湧いてしまったのでハッピーエンドに近い話になりました。本来であればここの場面はかなりの胸糞展開になる予定だったんですよね。それを半ば無理やりに改変したため主人公の傲慢さが際立つような話になりました。



    他にも質問や御意見などがありましたら是非、お送りください。作者なりの見解と回答を返信致します。