第十三話 破壊された街

【7月18日(土):オリミーティリ】



 私たちはサールロイの目前まで山を降りてきて、その変わり様に言葉を失った。やはりドラゴンが襲来したのだ。石造りの防壁は崩れてこそいなかったが、大きな亀裂がいたるところに入っていて、体当たりしたら倒れてきそうだし、門は焼け落ちて門番もおらず、出入りが自由だった。門番も用意できないほど人が死んでしまったのだろうか。山の中を踊っていた人たちはざっと見ただけで五百人以上はいた。

 私達は門の隙間から市内に入った。防壁の中は、外側よりも凄惨たる有様だった。サールロイは冒険者が思い思いの方法で改築した継ぎ接ぎの家が多く、それが見てて楽しかったのだけど、そういう家は全て焼け落ちて皆同様に瓦礫の山と化していた。私たちがサールロイに到着してからずっと利用していたギルド御用達の宿屋も焼け落ちている。せっかくの冒険者達の努力の結晶が無惨に壊されているのを見てやりきれない気持ちになる。この街に着いて一週間の私ですらこれだけ怒りが腹の底からわいてくるのだから、この街によく馴染みがあるサンナやトシュデンだったら尚更だろう。いつもよく喋る彼らが、サールロイに着いてから一言も発していない。唯一幸いだったのは、今日は朝から雨が降っていて、立ち上っていたであろう炎は既に鎮火しているということだけだった。その雨はサールロイの人々の心情を表すかのようにしとしと降り注ぐ。


 ほとんどの建物が焼失したサールロイにあって、原型をとどめている建物が幾つかある。その中の一つが、サールロイの中枢、冒険者ギルドの建物だ。レンガ造りの建物は表面が一部真っ黒に煤けているが、その威容を保っていた。司会を遮る建物がないのでよく見える。

 とりあえず私達はそこへ向かうことにした。ヘラジカの納品とか言っている場合ではないのはたしかだが、大きな死骸を瓦礫の上にほっぽっておくわけにもいかない。

 ギルドに着くと、城門と違って焼け落ちていたわけではないけど、その門および窓は全て開け放たれていた。これまた出入りが自由だ。その理由は中にはいるとすぐに分かった。サウナのようにすごく蒸し暑かったのだ。建物の外壁には大量のすすが付いていたのは、ドラゴンに建物ごと火炙りにされたのだろう。よく耐えたなぁと感心する。

 スタッフはいなかったけど、とりあえず狩ったヘラジカの魔獣を納品所の場所に置いた後、私達はトシュデンを先頭にして普段一般の冒険者が利用するカウンターなどの奥、建物の二階まで踏み込む。みんな汗だくになりながら忙しそうにしていて、私達に気を留める人はいなかった。トシュデンは慣れた感じで執務室と書かれた二階の両開きのドアを開けた。喧騒が聞こえてくる。日に焼けた金髪のマッチョが指示を飛ばしていた。自身に満ち溢れた様子でてきぱきと指示を飛ばす姿を見て、一目で彼がここの長であることがわかる。長い金髪を三編みに束ねていて、上半身は何も着ておらず、筋肉美を見せつけている。同じマッチョでもトシュデンは樽みたいな体型なのに対し、その男は上半身が綺麗な逆三角形を描いている。

「やあ、トシュデン、来てたのか」

 男はトシュデンに気づいて、気安い口調で挨拶をした。

「カイロ。久しぶりだな。こっちの二人は、なりゆきで一緒にここまできた、ダリンとアリスだ。ダリンはガレン将軍の孫でもある」

 トシュデンに軽く説明され、私は頭を下げた。

「おお、ガレン将軍の噂なら前線から遠く離れたここサールロイまで轟いていたよ。あの将軍の孫なら期待できる。歓迎するよ。そっちの女の子も。来てそうそうにこんなことになってしまって残念だ。この街は普段は刺激的で楽しいところなんだがね。俺はカイロ・キザンというもので冒険者ギルドのギルド長をやっている」

 ギルド長ということは、冒険者ギルドで一番偉い人ということだろうか。そんな人と対等に喋れるだなんて、トシュデンは私が思っていたよりもすごい人なのかもしれない。

「それで、昨晩は何があったの?」

 サンナが尋ねる。

「君たちは昨晩はここにはいなかったんだね。それは幸運だったな。街の様子を見て分かったと思うが、ドラゴンが北の方から飛んできて、炎と撒き散らして悠々と帰っていったんだ。俺たちが必死の思いで作り上げてきた街を、ほんの戯れで、ものの一時間程度でぶっ壊していきやがったんだ。くそっ! 俺にもっと力があれば、二度と炎なぞ吐けない体にしてやるのに…」

 喋っているうちに興奮したのか、カイロは声を尖らせ拳を固く握りしめ怒りをあらわにした。感情の起伏が激しい人だ。

「っと、無駄話をしている場合じゃないんだ。やらなければならないことは無限にある。して、君たちはなぜここに来たんだい?」

「ああ、依頼にあった魔獣を討伐して帰ってきたら大変なことになってたものだから、状況の確認と、なにか手伝えることがないかと思ってね。二人も初めてサールロイに来たのなら、特に暇だろう?」

 トシュデンが確認を求めてくる。私とダリンはコクコクと頷いた。

「それは助かるよ。この街に長く澄んでいる冒険者は自分のことで手一杯だからね。トシュデンとサンナは魔獣がこの事態を好機と見て攻勢をかけてきたときに備えて色々としてほしいことがある。説明するから少し待っていてほしい。そっちの二人は、まだ瓦礫の下に人が埋まっていないか、見て回ってほしい」

 私たちはわかりましたと素直に返事をして、執務室を後にした。私は自分のことをボランティアだとかをするような人間ではないと思っていたけど、こんな大惨事を目にしてめんどくさいからという理由で逃げ出すような人間でもないと知って安心する。


 私とダリンは指示されたとおり病院に行った。病院は敷地は狭いながらも二階建てで、現実世界とは比較するまでもないけど、オリミーティリの中では設備の整っている病院だ。二階部分は焼けて屋根や天井は失くなっていたが、一階は無事だったらしい。中に入るとベッドが並んでいるが、全然足りないらしく床にゴザを敷いて収容人数を稼いでいる。足がおかしな方向へ曲がっていたり大きく火傷をしていたり、見るに堪えないようなひどい怪我をしている人がほとんどだが、よっぽど医者の腕がいいのか皆安らかな表情で眠っていた。私達は忍び足で奥へ進み、見回りをしている白衣を着た眼鏡の男性に声を掛けた。

「あの、ギルド長に言われて来たんですけど、けが人をここに運び込むようにって」

 白衣の男性は私達に気づいて、人の良さそうな笑顔で言う。

「おお、助かるよ。まだ空きスペースはあるからね。しかし君たちを初めて見るんだが、サールロイには最近来たのかい?」

「はい。先週他の人二人と計四人でこの街に来ました。昨日の朝に依頼を受けて今朝戻ってきたんですけど、そうしたら大惨事で」

「それは大変だったね。ところでその依頼って、ヘラジカの討伐かい?」

「そうです。なんとか倒せました」

「おお、君たちがそうか。私がその依頼を出したんだ。ちょっと妙な、角の光る魔獣がいると聞いて研究に使えないかと思ってね。倒した亡骸は持って帰ってきてくれた?」

「はい。納品所に置いてあります」

「それはよかった。今すぐ取りに行って解剖したいのはやまやまだが、今ここを離れるわけには行かない。もどかしいよ。

 それで、けが人を運ぶための担架が必要だね。ちょっとまってね」

 そう言うと白衣の男は病院の奥に引っ込んで、数十秒経って担架を抱えて戻ってきた。

「それじゃあ、よろしく頼むよ」

 そうして私達のお使いクエストはスタートした。


「大怪我をしてる人、いませんか」

 こんな瓦礫の山の中、ぺちゃくちゃとお喋りをする気にはなれず、声を張りながら街中を練り歩く。たまに瓦礫の中にはみ出している四肢を見つけて、瓦礫をどかして脈を取っては簡易的な安置所に運ぶということをした。せめて安らかに天界へと旅立ってほしいと思うが、丁寧に弔っている暇はなかった。今は生きている人が優先だ。

 しばらく歩いていると、子供のすすり泣く声が聞こえる。見ると瓦礫の前で一人の男の子が泣いていた。私がどうしようかと逡巡していると、ダリンがさっと少年の前に出て跪いて、

「坊主、どうかしたのか」

と優しく語りかけた。普段のぶっきらぼうさからは想像できないような態度で思わず感心してしまう。

「…お母さんが… まだあの中に…」

 少年は焼け落ちた瓦礫を指さしてしゃくり上げながら言った。

「そうか。よく逃げなかったな。今助けてやるからな」

 そう言ってダリンは少年の頭を撫で、すぐさま焼け焦げた家の残骸を除け始める。すぐに高級そうな服は煤で汚れてしまったけど、全く気にする素振りを見せずに一心不乱に作業をしている。私もそれに従って瓦礫をどける。もし亡くなっていたら少年になんて言おうかということが一瞬頭によぎって、それを打ち消すように黙々と作業を続ける。そんなことは、遺体を見つけてから考えればよい。

 屋根をどけ終わった辺りで、足が見えた。柱に挟まれていて黒っぽくなっており、うっ血してそうだ。急いでダリンを呼んで、体があるであろう場所に覆いかぶさっている残骸をどける。幸いにも、その柱によって空間が確保されていて、体は押しつぶされていなかった。意識はないみたいだけど、脈はあるし呼吸もしている。私たちは力を合わせて柱を持ち上げ、その母親を担架に乗せた。

「これくらいの怪我なら命に別条はなさそうね。良かった」

「ああ、本当にな」

 ダリンは少年に駆け寄って、

「母親は無事だ。これから病院に行くが、お前も来るか?」

 と伝えると、少年はこくりと頷いた。


 そうやってしばらく見て回って、けが人を四人ほど病院に運んで、待合室の椅子で一息入れる。足はすごい疲れていたが、人の命を救ったんだという達成感で満ち溢れる。休んでいると白衣の男がやってきた。

「二人もありがとう。運んできてくれた人は、全員僕の魔法で眠ってるよ」

 そう言う男の顔も随分と疲れて見えた。髪はボサボサで、眼鏡の奥の目にはクマが現れている。

「礼などいらない。命が助かったのなら、それは俺たちの本望だ。あんたも大分疲れて見えるが、少し休んだほうがいいんじゃないか」

「僕はここに来て三年になるけど、こんなことは初めてだからね。少しくらい疲れるのは仕方がないさ。と言っても、こんな状況じゃあ僕ができるのは魔法で苦痛を取り除いて眠らせて、あとは患者の治癒力に頼るしかないんだけどね」

「それでもあんたは立派なお医者様だ。俺はダリン・ルトストレームという者だ。あんたは?」

「そういえば、自己紹介がまだだったね。マシュー・オリモだよ」

 オリモ… 聞いたことがある名字だ。私は記憶の棚をまさぐって思い出す。そうだ。私が一角ウサギの依頼で訪れた、スイカを買った妖精店がオリモ妖精店だった。たしか女店主のクリオが、夫は息子の病気の治療法を見つけるために旅に出たと言っていた。

「私はアリスと言います。マシューさんは、クリオさんの旦那さんですか?」

「おお、君はクリオを知っているのかい? いやぁ、世間は狭いなぁ」

「はい。この子はクリオさんの店で買ったんですよ」

 そう言ってスイカを見せる。

「そうか。大切にしてくれよ。ところで、僕のことを何か言っていたかい?」

「ええと、ぶん殴ってやるって」

「はは。すぐに帰れると思ったんだけどね。随分と長くかかってしまった。息子の病気を治す方法を探してここまできたんだけど、駄目だな、目の前の患者を見るとどうしても助けたくなってしまって、自分の研究に手が回らない。それでも、もう少しだ。心臓の拍動を補助する魔法陣までは完成したんだ。ただ、エーテルを継続的に供給する方法が見つからなくてね」

「それで魔獣の討伐依頼を出していたんですね。私たちの獲物が、そのヒントになるといいですね」

「ああ、期待しているよ。楽しみだなぁ」

 そう言ってマシューはにっこりと笑った。雑談を終えて、またダリンと担架を担いで病院を出ようとすると、声を上げて男が走ってくる。

「伝令ー!! 魔獣の大群が攻めてくるぞ!! 戦える者は門まで集まってくれ!!」

 ギルドで耳に挟んだ、魔獣がこれを好機と見て襲ってくるという話が現実になったのだ。エーテルが脳に浸透した魔獣は動物だったころよりも頭が良くなっている。弱者の匂いを嗅ぎつけてその凶暴性をぶつけてくる。

 私はけが人か魔獣かどちらを優先するべきか迷って、ダリンの方を見ると担架を置いて槍を持っている。失礼しますとマシューに一礼して、私たちは門へと急いだ。


 門にはサンナとトシュデンがいた。他にも数人の武器を携えた冒険者が集まっていたが、守りきれるかはかなり怪しい。なぜなら、見えるだけでも30匹以上の鹿が、熊が、猿が、門のすぐそこまで迫っているのだから。

 サールロイの防壁には門が3つある。そのそれぞれにこれだけの兵士しか集まっていいないのだろう。亀裂の入った防壁に突撃されたら崩れるかもしれないなんてことは誰もが分かっているけれど、無視して崩壊しないように祈るしかない。

 依頼のために魔獣を相手にしたときはせいぜい5匹くらいまでしか一度に戦ったことはなく、こんな大群相手にどんな戦い方をすればいいかなんてさっぱりわからない。怖いし逃げ出したいけど、防壁の内部に入れてしまえば怪我人が、少年が危険にさらされてしまう。私は肚を決めてダガーの柄を握りしめる。剣は折れてしまったので使えない。

 冒険者たちは門の外に出て一列の布陣を敷く。魔獣が測ったように一斉に動き出した。サンナが呪文を唱えて茨を出して魔獣の足止めを試みるけど、勢いは全く止まらない。魔獣は迫ってくる。こんな数人で留めるなんて馬鹿げている。さっきまでの勇ましかった私はどこかにいって、今になって強烈な後悔が私を襲った。

 しかし、予想に反して魔獣は襲いかかってこなかった。いや、襲いかかってこなかったのではない。たしかに勢いよく迫ってきた。だが見えない壁に阻まれるように、魔獣はある一線を越えてくることができなかったのだ。

 私達は驚きと安堵に包まれてそれぞれがキョロキョロと挙動不審になった。その中でサンナが何かを確かめるように魔獣の目前まで近づき、それに触れた。すると触れた箇所は石鹸の膜のような虹色の光沢を示し、サンナの指を拒んだ。

「これは… 私が記述した魔法だ。私はこれを魔法障壁と呼んでいた。だが… こんな規模の魔法障壁は、到底できるはずなんて…」

 その見えない壁はサールロイを取り囲むように張られているようだった。見えるところだけでも、魔獣は防壁から5メートル先くらいでビタっと止まっている。これだけ大規模な魔法を展開したらどれだけのエーテルが必要になるのか、私には想像もつかない。

 だけど、ひとまずサールロイの中は安全になったようだ。冒険者たちはその壁について疑問を持たなかったのか、あるいは自分の家が壊れてそれどころではないのか、ぞろぞろと引き上げていく。

「私たちも戻るか。とりあえず、無事みたいだし。しかし… あの魔法を知っているのは、キコくらいか?」

 サンナが首をかしげて不思議そうにする。私はその言葉に反応する。

「希子? 希子がこの辺りにいるってことですか?」

「いや、に多様な魔法を使う人はいるし、私が作った魔法ではこの規模は不可能だ。ただ、この壁の光り方はたしかに私の作った魔法っぽいなと思ってね。まあ、キコならいずれ顔を見せるでしょ。さぁ、日も暮れてきたし、帰るよ」

「…そうですね。きっと、会えますよね。ところで、帰るってどこに? 宿屋は焼けてしまいましたよね」

「ギルド長に話をつけてね。今晩は冒険者ギルドの二階に泊めさせてもらうことにしたよ」

 本当に、サンナとトシュデンは一体何者なんだろう。ギルド長の弱みでも握っていた李するのだろうか。

 私たちは壁の中に戻って、ギルドへと向かう。色々なことが起こったせいでへとへとだった。建物の中に入って、職員に部屋に通される。こんな非常事態だし、仕方ないだろう。四人まとめて同じ部屋に押し込まれる。トシュデンが大きな荷物にいつも忍ばせている非常食を取り出して、みんなで分け合って食べる。それから少し今後のことに相談して、今日はもう休むことにした。



【7月20日(月):現実世界】



 目が覚めると、自宅の和室で寝ていた。この部屋は普段は両親が寝ているが、どうして私がいるのかがわからない。布団で寝るのは久しぶりだったので、腰骨がちょっと痛い。そしていつものことだけど、頭がぼーっとする。隣の布団では母親が寝ている。もぞもぞと頭の上を右手でまさぐり、時計を掴む。時刻は午前4時半、そして日付は月曜日だった。

 私が上体を起こすと、その音で母親が目を覚ました。

「あら、やっと目を覚ましたのね」

「うーん、私、ずっと寝てたの?」

「そうよ。息はちゃんとしていたから救急車は呼ばなかったけど、全然目を覚まさないから心配したんだから。なんか祭りにいった途中で寝ちゃったみたいで、葉月ちゃんと、楓ちゃん? って子が運んでくれたんだよ。今日は学校行ける? 行けるなら二人にちゃんとお礼言いなさいね」

 母がまくし立てる。私はうんと返事をするのが精一杯だった。

「それにしてもあの楓ちゃんって子すごいわね。自分よりだいぶ大きいあんたを軽々と担いでさ。お母さん腕触らせてもらっちゃったよ」

 寝起きの頭に早口が響くから黙ってほしい。私は寝室を出て、自分の部屋に入り朝の支度をした。オリミーティリにこれだけ滞在したのは初めてのことだった。しかし、今から寝ようとしても、多分二度寝は出来ずに布団の中で悶々と過ごすだけだろう。私は失った日曜日を取り返すように、自分の部屋で漫画を読み始める。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る