第122話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(15)

「うぎゃ、あああ~。うぎゃ、あああ~。許さん! 許さんぞ! 籍! 妃の儂を蔑ろにしょってからに~」と。


 己の主への不満と嘆きも付け加えながらねぇ。完全に布団の中身が出終える迄我儘、暴れ──。暴れ終えれば。今度は覇王妃さま?



「ハァ~、ハァ~」と。


 自身の肩を使用しながら荒々しく息遣い迄もする。


 そして? 息遣いも続けるのだが。


 覇王妃さまは、「ハァ~、ハァ~」と、荒く息遣いをしながらも取り敢えずは、ベッドの布団への八つ当たり、暴れる行為は収まったようだから。


 彼女、覇王妃さまは? 少しは荒々しく高ぶっていた気が収まりを告げ、身心共に落ち着きを始めたのだろうか?



 まあ、こんなことを脳裏で思っていると?



 また覇王妃さまは、己の優艶にくびれた腰へと両手を当て、仁王立ち──。


 己の主である籍の部屋の中をぐるりと注意深くて見て観察をし始める。


 でッ、彼女、覇王妃さまなのだが、自身の美しい宝石のような紅玉の瞳で何かを見つける。



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