第113話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(6)

 覇王妃さまはどうも二人のこと……。




 そう、先程から他人が傍から凝視しても仲の良い二人だね。と、思えるほど仲慎ましい籍と拍殿が。他人の目に触れぬように布団の中に深く潜り。汗だくになりながら。二人が優艶に戯れ交わる為の憩いの場所と成り、化している。籍のベッド……。




 それがどうも、覇王妃さまは気になって仕方がない。仕方がないみたいなのだよ。


 先程も少しばかり説明をしたのだが、覇王妃さま自身も大変にお世話になっているベッドさまなのに。この時の覇王妃さまは怒りの余り……。




 そう、籍が今日は、学舎が休校だから部屋にいけば必ずいる筈。だから籍のことを訊ねればいいと、誰かに教わり。聞き訪ね。籍の部屋へと、彼の所持するパソコンの液晶画面から訪問……。




 でも? この通りだ。覇王妃さまが籍の部屋へと『ウキウキ』。『ワクワク』と、心を躍らせながら訪問しても、愛する彼──。籍の姿はない。


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