第108話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(1)

「籍は何処だぁあああ~? 何処にいる~? いる、のだぁあああ~? 今日はお前が、お昼にいるのは分かっているのだぞ~」と。


 覇王妃さまは中々、自身の目の前に現れ、出てこない主さま……。



 そう、籍に対して憤怒! 怒りをあらわにし始めるのだよ。


 だからさ、このように彼女は、自身の艶やかに光り輝く唇を開き──。


 それも、大変に大きく開けて声を大にして叫び始めるのだよ。訳解らない台詞を荒々しく吐き、放ちながらねぇ、だけでは終わらないみたいだよ。覇王妃さまは? だって、更に己の唇を大きく開けて──。


「儂は今日~。お主がぁあああ~。学舎が休みなのだと知り合い。知人から教えてもらったので逢いに来たの~。何故籍~? お主はいない。と、言うか? 儂の目の前に出てこぬのだぁあああ~。籍~! 早く~。出てこい~。今直ぐに~!」と。


 やはり彼女。覇王妃さまは、このような可笑しな台詞を吐きながら。一人不満を吐き、募らせ始める。と、いうか?


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