第106話 覇王妃さまのお昼の情事?(9)

 だから実は今日の朝? 籍の母である梁さまや伯殿が覇王妃さまのこと。彼女に対して大変に危惧している状態……。



 そう、己の大事な若くピチピチした主さまの生気、精気を吸いつくす覇王妃さまに対して、許されざる女! 物の怪! 妖魔! 幽霊目! 絶対に許さん! 冥土! 黄泉平坂へと送り返してやる! と、二人のお姉さまは、己の鼻息荒くしていたけれど。二人のお姉さま達が危惧するようなことはないくらい二人……。籍と覇王妃さまは仲良く、雑談、会話……。この【令和】の日の本のことを優しく、丁寧に教えているぐらい仲の良い二人なのに。この覇王妃さまの慌てようというか? 自身の美しい容姿……。




 そう、生前の覇王妃さまと籍の妻若しくは、側室、愛人でないかとされている謎多き女性【虞美人草】の由来からもきているけな気な乙女、【虞美人】にも劣らない容姿をしたダークエルフの彼女なのにさ。眉間に皴を寄せ、顔を強張らせながら怪訝な表情で、くびれた腰の両手を当て、仁王立ちをしなくても良い気がする。するのだよ。

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