第2話 真夏の夜の人魂・鬼火

 ……ん? あれかな? と、思う物が発見できたのだ。


 そう? 先程から月の明かりも無い漆黒の暗み。深夜の時間帯に、上空から辺り一面を見て確認──。移動を繰り返していると。ある屋敷の二階の窓から小さな明かりが、浮遊をしながら出たり入ったりしているのが確認できた。


 だから近づいてみることにするよ。と、思えば? 直ぐにその屋敷の上空へと到着ついたので。浮遊している灯りの正体を確認することにする。と、『あっ? これは?』と、思う物だった。と、言うか? 先程少年が絶叫をあげた理由……。


 そう? 訳と言う奴も。少年が何の為に、驚愕、絶叫をしたのかも訳の方もわかってしまったから説明よ。と、告げたいところなのだが? 先ずは先程の浮遊していた蒼白い光の正体を説明する。


 そう? あの蒼白い炎は? リンが燃えた物ではないかと? 仮設がある、今の夏の夜の風物詩? と言うか? 夏の夜を賑わいさせ、聞いた者の背筋を凍らせて、夏の夜の蒸し暑さを吹き飛ばすことが可能な、怪談話によく出てくる人魂若しくは、鬼火と言う奴のようだね。


 それが先程、驚愕──! 絶叫を挙げた少年の部屋の窓を出たり入ったりしていると言うことは? 彼の部屋の中には? あれがいるようだね。と、言うか? 彼の部屋の中を先程覗き込んだ時に、自身の背筋が凍りつくような、この世の者とは思えない者の姿を確認した。


 だから両手を合わせ「南無……」と、言うしかないのだ。



 ◇◇◇◇◇

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