執筆に使うモノ 〜ソフトウェア編〜
◯Wordはオススメしない
前回、小説を書くのに必要なハードウェアの話をしましたので、今回はソフトウェアの話です。
小説を書く、ということは、もっと簡単に言ってしまえば文章を書く、ということです。文章を書くためのソフトとして真っ先に思い浮かぶのはワープロソフトでしょうし、その代表格となるのはMicrosoftの『Word』ではないでしょうか。
私がパソコンで小説を書き始めた頃、PCにプリインストールされていたWordを使っていました。Wordがあれば、文章を書くために必要な機能は一通り揃っていますし、ビジネスでも使うことができるほど多機能です。
しかし、多機能である、ということは、同時にWordの欠点ともなります。
Wordは、小説を書くには機能が多すぎるのです。実際にメニューバーのところにある機能をほとんど使ったことはありません。ワープロ検定の勉強のときにはかなり使いましたが、普段の小説で使うことがない機能ばかりです。
文字の装飾も使いませんし、文字色を変える必要性もありません。
1番使いづらいのは、豊富なメニューバーのために縦書きにしたときに見づらくなることです。
公募の際には縦書きで原稿を送らなければなりません。ですが、Wordで縦書きで書くと上下数文字分が画面外に出てしまいます。そのたびにスクロールしなければならず、作業効率は著しく落ちます。
最初は横書きにして、書き上がったら縦書きにすればいい、と思っても、そのたびに文字数と行数を変えたり、前後左右の余白をいじらなければいけないので、手間がかかってしまいます。日本語の入力に特化していないため、どうしても細かいところで不満点が出てしまいます。日本語の変換でも不自由さを感じることが多いです。
なにより、Wordは高額です。Word単体でも1万円を超えますし、Officeを入れようと思ったら3万円を超えます。
なので、個人的にはWordはまったくオススメできません。
日本語入力に特化したソフトで有名なのは『一太郎』だと思います。
私も13年ほど前にWordから一太郎へと切り替えました。
日本語変換に関して言えば、非常に快適でした。ちょっと長めの文章を一気に変換しようとしても、Wordの場合は変なところで区切られてしまい、その修正に時間を取られましたが、一太郎ではそういったことはありませんでした。
ただし、一太郎はWord以上に高額です。通常版でも2万円ほどしてしまいます。
ですが、日本語入力という点に関しては文句なしなので、お金に余裕があれば購入を検討してもいいかもしれません。
もっと安くワープロソフトを買いたい、と思った私は、10年ほど前にキングソフトの『WPS Office』に切り替えました。
簡単に言えば、WordとExcelとPowerPointにそっくりなソフトです。
乗り換えた1番の理由は「安かったから」です。
値段は税込でも4千円ほどと、MicrosoftのOfficeに比べれば約10分の1という破格の値段です。
機能的にもほぼ純正と変わらないように思います。一部Wordにある機能が使えなかったりしますが、基本的な機能は揃っています。Word形式で保存もできますし、Word形式の文章を読み込むこともできます。
私も去年くらいまで愛用していました。なにしろ安かったので、それ以外を試そうという気がありませんでした。
しかし、Wordにそっくりなソフトということは、Wordの悪い面も引き継いでいます。やはり縦書きにすると上下の文字が一画面に表示されませんし、横書きから縦書きに変更するときも色々調整しなければならないため、痒いところに手が届かない感じになってしまっています。
◯ネットにアップするなら
公募に小説を出すなら、なんらかのソフトで書かなければいけません。
なぜなら、募集形式が「Word形式のファイル」もしくは「原稿を印刷する」ことが条件となっています。
ですが、ネットにアップするだけなら、別にソフトは必要ではありません。
直接サイトに書き込むこともできますし、文書を保存したいならテキスト形式で保存すればいいだけなのです。
ただ、それだと公募に切り替えたり、実際に同人誌のような印刷物にしたい時に困るので、やっぱりなんらかのソフトがあった方が便利です。
だからといって余計な出費ななるべくなら抑えたいので、無料のワープロソフトなんかもあるので、
・最初はテキスト形式
・必要になったら無料のソフト
・どうしても必要なら有料のソフト
といった感じで徐々に切り替えていくのがいいかと思います。
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