第2R ここから!

第二話

 


「──危ない、バカッ待てッ!あぶねーッ!!」


酷く焦ったような声が、ひかるの耳まで届いた。馬房の寝藁を変えていた彼女はそれに驚いて、急ぎその場から飛び出す。厩舎を出て、放牧のための牧草地へと向かう──と同時に、目に写った光景が存外奇妙で面白く、ぷすりとその場で吹き出した。


「何、笑ってん、だよ!ひかる!」

「ぷ、あっはははは!だって、彰さあ……ロデオマシンみたいになってるよ、それ……あっははは!」

「こちとら、真剣に、やって、んんんんッ!」


美しい緑に映える黒い馬体。年若いサラブレッドにしては、がっしりとした体付きの馬に男が乗っている。否、好き勝手に振り回されていると言えるだろう。

よれたスーツから動きやすい服装に着替え、牧場にてオーナーブリーダーの仕事を継いだ彰の姿がそこにはあった。そんな彰を乗せて、楽しそうに軽く、それでいて荒々しいステップを踏む馬。それが夜さりに産まれていたあの仔馬、ヨサリオーロ号である。

彰が驚いて声を上げるたび、ヨサリオーロは「ぶるる!」と小さく嘶いた。それはまるで、人間の子どもが機嫌よく親と遊んでいる時のような雰囲気である。もう一回、もう一回、と繰り返しねだる姿には、大きな体付きとは真逆の愛らしさすら感じられた。

三日月の輝く初春の夜。彰の決意を固めさせた大きな理由となったこの仔馬は、愛情を受けてすくすくとここまで大きく育った。本来であれば、厩舎に預けてからは放牧の時くらいにしか牧場へは帰ってこないはず、だったのだが──。


「ぶも」

「ふふ、ははっ、満足したみたいだよ」

「そりゃよかったね、こちとら随分な体験ができましたよ……」


げっそりとした顔で肩をすくめる彰と、それを見てくすくすと笑うひかる。そんな二人の間に立って、ヨサリオーロ号はぺろんと舌を出した。彰に首を引っ掛けて、自分の胸元にずいっと引き寄せる。ひかるはにたっと笑ってから、それを隠すかのように手で口元を押さえた。


「こりゃまたおモテなこって」

「だから、馬にモテても仕方ないだろ」

「ぶもっ」

「あーはいはい、お前だけは特別大事だよ」


そう答えると、ヨサリオーロはぶんぶんと機嫌よく首を縦に振った。


このヨサリオーロという馬は、一言で表すならば変な馬だった。

初めて母馬と離れ、一頭だけで馬房に入れられた時。母馬を恋しがって高く嘶き、落ち着かない姿を見せるだろうと、牧場に勤める誰もが思った。しかしヨサリオーロは至極落ち着いて、寝藁に横たわるとぐうぐうと腹を出して昼寝をしていたのだ。悲しむよりも、能天気に考えてくれた方がずっと良いだろう──そう考えていた彰であったが、その夜。衝撃の出来事を垣間見て悲鳴を上げることとなる。

それは、風の強い夜だった。牧場の住居スペースにて、事務作業をこなしていた輝の耳に、玄関先から響くインターフォンの音が飛び込んでくる。こんな夜遅くに誰だろう、そう思った彰は無用心にも扉を開けた。すると一筋の影が勢いよく家に入り込んできて、彰は思わずその場で腰を抜かす。どこか自慢げな顔をして飛び込んできたのは、まごうことなきヨサリオーロであったのだ。

馬房をどうやってかこっそり抜け出し、どこで学んだかインターフォンを鳴らし、親代わりと慕う彰の元へとやってきた。いかにも昼間のあの余裕っぷりは、「夜にはどうせあなたの所へ行きますので構いませんよ」というアピールを兼ねてのことだったらしい。彰の部屋とベッドを探り当てたヨサリオーロが、フローリングの上に寝そべる姿を見て、彰はほとほとため息をついたのである。


──そんな過去を振り返りながら、彰はまた一人嘆息を漏らした。


「ヨサリは本当に彰が好きよねぇ」

「ぶるる!」


ひかるは能天気にヨサリオーロの首筋を撫でるが、彰はそれをじとりとした目で眺めている。彼の有り余るずる賢さと行動力のおかげで、直近の地方競馬、「附田競馬」に所属する厩舎もろとも、まともに預かってもらえた試しがないのだから。

ある日、ヨサリオーロに別れを告げれば、翌日には泣き腫らした顔の調教師が「ウチでは無理です」と言って帰ってきたり。

またある日、夜にふと窓の外を見れば、預けたはずのヨサリオーロが、当たり前のようにその辺りを歩いていたり。(この時は、放馬したタイミングで何キロもある距離を逃げ帰ってきたらしい)

一度でも泊まりになることが彼に知られたならば、あっという間に厩舎を抜け出して、この牧場に戻ってくる。結局、現在はまるで人間の学生のように、担当の厩舎へ調教のための登下校をする始末。普通の馬ならばありえないその現状に、彰はほとほと困り果てていた。何度謝罪し、何度頭を下げ、その度に何度ため息をついたことか。


「……ぶるる」

「…………あー、はいはい。別に怒ってないよ」


言葉を理解しているのか、それともしていないのか。ヨサリオーロは彰の体に首を巻き付けてご機嫌そうだ。

こんなにも暴れん坊で、マイペースで、なおかつワガママっぷりが見事なヨサリオーロを売ってしまおうと思わないのは──もうすっかり情が芽生えて、立派な親心として育ちきってしまったが故である。ふかふか、つやつやと生え揃った青鹿毛の毛並みに手を沈めると、疲れと呆れの感情がじわりと解けてなくなっていった。


「よし、そろそろ行こうか」


軽く背中を叩けば、ヨサリオーロはピシリとその場に固まった。勢いを付けて騎乗して、隣で見ていたひかるから手綱を貰う。ここから少し、厩舎まで歩く。


「行ってきまーす、は?」

「ぶひん!」

「はーい!行ってらっしゃい、気をつけてね!」


竹箒を持ったひかるが手を振って見送る。黒く、真っ直ぐに切り揃えられたヨサリオーロの尻尾が大きく左右に揺れて、まるで手を振り返しているかのようだった。


「……彰、明るくなったなあ」


ヨサリオーロに乗って、軽い動きで遠くに行く彰を、ひかるはじっと見つめていた。突然牧場を出ていった時とも、両親の急逝を知らされて帰ってきた時とも異なる、屈託のない笑顔。誤魔化すような、諦めるような表情はもうなりを潜めて、すっかり垢抜けたようにさえ思えた。


パン!と頬を叩く。ヒリヒリとする顔を手で押えながら、眩しさを携えて昇り始めた朝日を見つめる。


「……っよし!私も気合い入れて、いくぞ!」


涙が出そうになるのは、きっと、夜を見慣れてしまった瞳に太陽が眩しすぎるだけだ。

滲んで見えた牧場の背景にひかるは満面の笑みを浮かべていた。



日が昇り、空がぼんやりと色づいてくる頃合いになった。

どんどんと強くなりつつある陽射しを受けながら、ヨサリオーロと彰は厩舎まで辿り着いた。彰がヨサリオーロの背から降りると、ぶるりと大きく体を震わせて力を抜いていた。カツカツ、と小気味よい音を立てて厩舎までの道を進んでいく。


「ヨサリくん、おはよー」

「ぶも」

「須和オーナーさんお疲れ様でーす」

「どうも、今日もお世話になります」


口々に厩務員たちと挨拶を交わす。まるで学生のようにこの厩舎へと毎朝通うヨサリオーロと彰は、すっかり調教助手たちと顔馴染みになった。通りすがりにリンゴを半かけら貰ったヨサリオーロは、ぺろりと舌を出してはるんるんとステップを踏んでいる。

「先生は?」と訊ねると、厩務員たちは笑って「もうコースまで出てますよ」と答えた。一人と一頭は厩舎の中を通り過ぎて、朝の澄んだ空気に満ちたコースへと足を踏み入れる。かつかつ、という足音がぽくぽく、というものに変わって、ヨサリオーロは足元で伸びた芝の擽ったさに身を捩らせていた。


「おうおう、重役出勤だな。お二人さん」


おはよう、ヨサ坊。そんな言葉をかけられて、ヨサリオーロはヒン、と鳴いて返した。手綱を引いていた彰は帽子を取って、ぺこりと一礼してみせる。


「すみません工藤先生、よろしくお願いします」

「彰ちゃんに言われると、子どもを預かる先生の気分になってくんなあ」


今日もよろしく。そう答えた爽やかな男性調教師、工藤為信は、にっこりと愛想よく笑ってみせた。


東北地方の地方競馬である附田競馬。そこに所属し、名を上げているのが彼の厩舎こと、工藤厩舎である。ド田舎の寂れた競馬場こと附田競馬ではあるが、彼の手にかかればそれは、あっという間に観客を沸かせるエンターテイメントへと姿を変える。素質を見抜く観察眼と、長くコツコツと教えるタイプの彼の調教は他厩舎や騎手からの評判も良い。地方重賞馬も数知れず輩出しているため、工藤は今注目の調教師だ。

実際、彼は地方競馬の厩舎などもったいないと言う人もいる。それでも彼は、地元である附田の競馬を盛り上げたい──そんな一心で、今もなおここにいた。そんな工藤にヨサリオーロを見染められ、調教を頼むことができた幸運を、彰は今でも信じきれずにいる。


筋骨隆々の男は爽やかに笑って、彰の肩を強めに叩く。がくんがくんと赤べこのように首を振りながら彰はちらりと工藤を見上げて問いかけた。


「今日は、どうします?新馬戦も来週に差し迫りましたし……」

「キツめの追い切りかけるか。ヨサ坊、実は前回ちょっとサボってらはんでな」

「えっ、サボってやがったんですかコイツ!?」


じと、と湿度を持った眼差しで振り返る。当の本馬はしらっとした顔をして遠くの景色を眺めている。耳だけはこちらを向いていて、枯れ草を千切って器用にそれを食んで退屈を潰していた。

その様子を見て、工藤は呆れたように肩をすくめている。


「この前、彰ちゃんがヨサ坊をここさ預けて、少し外さ出た時、あったべ」

「ああ、確かにありましたね」


牧場での事務仕事を済ませるために、調教中のヨサリオーロを工藤厩舎に預けたことがあった。しかしそれも一時間程度のことで彰が戻った時には通常通りコースを走っているのだと思っていたが。

工藤は面白がるような、やれやれというような、その場で微妙な表情をしてみせた。


「彰ちゃんがいなくなってから、そりゃあもうやる気がなくてよ。ただただ、あれじゃあずましい(気持ちの良い)お散歩にしかならなかったな」

「どんな感じだったんです?」

「ダート1800メートル、上がり3Fで45.5」

「うわやる気無ッ!」


ヨサリオーロはひんひん声をあげていた。違います!あの時は本気じゃなかったんです!とでも言いたげな悲壮感あふれる声に、「そんな風になるなら最初から真面目に走りなさい!」と一喝する彰を見て、工藤はくくくっと喉に引っ掛けるようにして笑っている。


「ヨサ坊、あの時はまだ智幸ともいまいち息が合ってなかったしな。仕方がないと言えばないのか」

「あー……」


彰は一人、先日の追い切りをワンシーンを頭に思い浮かべながら、苦笑いをこぼして納得の声を上げる。ヨサリオーロの新馬戦にて騎乗するのは、デビューしたての新人騎手の予定だった。それを理解しているのかなんなのか、初めて彼を背に乗せた際には、ヨサリオーロは文字通りロデオのように暴れ出したのだ。

ガクガクと揺られながら悲鳴をあげる騎手。楽しそうにスキップをするヨサリオーロと、手綱を思い切り引きづられる彰。側から見ればさぞ愉快であろう光景ではあったが、あの時は大変な目にあったと悲壮したものだ。

しかし、つい先日にはなんとか折り合いが付けられるところまで持っていけたところだった。お互い感動にむせび、涙ながらに騎手と握手を交わしたばかりだったのだが。

ふと彰は辺りをきょろりと見渡した。話題に上がった当の本人がまだ見えていなかったからである。


「にしても、智幸ジョッキー来ませんね」

「遅刻だな。一発シメる必要があるらしい」

「ほ、ほどほどにしてあげてください……」


ぱきぱきと指を鳴らし始めた工藤を横目に、彰は顔を青ざめさせた。爽やかな性格と見た目をしているが、結局のところガワは筋骨隆々の男性である。都会のジムトレーナーと言われても信じ込んでしまいそうな見た目をした彼の言動は、一つ一つに重圧感を纏っていた。彰は頬を引き攣らせながら、手持ち無沙汰にヨサリオーロの首筋を撫でる。なになに?と言いたげに、ヨサリオーロは彰に頭を擦り付けた。


「なあ、彰ちゃん」

「なんでしょう、先生」

「いや、実は言おうと思ってたことがあってな。……ヨサリオーロのこと、なんだけどよ」

「……何か気になることでも?」


彰は視線を工藤に向けた。端末に入力されたラップタイムを見ているのか、少しだけ眉を歪ませて工藤は肩をすくませる。「実は」と言葉を切り出したタイミングだった。



「報告!報告ーっ!センセイ、お忙しいところ失礼します!」

 

ぱ、と遠くから若い青年が二人と一頭のところまで駆け寄ってくる。調教師である工藤の息子であり、調教助手の位置にいる工藤弥助だった。つんつんとあちこちに跳ね回った寝癖が風で揺れている。ギラリとヨサリオーロの目が尖り、光って、勢いよく弥助の髪の毛に噛み付いた。


「ぎゃー!よっヨサリオーロ!お願いやめてっやめっヨサリぃ!」

「ヨサリやめなさい!いつもいつも弥助さんの髪を食べようとするんじゃない!」


半泣きの弥助の髪をお構いなしに咀嚼するヨサリオーロ。彰がぐいぐい手綱を引っ張ると、ようやく相手の黒髪をペッと吐き出す。まるでふやけたワカメのように成り果てた髪を押さえながら、弥助はげっそりとした顔で工藤に向き合った。


「オーナー、センセイ、報告していいですか……」

「お前、本当によく馬になめられるな。まあええわ、どうぞ」

「はい。えっと、ヨサリオーロの主戦騎手さんなんですが……」


弥助はへにゃりと眉を下げる。どの表情は弱気なものであったが、悩む様子が工藤と瓜二つであった。携帯端末を片手に、今にも泣き出しそうな顔をして口を開く。


「先ほど、レース中の落馬による怪我で入院と報告を受けました」

「…………えっ?」


思わず彰はそう呟いて、目を見開いた。突然の嘘みたいな報告を受け、事実を受け止めきれずにいたのである。隣のヨサリオーロはどこ吹く風と言った様子で、彰の肩に顔を擦り寄らせている。

ヨサリオーロの新馬戦まで、あと一週間を切っていた。新たな騎手を見つけること、そして騎乗依頼をすることはまだかろうじて可能だろう。しかし、その少ない期間で気まぐれな彼の性質を理解し、調整を行うにはあまりにも残っている時間が短か過ぎた。


そして何よりも、その単語が耳に入った瞬間に、彰の脳裏には嫌な記憶が通りすがっていった。

ギチリ、という不快な音。舞い散る土と芝と、酷く焦った時のツンと鼻につく空気の匂い。宙に投げ出される時特有の、あの感覚(..)。馬の高くつんざく悲鳴。全てが彰の体と、思考を硬直させるには充分な材料であった。


今までが順調なだけあってか、突然のトラブルに思考が追いつかず、ついには頭が真っ白になった。ずん、と脚がまるで鉛のように重くなっていくのを感じる。


「落、馬」

「須和オーナー、どうしましょうか?そちらの相談もさせていただきたく思いまし、て……あの、オーナー?」


青ざめて口元を押さえる彰と、まだ幼さの残る顔に不安げな表情を乗せる弥助。対して、工藤は少しばかり驚いた反応をしたのみで、案外けろっとした顔で二人を見ていた。鼻のてっぺんを掻きながらくわりとあくびすらこぼしている。


「智幸の怪我は残念だし心配だけど、あれなら大丈夫だろ。上手いこと落馬する方法があるんですよ、とかって前に言ってたしな」

「それは……」

「実際、さほど重症じゃないんだろ?」

「あ、はい。骨折まではいかないみたいで、三週間もあれば復帰できると」


三週間。ヨサリオーロの新馬戦には間に合わないが、怪我の具合はさほど悪いわけではないらしい。力んでいた肩がほっと緩む。思わず安堵のため息をこぼした彰を見て、工藤は彰の頭をわしゃ、と荒々しく撫でた。隣にいたヨサリオーロの目が三角に釣り上がる。


「心配すんなよ彰ちゃん。なんとかなる」

「……すみません、こんな時に」

「でも心配になるのも無理ないです。なんたって、オーナーの大事な一人息子のデビュー戦ですからね」


弥助もやんわりと笑っている。騎手よりも馬の心配をしている弥助の様子に、思わず彰もつられて微笑んでいた。話から話を外されつつあったヨサリオーロは、彰の肩に自らの頭を乗せることで満足したらしい。邪魔をするようなこともなく、その場の空気を乱すことなく、一頭で静かに落ち着いていた。


「んで、代打の騎手のことなんだが」


工藤が話の方向性を元に戻す。鋭い眼差しがまっすぐに彰を見据えている。溜まり始めた唾を飲み込んで、彰とヨサリオーロは相手の次の言葉を待っていた。


「このことは俺に任しちゃくれねえか?」

「工藤先生の中では、候補が既に決まってらっしゃるんですか」

「まあな。ちょうど良く騎乗を入れてなくて、ちょうど良く縁があって、それでいてブランクもさほど無い」

「…………センセイ、まさかですけど、く」


パン!と激しい音と共に投げられたバインダーが弥助の顔面で弾け飛んだ。次ぐ言葉すら口にできず、苦悶の声をあげながら弥助はその場に崩れ落ちていった。


「これ以上余計なことを言うたら、お前を川まで投げにいくからな」


にっこりと笑いながらそう告げる工藤に、彰は震えて頷くことしかできなかった。

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