第24話



「凄い人だね〜」

「やっぱ、シズシズだもん」


朝にも関わらず沢山の人がある人に向かって視線が集中する。


「そりゃそうだよ〜、だって私可愛いもん♪」


七大天使の一人、宇佐美静香だ。


「このモテモテ女〜♪ねぇ、また連続チャレンジするの?」


宇佐美静香の友達の真木奈南が尋ねた。


「あ〜、面倒いからいいかな〜」

「えぇ〜、シズシズの現在の記録は87連中なのに〜?」


もう一人の友達の鈴木紗凪が不思議そうに尋ねた。


中学時代に誘惑して何人連続で告白されるのかをやったのだ。もちろん彼女持ちにも。


「だって〜、私に落ちない人なんていないもん♪」


と、顔を少し膨らませてぶりっ子をする。それだけで周りの連中はざわめいてくれる。人生イージーモードだ。


「じゃあさ、逆にシズシズに落ちなさそうな人っているのかな?」

「あ、私一人心当たりあるよ」


真木が手を挙げて言った。


「え〜、誰〜?」


口に両手を当てて更にぶりっ子をする。






「あの、問題児の先輩、咲夜成瀬」














ーーーーー    ーーーーーー







「で、今日は何で呼ばれたんだ?」


いつも通り朝登校をすると拉致れてしまった。生徒会に…


「今日は部活紹介があるだろ?」


日比野が何故か真っ暗にした生徒会室で自分だけに日光が当たる感じにして言った。


「あ〜なんかあったな、そんなの」

「まあ、そのことについてなんだが、率直に言って出るな」

「はぁ?俺達の部活紹介は誰がするんだよ」


俺も一応部活はしている。俺が去年立ち上げたのだ。


「他の人に頼んでくれ」

「部長が行かずして誰に行かせるんだよ」

「あのね、咲夜くん」


日比野は真剣な眼差しでこちらを見ていった。


「この前こっ酷く叱られたんだよ。もう嫌なんだ。兎に角嫌なんだ、問題を起こされるのだけは」

「はぁ?前回はお前が騙したのが…」

「………もう絶対に騙さないって心に誓ったから。もう、3時間も叱られるのは嫌なんだ…」


そういう顔は少しげっそりしている。相当きてるみたいだな…


「まぁ、いっか。ポスター作成はいいよな?」

「生徒会で一度確認するけどね…?」


じーっと疑いの目で見てくる。別に悪さはしないって。


「………そういえば何だけど、部活って何だっけ?」

「はぁ?家庭科部llだけど?」

「あ〜そうだった。確か、普通の家庭科部に断られたから……」

「うるせーよ」


こちらの学校の家庭科部は料理専門クラスがあるせいか、滅茶苦茶レベルが高い。というか厳しい。見映がどうとか、味付けがどうとか兎に角五月蠅かった。だからllを作ってやったのだ。


因みに部員はいつもの4人メンツのみだ。


「じゃあということで、よろしく」


そう言って日比野はダッシュして生徒会室を出た。


俺もゆっくりと立ち上がって外に出ーー


キーンコーンカーンコーン


………またかよ!!






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