第5話 学び舎とは何かを学ぶための場所である
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
謎の雰囲気に包まれていた教室に、急に奇声が響く
何が起こったんだ?!
奇声の聞こえた方へ視線を移す
バッという音が聞こえたので、教室にいた大半の生徒もそうするのが分る
奇声を出していたのは……………………スマホを食い入るようにして見つめる眼鏡美少女だった
「いやだあああああああああああああああああよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
せっかく推しのライブに行けると思ったのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
なんでここでかぶるのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
そんなああああああああああああああああっ!なんでかぶるのおおおおおおおおおおおおおっ?
どっちかなんて選べないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
眼鏡美少女はスマホを絶望の眼差しで見つめながら、左手で机を連打?している
いやいやいやいや、その机絶対めっちゃ高いよ?
貧乏人だからこそ言うけど、その机めっちゃ高そうだよ?
あと、そういう奇声を上げるのは学校じゃなくて、自室でやろうね?
いや、自室でも近所迷惑になるから、夢のお国の中でやろうね?
何処かの誰かも言ってたじゃん。性癖暴露は自室以外でやると社会的に爆散するぞって。
いや、これは違うか
とにかく、それ、やめよ?
授業中にスマホとか良くないよ?
まぁ今は授業をしてくれる人がいないけどねッ
「えっと、だ、大丈夫?」
中性的な例の学級委員キャラが、眼鏡少女の肩を叩く
「ふぇ?あ、推しますありがとうございます大好物です思い残すことはありますが一瞬だけは死んでも構いませんありがとうございます中性系キャラは良いですね薔薇だったら確定で下です右です百合だったらひたすらリバを推しますありがとうございますリアル美形を見れて大満足です男装させたいし女装させたいです犬耳猫耳ウサ耳にエルフ耳全部似合う顔してますね好きですあのぺったんこの胸抑えながら顔真っ赤にしてそっぽ向いてくれませんか御御足の下に敷いてくだせぇ嗜虐的な表情浮かべてむt...(以下省略)」
学級委員キャラを振り返った眼鏡美少女は、唐突に学級委員くんを拝みだした
えーーっと、あれが世に言う限界系ヲタクなのかな?(偏見)
ヲタク特有の早口でピー音が付きそうでつかないことまくし立ててるし
学級委員くんがめちゃくちゃ困惑した顔してるけど大丈夫かな?
うん、大丈夫ということにしとこう
俺は平穏な学生生活を送りたいんだ
教室にいた一部の女子たちも一緒に拝みだしてるけど気にしない気にしない
学級委員くん、君は良いやつだった
チーン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます