第4話 学校って何だっけ
謎の人物が約3名教室に入ってきた。
どうしろと?
もう一度言うが、どうしろと?
俺にどうしろと?
えーと学校に来る持ち物の少なさとは思えない一般人らしき少女
性別不詳の一般人
明らかに
どうツッコめば?
それよりもまずは俺を未だに鑑賞途中の猫耳少年をどうしようか?
いや、学校だしまずは席につこうか、うん。
一瞬で真顔に成って黒板の方に歩いていく。
貼られている紙によると...俺の席は寝ているお嬢様の後ろの後ろの席か。
うん、教室を見渡せるいい席だな。
自分の席へと歩いていく。
猫耳の少年は知らない間に消えていた。
背負っていた学校指定のリュックを机の隣に掛け、椅子に座る。
何をしようか。
教室を見れば、約9割の生徒が各々の席につくか破壊(解体)していた。
まだ席についていなかった
嫌な予感がする。
その予感通り、少女は俺の左横を通って真後ろの席に座る。
え、積んだやつやん
俺のこれからの高校生生活、終わってますやん
え、この学校って、クラス替えが存在しないやつだったよね?
終わった
もう無理無理無理無理無理無理
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
そんなふうに絶望の雄叫びを上げているうちに、8割方の生徒たちが教室に入っていた。
うん、見事に美形揃いだな。
即座に思考をオゾン層と言う名の絶望の層から高度を一気に下げる
一緒にテンションも下がる
うえええええいやったねクラスで一番顔面偏差低いやつやこれ
ひゃっほう帰りたい帰りたい
謎のテンションでいると、教室の前の方の自動扉から教師らしき人物が入ってくる。
入学式で見た人と同じだ
ちょこっと紫がかった白髪(のっとしらが)の女性だ
何故か巨大なコンパスを背中に常備している
「席につけ愚民ども。
教室によく響くいい声で先生が言う
うん、俺愚民じゃなくね?
「せんせーい、俺は愚民じゃないでーす。俺はただの高貴なる市民でーす」
一人の男子生徒が言う。
「|I'm not gumin. You are wrong. I'll jadge you.《あいむのっとぐみん。ゆーあーろんぐ。あいるじゃっじゆー。》」
綺麗な発音で少女が言った。
「くっ、また来たか白蛇の狩人。ざっと百年ぶりではないか。しかし私は今我が相棒を発見できていない。戦うのはまたにしようではないか。まあ、貴様成っぞ私にとっては赤子の手をひねるように倒せるが、それでは貴様の顔が立つまい。私に感謝するんだな。」
「眠い眠い眠いー 真紀は今眠いからそういうのだるいー さっさとグンナイエンジョイしよ?」
中村が言う。
その他諸々の突っ込みたくもないような言葉が飛び交う。
「黙れ」
先生が背後のコンパスに手をかけながら言う。
水を打ったかのように教室が静かになった。
「私は貴様らがどうなろうと知ったこっちゃないし、ましてや貴様らの親兄弟親戚が誰だろうと興味ない。貴様らの勝手が通じることはないと思え。
私は今こうして喋ってることもだるいし貴様らに私の教えを説くこともだるい。
そんな事を言っている私に軽蔑の念を抱いても、貴様らは私に何もすることはできない。」
先生の発言に誰も声を返さない。
「つまりは、これから新学期の初HRを終了する。」
堂々と言い放ち、先生は音も立てずに自動ドアから出ていった。
「「「「「「「「「「え(ふぇ)?」」」」」」」」」」
うん、もっとすることあるよね?
あるよね!!??
ほら、そういうのって学級委員決めたりとか自己紹介したりとかそういうのするよね普通
え、ガチで何だったん?
あとなんでメイドさん何処からともなく取り出したトライアングル鳴らしてるの!!??
それで教室の雰囲気局地で上がったり下がったりしちゃってるじゃん!
もうほんとに何なの!?
「えっと、じゃあ自己紹介する?」
少し明るめの中性的な声が教室に自信がなさそうに響いた。
声がした方を見れば、そこに立っていたのは反応に困った3人の中にいた中性的な美形。
おお、そういう学級委員キャラなんだな君は
「
また聞いてもいないのに中村が喋りだす
そのせいで教室のテンションは迷走中だ。
うん、なにかの拷問かな?
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