第4話
光の勾玉…それは倭国の太古からの言い伝えがある倭国の宝。倭国の雅家に保管されてきたものではあるのだが、いつしか雅家は繁栄が衰退へと変わりそれは闇へと姿を潜めていったのだった。そして…。
シャノワールさんの家の宝物庫の扉を開ける僕達…そこは暗く…だが勾玉の輝きはその存在を確かなものとして佇んでいた。
「ここが宝物庫か………」
「さすがに暗すぎて先が見えねえな…」
僕に続き入ってきたらいとの身体は黄色に発光すると魔法を唱える。
『「光魔法ライティング!」』
僕達の頭上に光の玉が現れ僕達を照らした。
「よし!いこうぜみら!」
らいとがそう言うと歩きだす。
「待ってよ、らいと!」
僕もらいとに続き奥へと進む。僕達の周りにも色々な宝らしき物は積み重なっている。一本道のようになっている道を進むと奥に近づくとそこは開けた。
「ここが一番奥みたいだな。」
らいとが立ち止まり辺りを見回す。そしてらいとの魔法は光輝く発光石を照らしたんだ。
「これが…勾玉…かな?」
「ああ…そうみたいだな。」
僕達がそんな話をしていると僕達の頭上から誰かの声が聞こえてくる……。
「あら…貴方達…ここに何のようできたのかしら?」
「どこだ!?」
その声に反応したらいとが叫ぶ!すると突然僕達の目の前にその声の主はボウッと炎が灯った場所から姿を現したんだ。その姿は丈が短く生足をさらけ出した赤い着物を着た女性が立っていたんだ…。
「あら?貴方達は昼にあった子達ね…。」
僕達の目の前に現れたのはそう…あの怪盗ピンクルビーだったんだ。
「貴女は怪盗ピンクルビーだよね…?」
僕は怪盗ピンクルビーに問う。すると…ピンクルビーはクスクス笑いその口を開く…。
「そうよ、こないだ会ったわよね。」
「あんたさ……この屋敷のシャノワールさんの事は知っていてここにいるのか?」
らいとの質問に彼女の顔から笑みが消える。
「フフッ…そうね……シャノワールは、よく知っているわ…。」
彼女はそう言うと…長い髪をかき分け首筋をあらわにして続ける。
「この肉球マークのアザは私と姉の姉妹の証…シャノワールは私の姉よ。」
「えっ……そんな…こないだぶつかった彼女のが。」
その言葉に衝撃を受けた僕が呆然と立っているとらいとが前に出る。
「そんなことは推測でわかったぜ!そして、今日こうしてくるのも俺達もシャノワールさんもわかっていたぜ!」
らいとがそう言うと怪盗ピンクルビーは余裕の表情を浮かべている。
「そう…それで私を貴方達はどうしたいのかしら?」
怪盗ピンクルビーがそう言うと…誰かが僕達の背後に立っていたんだ…。
第四話読んでいただきありがとうございました!
シャノワールさん達の過去、シャノワールと妹シャイリスさんの行方。
そしてみらいとらいとは彼女を捕まえることはできるのか…。
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