始まり



「「y%:ig 7c7,7uかめさふなわ」」


~~~~~~~~~~~


「昨日から通信障害を起こしてるみたいで……」

用があり仕事をしに来ていた都市の中心部にある都市部通信施設でそう言った話をしているのを耳にした。


「都市部5からの通信から訳の分からないことばっかり通話して来るだよ。しかもなんかの暗号みたいで気味が悪い」


ドキッとした。兵役して数十年、私は自分の使命を今、この瞬間まで忘れたことなどなかった。だが時が経ちすぎてもう果たされることなどないと思っていた、がその計画が遂に実行する時まで来てしまったのだ。覚悟をきめなければならない。


「その話、詳しく聞かせて貰えないだろうか?」


あの日共に誓いを立てた同士達は今どうなっているのか?成し遂げた先に何があるのか?本当にそうなのか?本当は本当に通信エラーなだけなのではないか?それを今から通信施設でそれを確かめなければならない。


「「y%:ig 7c7,7uかめさふなわ」」


「昨日からこればっかりなんですよね。一応政府にも報告をし…」


「この件、私に預からせてくれ」


本当に同士がやり遂げたのだ。もう後戻りなどできない。もう既に始まっている。残念なのは自分の今の名前も地位も憎かったこの場所も馴染んでしまって名残惜しかったこと。ただそれだけ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る