銃が大好きな俺、銀髪幼女としてファンタジーなVRMMOで暴れます。

初めてのクエスト

　レナさんと別れた俺は街を眺めるために町中を散歩している。フィールドに行ってもいいが今の敏捷だと行くのだけで時間がかかるので、今日は街を満喫することにした。

「改めて思うけど、やっぱりフワオンの街は凄いな」

　日本だとこういった街並みは見ないので新鮮だ。俺の他にも街をキョロキョロしている人たちが居るので、この人たちの今の俺の気持ちと一緒だろう。

　そして、一時間くらいかけて街の大通りを見た俺は、次の場所を見ようと街のマップを見ながら移動している最中、泣いている女の子を見つけた。

　あの子はNPC（ノンプレイヤー）か。こういったNPCって絶対クエストなんだよな。まぁけど、たとえNPCでも泣いている女の子を見つけては見捨てる訳に行かないか。

　俺は女の子の前まで近づき少し屈んで女の子と目線を合わせる。

「どういたの。こんなところで泣いちゃって」

「ぐすん、お、お父さんが病気で、街の広場で薬草を買ったんだけど、落としちゃったの」

　女の子がそこまで言うとピロンと音がなって俺の前に画面が出てくる。

――――――――――

クエスト『少女の落とし物』が発令されました。クエストを受けますか？

報酬；薬草×５

　　　　　≪はい≫　　　　　≪いいえ≫

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　これがクエスト画面か。初めて見た。クエストってこんな風に発令されるんだ。

　俺は、迷わずはいを押す。報酬は薬草とショボいが俺は回復系は使わないし暇なので受けることにした。

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PL：ベレッタの承諾を確認しました。

PL：ベレッタのユニーク称号『慈愛の心』を確認しました。

クエスト『少女の落とし物』からシークレットクエスト『母なる心』に変更しましすか？

報酬：？？？

　　　≪はい≫　　　≪いいえ≫

PL：ベレッタのユニーク称号『慈悲が無き』を確認しました。

クエスト『少女の落とし物』からシークレットクエスト『悪魔再臨』に変更しますか？

報酬：？？？

　　　≪はい≫　　　≪いいえ≫

PL：ベレッタのユニーク称号『慈愛の心』『慈悲が無き』を確認しました。

クエスト『少女の落とし物』からエクストラクエスト『慈愛の天使と無慈悲な悪魔』に変更しますか？

報酬：？？？

　　　≪はい≫　　　≪いいえ≫

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「はい？」

　俺がクエストを受けると急に色んな画面が出てきた。えっと、俺のユニーク称号『慈愛の心』と『慈悲が無き』の一つずつでシークレットクエストっていう物が出てきて、二つ合わせつとエクストラクエストというのが出てきたってことでいいのか。

「・・・エクストラにするか」

　俺は少し迷ったがエクストラクエストの『慈愛の天使と無慈悲な悪魔』をすることにした。だって絶対こっちの方が報酬がいいはずだ。ならばこっちを選ぶべきだろう。

　俺はエクストラクエストの方をはいを押した。