第15話~やはりギルマスは変態だった~

 皆さん、お久しぶりです。これからまた、書き始めるので皆さんよろしくお願いいたします。

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「では天使様、そろそろ中に入りましょう。屋敷でギルマスがお待ちです。」


「え、あ、うん。わ、わかった」


 あまりにもスケールのデカい話を聞いたので、スザクの話に中途半端な返事しかできなかった。

 

 このギルドのマスターか。絶対やばいやつなんだろうな。

 俺はそう思いつつ、スザクたちについていった。


 敷地内に入って歩いていると、屋敷の玄関前に来た。流石、デッカイ屋敷の玄関。ドアも俺の身長の三倍くらいあった。 


「では・・・ようこそ天使様!ここが天使様の屋敷です!」


 スザクが言った瞬間、ドアが開いた。中はザ・豪邸って感じで、レットカーペットの両端には二十名くらいのメイドと執事がいた。


「「「「「おかえりなさいませ、女神様」」」」」


「・・・」


 俺は絶句した。まさかここまで完璧にそろえているとは。すまなかったな女神教団のみんな。さっきはアホとか言ったけど訂正しよう。お前たちは超絶怒涛のバカアホ変態集団だ。


「やはり様になっているな。メイドと執事の職業を探したかいがあった。」


 あれ職業なの!!てっきりコスプレかと思った。しかし、フワオンにはこんな職業もあるんだな。


「では、君たちは仕事に戻っていいよ。ささ、天使様。二階に行きましょう。ギルマスは二階にある職務室にいます。」


「うん、ありがとうスザクお兄ちゃん。ここまでしてくれて」


 なんか、ここまでしてもらってお礼言わないのは駄目だなと思い、自然と言葉が出てきた。

 スザクはこれを聞いてそっぽを向いて、


「い、いえ、私たちが好きでやっていることなので、と、ともかく向かいましょう。」


 早歩きで階段を上って行くのを見て、やっぱこのアバター攻撃力やばいなと思い直した。



 二階に上ってすぐそこの扉の前でスザクが足を止めた。そして、ドアをノックした。


「ギルマス、女神さまを連れてきました。」


「・・・入れ。」


 中から女性の声が声が聞こえた。ギルマスは女性だったのか。


「天使様、私はここまでです。中にギルマスがいますが・・・くれぐれもお気をつけてください。では」


 スザクはそう言ってこの場を後にした。気を付けてくださいって、そんな大げさな。取り合えず入るか。

 俺はドアノブに手をかけ、ドアを開けた。


「女神様!!はぁはぁはぁ、女神様がこんなに近くに!!はぁはぁはぁ」


 ドアを開けると足元にギルマスであろう女性・・・変態が正座の体形でいた。


バタン!!


 俺は勢いよくドアを閉めた。なんだよあれ!!あの変態がギルマスなのか!!もっと紳士な人と思ったのに、・・・いや、俺の見間違いかもしれない。もう一度確認しよう。

 そして、もう一度ドアを開けた。


「女神様!!なんで無視するんですか!!はっ!まさか放置プレイがお好きなのでしょうか!はぁはぁはぁ、そう考えると興奮してきます。はぁはぁはぁ」


 どうやら間違えでは無いようだ。この変態がギルマスなのか。・・・通報しよう。


 俺が通報したら、変態はどこかに消えていった。


「悪は滅びた」




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