空

第1話

空はこんなに寂しいものだっただろうか

ふと、空を見上げてそんな風に思った

キミが隣にいて空を見上げた時は

もっと綺麗で美しくて惹き込まれる

そんな空だったように感じる

今1人で見上げる空は綺麗じゃない

やはり何かが足らない

何が足らないと問われても

やはり何が足らないのかは私には分からない

何が悪いかと言われても

特にないけれど私には受け入れられない

やはりキミが隣にいないからだろうか

私が1人で空を見上げているからだろうか

1人で見上げて1人で悲しんでいるのだろうか

いくら悩んでも今日の空は綺麗じゃない

理由はやはりないけれど美しくない

惹かれる要素を見つけられない

1人でいるのはもうダメかもしれない

誰かがいないと空すらも1人で見れない

孤独が怖い

1人が怖い

少し前なら何も怖いものなどなかったのに

今はもうそれを受け入れられない

誰かのためにって何度も思う

誰であってもいいのではない

1人でいいたった1人でもいいから

私はその人の為に動きたいのだ

一人でいるのが苦しくなったのではない

誰かといることの幸せを知った

ただそれだけなのだ

空はこんなに寂しいものだっただろうか