ファイヤーボーイ
みいは
日課
「準備いいかー?パトロール行くぞー!」
「はい!」
僕達は団長の声を聞いて、素早く車に乗り込んだ。
なんとなく社会人になり、なんとなく消防団に加入し、なんとなく毎日を過ごしている。陰で人を助けていると思うとやりがいがある。しかし、やはりこの冬の時期は面倒くさい。特に今。そこらじゅうに雪が積もっていて、足場は悪いし、車は揺れるし。
「おい、丞太(しょうた)。次の消火栓の位置はどの辺だ?」
団長に言われ、マップを開いた。
「次の信号を左に曲がったところにあるみたいです!」
「了解。」
消火栓の場所に着き、めぼしい場所の雪かきを始める。消火栓が雪で埋もれていたら、火災の時にすぐに使用することができない。いつ火事が起きても対応できるように、雪かきをするのも僕達の仕事のひとつ。
僕達の班は、火の用心を周知しながら7つの消火栓を毎回チェックしている。
そのうちのひとつは、いつ行っても消火栓が見えていた。
ファイヤーボーイ みいは @floriography
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