『願望実現で一番重要なのは、叶うということを自分が信じることだよ。ちゃんと出来てる？』

「信じてる、つもりなんですけど……。願望実現が乙女ゲームくらい分かりやすく『今、これくらい達成してるよ！』『今のは嫌われちゃったね』『今の言葉、すっごく喜んでるみたい！』とか表示されれば良いのに、って思います」

『信じるか信じないかは分からないけれど、既に潜在意識を使いこなしてる人たちの中には、違う行動をすると体が重くなったり気分が悪くなったりする人も居るみたいだね』

マジか。って思うでしょ。

私もマジかって思った。

『それはともかく、自分なら叶う！っていう意思をしっかり持ってね』

「私は金持ちになる！理想の人と結婚する！玉の輿になる！私は美人だ！」

『近所迷惑にならない程度にね』

「そういえば、昨日あった不思議な話なんですけど」

園に通っている二歳児の男の子。

「ママまだかな？」と言うので「まだだね」なんて話していたのです。時刻は十七時。降園予定は十八時。あと一時間もあります。

「ママ、早く来たら良いなぁ」

「願望は『いいなぁ』じゃなくて、強い意志にすると良いんだって。だから『ママ来る！』って思った方が良いって言ってたよ」

「ママ！来る！！！！！」

ほんの雑談のつもりでした。多分その子も家に帰った頃には忘れてると思います。が、私はまさに願いが叶う瞬間を見てしまったのです。その子のお母さん、たまたま早く帰ることができて、いつもより三十分早くお迎えに来ました。

いや、普通にびっくり。

「こういうことだよ、って何者かに教えられたような気がしました」

『見本を見せてくれた感じだね』

「少なくとも、私も自分の未来を信じて強い意志を持とう、って思いました」

0130

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい