意外と身近にいる
『世の中には、潜在意識の使い手、と呼ばれる人たちが存在するみたいだよ』
「……厨二病じゃなくて?」
使い手、っていうと急激にダサくなる現象に名前をください。
それはさておき。
『方法は様々、言い方も様々だけれど、検索して出てくるくらいの成功者はいるってことだね。勿論、全員が全員、本当のことを書いている確証はないし、必ずしも潜在意識によって叶えられた願いだとは限らないけれど。少なくとも身の回りの人から「私の友達が」と話してきたら信じるんじゃないかな』
「そんな感じのこと、この間あったんですけど」
小中学の頃の友達って、そんなに関係が続いてる人は多くなくて。インスタで見てる程度の関係性の友達が、前々からしょっちゅうハワイやらグアムやら行ってた。
そのお金と時間がどこから湧いてるのか気になったけど、そういうことを話せるほど、今の関係は深くない。っていうかフォローといいねだけの関係だし。で、つい最近。別の友達とLINEしてたら、なんとなくその子の話になって。
本屋さんでよく見かける、引き寄せの法則とかってやつ、なんかやってるみたい。
なんじゃそりゃ。いや、そうだよね。そうなんだよ。こんなに本屋さんとかYouTubeとかでもピックアップされてるんだもん、身近にやってる人がいてもおかしくないんだよね。
「まぁ、それは出来事の一つに過ぎないんですけど。前に書いた『褒めノート』の時もそうですけど、潜在意識とか引き寄せとかは置いておいて、しっかりと自分と向き合う時間を持ってる人って、意外と身近にたくさん居るんですよね」
『世間は狭いからね』
「最近は特に、そういう、身の回りにも居るんだよ、みたいな現象が多くて。潜在意識サイドで言うなら『どうしたら信じてくれる? おっ? おっ?』って感じですかね。圧を感じます」
『信じてないからじゃないかな?』
「信じてないわけじゃないんですけど……、」
待ち合わせの時間に友達が来ないと「あれ、本当に来てくれるよな?」ってちょっと不安になる、あの現象です。
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