7.眷属


 流子は気が気でなかった。目の下にクマが出来ている気がする。出来ていないことを鏡で確認しても、一分後には出来ている気がする。何度も手鏡を見ながら文学部棟に行った。今から行くのは一般教養の授業なので、学部関係なく一年生が集まる。同じ授業を取ろうと約束していた凪沙も含めて。

 流子を見た凪沙は開口一番言った。

「なんか雰囲気変わった?」

「えっ!どの辺が?」流子は声が上擦ってしまった。

 もうバレてしまったのだろうか?マスクもしているのに。咬み痕は見えてないはずだし、眷属になった程度では顔色などは吸血鬼に近くはならないはずなのに。理論上、外見は何も変わらないはずなのだ。

 眷属とは特定の吸血鬼と専属契約した人間のことなのだから、当然のことながら、代謝システムは人間のままでなくてはならない。そうでなくては、人間の血を生産できないのだから。さらにもう一段階変異が進んで血族の仲間入りするには、様々な障壁があるらしい。まれに創作物の中では吸血鬼同士が血を飲み合うシーンがあるが、それが成立するなら永久機関になってしまうので、現実にはありえない。

「あっ、いつもの流子に戻った」

「どういうこと?」

「なんか目が据わってたというか。殺し屋みたいだった。今は、いつもみたいに挙動不審のオタクに戻ったけど」

 意外な感想だった。いつもよりびくびくしていたつもりだが、そんな攻撃的に見えていたのだろうか。自分の内的イメージと実際にどう見えるかはかなり違うらしい。

「わかんない。花粉症かも」

 とごまかしてみたものの、実際に花粉症になることはもうないのではないかと思う。眷属になってから健康管理ソフトがアップグレードされて、免疫抑制剤が体内で合成されるようになった。今は複数の減感作療法プロセスが進行中で、潜在的なアレルギー体質が改善するらしい。とはいえこれは処方箋付き薬局の簡易なものが体内に出来たレベルで、重病の治療などは行ってくれない。

 あの入学式からもう5日。咬まれて2日寝ていたから、下宿に帰ってぼーっとしたりV-Vesselerの配信を見たりしていたら一瞬で授業期間になった。タユタはあれ以来、まだ吸血を催促してこない。タユタの部屋で暮らすことを仄めかすことはあったが、それは同棲では?下宿はどうすればいいのだろう。

 今のところ、眷属になってしまったことは誰にも言っていない。凪沙にも、実家の家族にも、大学にも。奨学金の条件を満たさなくなるし、色々な保険や税金の変更が面倒だし、授業計画も変わってしまうから。何より、タユタの対外イメージを損なうことになると思ったから。タユタは別にばれてもいいと言ってくれたけど、隠すと言ったときに安心していたように見える。

 それにタユタはあの夜、空に気候操作エアロゾルの流跡を見ながら言ったのだ。〝人間の友達が欲しかった〟と。それは形だけでも実現させてあげなければ。


 今から受けるのは人類史の授業。場所は大講堂のいわゆる階段教室なので、大学らしい感じがする場所だ。

 タユタが吸血鬼仲間らしき男女四人と教室に入ってきて、流子を見つけると横に座った。彼らを差し置いて流子の隣に座ったことに、誰も異を唱えないようだった。連れの四人は一つ後ろの列の長机の席を埋めた。しかし、その中の一人が声をかけてきた。

「私もそっちいいかな?」

 そう言って、タユタの隣に移動した女の子は巌井汐里いわいしおりと名乗った。吸血鬼四体だと思っていたが、彼女は単に黒いマスクをしているだけの人間のようだ。あるいは、眷属――後ろにいる吸血鬼のうちどれかと契約している――なのかもしれない。巌井汐里は、眉上バングにウェーブのかかったロングヘアーで、垢ぬけた印象がある。

「私は教育学部の二年生で、変異臨界期について勉強してるの」

「変異臨界期?」一番端にいる凪沙が興味を引かれたようで、二人分の座席越しに聞いた。単語を二回繰り返したことをトリガーに網膜注釈が起動する。その場にいる全員の視界にこの単語についての説明がリンクされたはずだが、それでも自分の言葉で、さらに注釈には無い情報を交えて説明するのが知識の証明だし礼儀でもある。

「言語習得の臨界期仮説って聞いたことある?あれを人間が吸血鬼に変異するときの過程に適用したような理論。未成年が吸血鬼化するときは大抵が検体ファミリーの提供によるものだけど、完全なネイティブかNN《ノンネイティブ》になるかの個体差が生じる。それには咬まれた年齢が大きな要因になっていて、たとえば9歳以前に咬まれるとほとんどの場合ネイティブになるけど、遅くなるにつれてネイティブになる確率が下がる」

 要するに、より若い年齢で咬まれたほうが純粋な吸血鬼になるという法則のことだ。流子の年齢では、たとえ今すぐ血族化したとしても、もうネイティブになる見込みはない。ネイティブであることに何の意味があるかというと、思考様式が根本的に違うらしい。

 ちなみに、〝吸血鬼になると成長が止まるから、子供のときに咬まれると永遠に子供のまま過ごすことになる〟というのは迷信だった。ポー・クラン仮説と呼ばれ、20世紀初頭までは根強く信じられていた。吸血鬼は前近代から、自分の支配下にある眷属の内分泌代謝を制御する方法を経験則的に心得ており、とある少年の眷属にその処置を長期間施していた様子を見た人間による誤解とされている。不老であることは、成長しないことと同義ではない。老化と成長は別々の生化学的プロセスによって制御されているから。

 

「ネイティブ児童がほかの児童と同じ教育を受けるべきか、発達教育の業界では議論になっているんです。例えば私が教師になっても、ネイティブ児童を教育できる期間は短いでしょう。すぐに追い抜かされてしまうからです」

「じゃあ教師も吸血鬼になるしかないのでは?」凪沙は訊いた。

「私も血族化を目指してる。でもそれは根本的解決にならない。思考の様式が違うから」そこで言葉を切った巌井さんは、タユタに向けてつづけた。「だから、揺蕩さん。とても幼い時期、類を見ないほど早期に〝咬まれて〟変異したあなたの発達過程が知りたいの。何が違うのかわかれば、人間も教育に関与できるかもしれない」

〝類を見ないほど早期〟――会話中に増え続けるリンクの中には、その時期を5歳ごろとする説や、まだ母胎にいる状態で母親が咬まれたことでの変異とする説もある。どれが真実かはわからない。吸血鬼化は年齢が低いほど成功率が低く、早期の変異はリスクの割に見返りが少なく、例えば病気による生命維持の危機などの理由がない限りどの親も試みない。

 また、〝咬まれる〟という表現は、必ずしも文字通り咬まれたことを意味せず、特定の吸血鬼と契約して血を分け与えられたことを意味する。

 いずれにせよタユタはまだ物心つく前から、流子が味わったよりもさらに根本的な変化と苦痛を強制されて、生き残ったということなのだ。

「なぜ人間が関与する必要があるんですか?」とタユタ。

「これはAIの問題と同じ。AIがAIを教育するようになったら、認知発達の過程がブラックボックス化してしまう。たとえ教えることが何もなくても、人間がプロセスを理解できるようにならないと」

「こういう論文があります」タユタは相手のブラッドウェアにリンクを送りながら言った。「変異臨界に対して言語の臨界期に関するサーベイの手法を単に応用できるというだけではなく、言語の臨界期と実際に関連していることを示した研究」

「これは……知らなかった。これでレポートはひとつ書けるかも」受け取った巌井さんは端末に表示させてから言った。「ありがとう。でも、あなた自体の調査も諦めてないからね。できれば、タユタさんの眷属になれたらいいなと思ってる。私の血は無駄な咬錆排出が少ないらしいですよ」

 巌井さんはそう言うと、首筋のデュアルポートを見せた。

 流子は身を乗り出して言った。「眷属って重複契約していいの!?」椅子が固定されていなければガタッと音を立てていたところだ。

「ど、どうした?」凪沙は流子の反応に驚いて言った。

「いいよね?カルラ」巌井さんは後ろにいた吸血鬼の女性のほうを向いて確認を取った。

「いいよ。昔は駄目だったけど今はそういう法律ないよ」カルラと呼ばれた吸血鬼は答えた。明るい色のロングヘアー。「でも肉体的な限界があるから多重契約しすぎると死んじゃうけど」

「気持ちはうれしいけど、私眷属は募集してないの」タユタは丁重に断った。

「コスパ悪いじゃん。眷属いないと」カルラが言った。

「血判を押される毎にリモートで結構吸えるから」タユタは答えた。「あとスパチャで。算素はそうやってオンラインで補給して、あとはオーガニック血液で最低限の栄養素を摂取してる」

「タユタみたいな方法で生きていけるヴァンパイアは少数派だよ。理想的ではあるけど」ルイという男性吸血鬼が言った。注釈で見れる公開タグに名前が書いてある。

「でも、ひとつのロールモデルになっているよね。私達も徐々にそういう生活にシフトしていかないと」カルラは言った。

 そして、自分の存在がその理想的なライフスタイルを台無しにしていると流子は思った。心配になって隣の席のタユタを見ると、目が合った。タユタは平静そのものの表情で目を細めた。網膜字幕は非言語的サインには無力だが、少なくとも猫の場合、目を細めるのは好意的な安心感の表現だ。あるいは、いたずらっぽく微笑んだのかもしれなかった。

 流子は突然、自分が世界でただ一人、彼女と秘密を共有しているのだということを意識した。タユタのあんな姿をここにいる誰も知らない。あんなに困った顔を誰も見たことがない。あんなに混乱して、弱い姿を。彼女の同族でさえ。眷属になりたがっている、あの先輩でさえ。

「今は少数派だけど、みんながそう出来るようになったら?天然肉より美しい筋繊維を持つ人工肉が電気蚕にプリントされるようになって、人間が家畜に興味をなくしたときのように。人間の血よりも美味しい代替血液ができたら?」

「算素は通常の物質とは違うから、そう上手くはいかない」

「時間が解決するでしょう。その未来のある時点の視点を取ることが重要。人間に、AIにシミュレートさせた彼ら自身の年老いた姿を見せると、そうでない場合よりも二倍の金額を老後のために貯金するようになるという実験がある。未来の自分たちの生き方を明確にイメージすることは、有益」

 流子には咬まれたときのように朦朧として、会話が頭に入ってこなかった。とはいえ、二人が共犯的に隠している秘密が、それらの建前を無意味にするものだとは思わなかった。一度タユタが何かのインタビューで言っていたことがある。〝理念の正しさは、提唱者の行動に左右されない。数学の定理が誰に証明されても正しさが変わらないように〟

 授業が始まってからも、流子の気は散った。暗い愉悦はあさはかな優越感によるものだという自己分析が済むと、心配だけが残った。こんな秘密を隠し通すことが出来るだろうか?タユタがなんだか抽象的な体制に反抗するテロリストであるという状況とともに、自分がその眷属であるということも隠す必要があって、なおかつ親友としてふるまわなければならないなんて。しかも、単位を取らないと……。


 授業は終わった。内容は人類史で、今期にやる全体の流れを説明しながら人新世の歴史を概観するものだった。

「どうしよう……」流子は思わずそう漏らした。

「私は取るけど。この授業」凪沙は文脈に即した解釈をした。「簡単そうだから」

「あっ……やっぱり?」流子は話を合わせた。

「リモートのやつより大教室に出席するだけのほうがラクだったり」

 凪沙は理系学部棟に向かった。巌井汐里も、教職課程のために体育が要るとか言ってどこかに行った。

 流子は隣の席のタユタと、後ろにいる三体の吸血鬼だけと教室に残された。

「で、本当におともだち?」カルラが言った。直球の質問だ。

「私のアンチはよく」タユタは言った。「私生活の些細な瑕疵をあげつらって文字通り鬼の首を取ったように振舞うけど、彼らは環境問題に対する取組みを宗教的な戒律か何かと勘違いしているのだわ」

「つまり、たとえその天宮さんが、あなたにとって眷属かそれ以上の関係だったとしても、放っとけってこと?」

「だいたいそんな感じ」

「〝私には人間の友達がいる〟論法に使えるし?」

「タユタの言う通りだ、カルラ。問題は社会システムの変革だ。個人の内的信念じゃない」

「ヴァロ、やっと喋ったと思ったら」

 ヴァロは端の席に座っている、ゆるやかなパーマのかかった髪型の男性型吸血鬼だった。

「でも、国際的な環境会議に個人ジェットで向かう政治家はどうかと思うけど」ルイが言った。

「そうだね。彼らに美徳シグナリング以上の意義があればいいけど」とカルラ。

「ところでリューコ、今の授業わかった?」タユタが言った。

「えっ」流子は自分に話題が振られると思っていなかった。そもそも、友達の友達という関係のヒトたちに囲まれるのがしんどいのに、それが全員吸血鬼だなんて。「だいたい人類史だったけど、現代史がなかったなって」

「人間の学校では――流子はどんなふうに習ったの?どうやって人間の資本主義が終わり、吸血鬼による嗜血主義が始まったのか」

「〝吸血鬼は気候変動に対処するために人間から平和的に統治を譲り受けた〟って習ったけど」流子は答えた。

「実際は違う」ルイが口をはさんだ。「資産家のほとんどがブラッドコインに乗り換えたからだ」

「それでは満点はもらえないな、ルイ」ヴァロが批判した。

「まともに説明すると長くなるだろう?」とルイ。

「いいじゃん、どうせ次の授業は夜だし」とカルラ。吸血鬼の時間感覚は意外とのんびりしたものだ。

「では血族諸氏には退屈かもしれないが、俺がおさらいしよう。資本主義から嗜血主義への移行がどう始まったのか。それは多少の〝恐慌〟を伴ったとはいえ、全面戦争やパンデミックなどの終末的なカタストロフは一切無しの、静かで平穏な推移だった」

 ルイが芝居がかった調子で説明を続けた。

「吸血鬼はまず、電気やガス、水道などのちょうど民営化が進んでいた公共事業会社を経営し始めた。そのころにはまだ一般的ではなかった導血線を敷設するという名目で。吸血鬼用の地下道も一緒に拡張した。

 人々の家庭や企業に届いた水や電気料金は、いわばそれらのインフラ企業に負う、人々の債務となった。吸血企業はそこにささやかな血液資源のやりとりを追加しているだけで、企業と市民の二者だけの関係が成立していた。

 一方、人間が経営する民間インフラ企業もあった。それらは、なんとその負債を返却してもらう権利――つまり債権を分割して、第三者の投資銀行に売却した。さらにその投資銀行は、その債権をバラバラに寸断して、別の投資銀行に転売した。似たような話は聞いたことがあると思う」

「CDO、つまり債務担保証券。主に住宅ローンでの例が有名ね」カルラが言った。

「……?」

 流子にはよくわからない。会話の速度では注釈を読み切れないのだ。知らん単語を頭文字語で出さないでほしい。

 タユタが助け舟を出した。「要は不動産を果樹の苗と見做すなら、時間がたてばその所有者は必ず儲かるでしょ。苗は成長するから。投資銀行はその苗の所有権をたくさんの投資家に売りつける。でも突然の台風で苗が全部枯れたら?」

「みんな損する」流子は答えた。

「そう、それが2008年に起こった。人々は怒って、そのような転売に手を染めていなかった吸血鬼のインフラ企業と契約し始めた。市民に見放された人間のインフラ企業と金融機関は壊滅しかけた。政府は破綻した人間の組織を公的資金で救済しようとしたが、結局はより信頼度の高い吸血鬼の企業が生き残った。そうして、導血線のネットワークは世界中を覆うようになった。

 世界はこの危機の原因は空虚な債権のやりとりにあるとし、追跡が容易なBCに乗り換えることに決めた」

「じゃあ血液通貨は国じゃなく、企業が管理してるってこと?」流子は聞いた。

「そう。アメリカでは州ごと、日本では三社で競争は保たれている」とルイ。

「媒体物質としてはそうだが、BC自体は分散型台帳の仕組みを採用しているから誰にも管理されていない。どの心臓局や吸血企業も、それを編集する権能を持っていない。強いて言うなら血を持つ人全員で管理されている。そしてそれは人間個人に分散している」ヴァロは悔しそうに言った。「だからそのまま、通貨は公共財にするべきだったんだ。もう少しで完全に民主化された経済システムに移行できた、絶好のチャンスだったのに」

「血を共有する?人間の血管を外科的に全部つなぐ?その大きな人間は誰が管理するの?」カルラがグロテスクなジョークを言った。

「いや、僕が言ってるのは、中央で統治するもののいない、完全な民主化のことだ」ヴァロは言った。

「歴史上例がない」ルイは否定した。

「人間の歴史では」とヴァロ。

「やっと達成した嗜血主義の代替案を求めるなんて。ヴァロくんはなんてナイーヴなのかしら。まるで先月咬まれたばかりのノンネイティヴみたいに」

「〈攪拌者〉に賛同してると疑われても知らないよ」ルイがからかった。

「常に代替案オルタナティブは考慮すべきだ、違うか?」ヴァロは同意を求めた。「君はどう思うんだ?タユタ」

「たとえば、オルタナティブなカウンターカルチャーはメインストリームにあらかじめ組み込まれた形でしか登場しない。反逆は順応の一形態でしかない」タユタの反応は冷たかった。

「それは無力感の表明でしかないように思う」ヴァロは不満げに続けた。「タユタ、僕が賛同していたのは以前の君の活動だ。今は違う。SVGsで本当に十分だと思っているのか?君はもっと根本的な……革命の中心になれたはずだ」

 タユタは見定めるようにヴァロと視線を合わせた。

「私に言えることは、嗜血主義は道具でしかなく、誰にとっても便利だということ。たとえそのシステムを破壊しようとする者にとっても」

 流子には、タユタが重点的に疑われない理由がわかった。ここには様々な思想を持つ吸血鬼がいて、〈攪拌者〉に近い、それもタユタの表の顔より近いと思われる者もたくさんいるのだ。

「ところで、本当にただの友達?」カルラがまたぶり返した。

「カノジョですって答えたらいいの?」タユタが言った。

 流子は情報量が多すぎて、再度眩暈がしてきた。

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