第17話:『不知火湊』

 よろよろと、立ち上がり不知火湊は台に向かう。

 対するは山口徹宵、『鉄人』と謳われる努力の天才、練習の鬼。正確無比なボールコントロールも強烈なドライブも、全て後天的に努力で獲得したもの。

 彼は言う。

『自分に才能は有りません。ただ、諦めが悪いだけです』

 人生全てを卓球に注ぎ込む。青春も、恋も、何も必要ない。そんな時間があればフィジカルを磨く。球を打つ。少しでも先へ、昨日より明日へ。

 そうして今の彼がいる。

 その山口徹宵が唯一、こだわる存在。ずっと負け続けてきた一個下の天才。彼に勝利することが徹宵の人生、最大の課題であり、夢であった。その先にきっと素晴らしい景色が広がっている。二人で見る頂点の景色はきっと――

 それが今、このザマ。

(湊、何故戻ってきた? 何故、勝算もない状態で戦場に還ってきた⁉ 分かっていただろうに、以前の己では届かないことは。何故研鑽を怠った? 何故コーチなど無為なことをしている? 何故、何故、何故何故何故何故なぜなぜなぜナゼェ⁉)

 山口徹宵は激怒していた。無様なかつての憧れに。

 それに期待してしまった己に。

(我が衝動(ドライブ)で、砕け散れッ!)

 もう期待するものか。自分は前だけを見つめ続ける。足を止めない。ほんの一瞬でも、終わってしまった、過ぎ去った過去に目を向けることなど、しない。

 さあ、捌いてみろ。圧し負けた球など、死んだも同然。

「え⁉」

 それは、会場の多く、佐伯湊を知る者にとっては驚愕の景色。

 捌けるならば絶対に前で捌く。前にこだわり続けた男が、何とか喰らいつけるであろう球を前に、ひと足、後退したのだ。中陣、そこからドライブを返す。

 前に縛られていた呪縛を、引き千切る。

(ふざ、けるなァ!)

 徹宵、激怒。

「遊びじゃあるまいし、あんたが下がってどうすんのよ⁉」

 鶴来美里も、

「……湊ぉ」

 星宮那由多も、

「阿呆が」

 有栖川聖も、

 皆が落胆する。天才が引いた。ただの凡人になる。あの距離で彼に何が出来るというのか。あそこは徹宵の、鍛え抜かれた戦士の領域である。

 色々試していることを知っている美里ですら、このレベルでは無謀だと判断した。実際に湊もそう思っている。和倉君や加賀コーチとの打ち合い程度でしか試していない。まだまだ実戦投入は早い。早過ぎる。それでも、湊は退いた。

「消し、飛べッ!」

 鉄のような塊。笑えるほど強烈なドライブ。

 それを前に、湊は笑った。

 打ち合いが無謀なのは先刻承知。ならば、断ち切るだけ。

「ひゅ!」

 徹宵が、美里が、那由多が、聖が、会場の全員が驚愕を重ねる。

「ッ⁉」

 あの湊が、さらに下がって球を切り裂いたのだ。カット、強烈なドライブはそのままぶち切れた下回転となって返ってくる。

「カット、だと?」

 徹宵はカットを打ち込んでいく。しかし、湊は後ろできっちりと拾う。ロビング、カット、粘りに粘る、『閃光』とは思えぬ泥臭い卓球。

「前陣がダメなら、カット、か。舐めるなァ!」

 徹宵の咆哮、決めに来た必殺の一撃。貯めた力を解放し、そして――

「……⁉」

 閃光が、『鉄人』の壁をすり抜けた。

 後ろから、待ちに待った必殺に合わせた天才的な、芸術的カウンター。駆け上がって前で捉えた必殺の一撃は、勢いそのままに徹宵に返ってくる。

「ハッハ、やりぃ。意外とザルだな、『鉄人』!」

「みな、とォ!」

 皆が期待していた天才ではない。

 皆が想像していた佐伯湊ではない。

「オールラウンダー」

 誰かがこぼした、正解。前で捌くも、中で打ち合うも、後ろで断ち切るも、自由自在。すべてのエリアで戦う技術と体力がなければ不可能な戦型。

 そして今の、世界基準でもある。

「んな、阿呆な。前にしがみ付いとった選手が、いきなし全エリアって」

「でも、湊は出来る。昔は、何でもやっていたから」

「子供の時分の話やろ。まあ、練習は積んどったみたいやね。隠し玉っちゅーこっちゃ。ええやん。徹君、最高にアガるやろ! 還ってきたで、ボロボロの天才が!」

 前だけでは勝てなくなった。一時は理想と共に砕け散った男が、今度はそれを捨てて卓球にしがみ付いた。今の彼は何を想うか。それを見て徹宵は何を叫ぶか。

「馬鹿な、徹宵、何、熱い眼で、そいつを見ているんだよォ」

 山口徹宵の眼に、光が戻ってくる。

「シャアラァ!」

 試合中滅多に吼えない男が湊のカットを打ち砕き、叫ぶ。

 ならばと、湊はバックハンドで、

「こんの、パクリ湊!」

 居合切りのような鋭いドライブで徹宵をぶち抜く。その軌跡は鶴来美里の必殺『吉光』のそれ。彼女の修練で培った部分は湊の強みであるハンドスピードで補い、見事男子の技として再現してのけた。会場が揺れる。

「すっごいね、湊君!」

 佐村光は新たな形で復活した湊を見て手を叩く。辛かったのだろう、苦しかったのだろう、培ってきた、積み上げていた技が通じず、変えねばならなかった苦痛は光の想像できるものではない。それでも彼は変えた。何かのために、変えた。

 光は皆を見る。もっと声をかけてあげようと、そう言うつもりで。

「……そっかぁ。うん、本当に、良い仲間だねぇ」

 彼女たちは見つめていた。一瞬すら見逃すまいと。

 伝わっていたのだ、不知火湊の目標、その意図が――


『俺を見ろ!』


 美しき流れ星、触れ難きそれが数センチ、徹宵の包囲網を突破する。

「湊!」

 星宮那由多。おそらくは湊の人生で最も長く、最も多く打ち合ってきた相手である。那由多ならどうするか、どう動くか、思い浮かべる必要すらない。

 普通ならどちらの動きも容易く真似できるものではない。だが、何度も何度も、幼い頃から一緒に打ち合ってきたから、湊の引き出しの中に彼女たちは在った。

 宝物のように眠っていたそれを、湊は引っ張り出す。

 出し惜しみはない。

 何故なら今の湊は次のセットのことなど一切考えていないから。否、次のプレーのことすら思考の外。重要なのは今、彼女たちに自分の持てる全てを見せること。

 彼女たちに自分の全てを見せて、明日の糧としてもらうこと。

「良い答えです、不知火生徒。さあ、誇り高き目標と共に、飛翔なさい」

 彼女たちの未来のため、誰かのために戦う。

「ヨォ!」

 それが原動力となり天才は輝きを取り戻した。以前よりも泥臭く、ダサく、格好悪く、熱く、煌めき、飛翔する。其処に雑念はない。

 父の遺した呪いも、無い。

「俺を見ろォ!」

 対する山口徹宵もまた本当の意味で輝きを取り戻しつつあった。

 ずっと待っていたのだ。だってそうだろう。自分の人生だったのだ。彼と戦い、勝利することが。それだけだったのだ。それだけで良かったのだ。十年以上、初めて彼を見たその時から徹宵の人生はそれ一色。それだけでいい。

 それだけが、良い。

 二人のデッドヒート、情熱が会場を包む。

 とある記者が言った。この試合が、このセットが、総体の、いや、この年のハイライトだった、と。山口徹宵の人生一番、そして不知火湊の復活、否、誕生。

「「俺を見ろ!」」

 同じ言葉で違う相手に向けて放つ二人。それが噛み合う。

 誰もが見つめていた。試合中の選手すら、手を止めて見つめる。

「湊ォ!」

 徹宵のドライブが決まれば――

「徹宵!」

 湊が即座にカウンターで取り戻す。

「テンオール!」

 デュース、このセットが延長される。しかしそれは双方とも望むところ。まだまだやり足りない。まだまだアガる。まだ、見せ切れていない。

「何で、徹宵先輩、さっきのセットは圧勝だったのに」

 龍星館の一年がこぼす。

「ボケが。速いだけなら目が慣れるんだよ。強い時の佐伯湊は速さだけに拘泥せず、遅さも生かしていた。緩急で殺していたんだ。それがいつしか速い一辺倒になって潰された。一セット目は弱い佐伯湊だった。で、二セット目、これはもう、別人だろ」

 龍星館のナンバーツー、山口徹宵の自称好敵手は吐き捨てる。

「前、中、後ろ、全エリアで緩急を生み出している。意図してんのかしてねえのか知らねえが、あれなら速さは、強い時の佐伯湊より、出る」

 カットなどの球質の変化も交えた緩急。正確無比な徹宵だからそれほど目立っていないが、普通ならばその変化だけで殺されかねない。

 それこそ全国レベルであっても。

 今の不知火湊に勝てる男子が、いったいどれほどいるか。

 しかもまだ――

「進化の途上、やな。徹君が相手やからかな、段々キレ増してきとる。オールラウンダーかて、人それぞれ型はある。湊君も、掴みつつあるなぁ。化けたわ、不知火湊」

 進化の途上。そして全国で、世界で戦う猛者たちは猛追してくる存在、その足音に怖気が奔った。死んだはずの天才が新たなるカタチに進化した。

「ほんで、それに呼応して徹君もアガってきとる。ほんま妬けるわ、二人でお熱いこっちゃ。待っとってよかったなぁ、徹君。ほんま、よかったわ」

 長年、共に戦ってきた有栖川聖も太鼓判を押すほど、今の徹宵は良い。

 佐伯湊を失って技こそ磨けど情熱は下降線を辿っていた。必死に悟られまいとしていたが、聖にはそれが手に取るように理解できたのだ。

 そして、彼の再起によって徹宵のそれが戻ってきた。勝負師として鉄仮面を被っている徹宵だが、本当は誰よりも熱い男である。

 嘘もつけない、不器用極まる男。

「シャアラァ!」

 山口徹宵渾身のドライブ。中陣での打ち合いを征す。

 続いて勝負を決めようと角度のあるボールで仕留めようとするが――

「悪いな徹宵。得意な奴だ」

 ネットを介さぬ、横入れ。転がるような打球はほぼバウンドせず滑るように台を横切っていった。会場から大歓声が巻き起こる。世界戦でも滅多に見れない、天才極まる所業。球が浮かねば徹宵とて手も足も出ない。

 皆、嫌でも思い出す。この男が天才と呼ばれていたことを。

「キャアアアアアアアア! 湊様抱いてェェェエエエ!」

 青菱のエース、もとい恥部が叫び倒す。

 取っては取られ、取られては取り返す攻防。

「いつまで続くんだ、これ」

「もう互いに二十点、昔の卓球じゃないんだから」

「これ、どっちかが落ちるんだよな? 良いのか、それで」

 県三回戦の戦いではない。それは会場全員の共通認識であった。

 全国、いや、このセットだけで見れば世界トップクラスの卓球をしている。

「ぐっ⁉」

 徹宵、連続ポイント。とうとう決するか、そう思った矢先――

「頑張れよー、湊ォ! 勝ったら秘蔵のエロ本貸してやるからさ!」

 応援団の恥部、いや、明菱の恥部である草加宗次の応援、もとい後ろから矢で刺すかのような言葉が突き立つ。疲労困憊であろうとも、

「おま、何言ってんだよ! シチュエーション考えろよ! どこの世界にそんな応援する奴がいるんだよ⁉ めっちゃシリアスな場面だぞ!」

 不知火湊は反応してしまった。徹宵、目を丸くする。

 観客席の黒峰が排除しようと動き出す。結構本気の眼である。

「なはは、緊張ほぐれただろ、親友。ピンチはチャンスだ!」

「ったく、知った風な口を。こんなの修羅場の内に入るかよ。こちとら何年卓球やってると思ってんだ。楽勝だっつーの。つーか、貸すとかケチくせえこと言ってんじゃねえ!」

「おっぱいは?」

「巨乳希望!」

「だはは――」

 そのまま黒峰に拉致されて消えていった草加。おそらくもう見ることはないだろう。ただ、エロ本だけはくれ、と湊は切に願った。

 あとは死んでもいいや、とも思う。

「……興味があるんだな」

「男の子なんでね」

「ふっ、俺はお前だけで良い」

「……え?」

 ゾクリ、肌が粟立つ感覚が湊に奔る。

「続きだ」

「あいよ」

 突然の茶番、と言うか天才もエロ本見るんだ。

 とか、何のかんのと言われていたが――

「疾ッ!」

 ここに来て、純前陣。最小手数で点数をもぎ取った。

 これで振り出し。エロくても天才、強い。

「……やってくれる」

「ダサいところは見せられないんでね」

 先ほどの茶番で十分見せてしまっているが、其処はご愛敬。

「ちなみに小春は巨乳だよ」

「あたしもデカい方だな。どうでもいいけどよ」

「……うるさい、この化け物ども」

 微妙に集中を乱す要因にもなっていた。まあここはともかく――

「「……」」

 殺意の波動に満ちた美里と今にも首を吊りそうな那由多の様子は、色々と遺恨が芽生えそうであったが、今は気にしない。

「いやー、徹宵君良い表情ですね。彼が笑ってるところなんて初めて見ましたよ」

「そうだな。クソ、あっち側も陣取っておけばよかった。今からじゃさすがに間に合わん。良い画が撮れるはずなんだがなぁ」

 卓球専門誌の記者は自らの失策に頭をかく。山口徹宵だけを押さえておけばいい、他はまあ数名を撮るぐらい。

 そう思っていたが、とんだ怪物が潜んでいたものである。

 逆サイド、彼の顔も欲しい。失策を悔やむ記者。

 その逆サイドでは――

「本当に、お前って面白いな。俺にまた男を撮らせるかよ。良い貌だぜ、こりゃあ高く売れそうだ。頑張れよ、湊。お前ならやれるさ、たぶん」

 菊池修平、『女性専門』を自負する男がまたも湊を撮ってしまった。痺れるほど格好いい瞬間、汗が煌めき、微笑んだ刹那を切り取った写真である。

 後にくだんの卓球専門誌で二人の写真が並び立つことになる。

「いざ、決着の刻」

 誰もいない会場のデッドスポットで仁王立つ髭の不審者がその時を告げる。

 誰もが息を呑む瞬間――

「最高の、カットだ」

 会場の隅で、王子様のような少女がつぶやく。

「ぐっ」

 ここに来て今日一番のカットが徹宵の目算を超えてきたのだ。

 激烈な下回転によって浮かせ切れず、ネットに突き刺さりぎゅるぎゅる唸る球。

 幾度目か分からない、マッチポイント。

 山口徹宵もまた勝負に出る。

「徹宵が下がった。普段中陣より下がることなんてないのに」

 パワー勝負。深く突き刺し、後退させて左右に振る。単純明快。

「それは、悪手だろ!」

 だから湊はまたもカット。球を断ち切り――

「あっ」

 徹宵もまた後ろから、プレーを読み切って前に出てきていた。今更打球は止められない。足は限界、肺も悲鳴を上げている。それでも、まだ見せ切っていない。

 だから、湊は走った。

「これで、振り出し、だァ!」

 その逆を突く、徹宵の無慈悲なるドライブ。この攻防は完全に徹宵の読み勝ち。普段しない行動を混ぜることで相手を乱した。あの『鉄人』が賭けに出たのだ。

 それほどの執念。されど――

「まだァ!」

 不知火湊もまた、執念を燃やし飛びついた。体勢はあまりにも酷い。とても見れたものじゃない。だが、それでもギリギリ届く。届けば、出来る。

 腕と手首、その連動だけで湊は球を浮かせた。高く、高く――

「徹宵! それは楽な球じゃないぞ!」

 言われずとも徹宵は理解している。打ち出す瞬間、カットの要領で切り打たれたそれは回転がかかっていた。緩やかゆえに落ちた時、バウンドの変化は大きい。

 最後の最後、それでも湊は勝負を諦めなかった。徹宵は充足に至る。

 帰ってきた、あの湊が。ならば、もう何も言うまい。今度は確信をもって待とう。より強く、もっと強く、そして見よう。二人で、頂上からの景色を。

「徹君!」

 それは、緩みであった。ほんの僅かな、『鉄人』にすらある、油断。

「あっ――」

 徹宵はその球をきっちり捉える。正確無比、強烈なドライブ。其処に、顔を歪め、鬼の形相で飛び込んでくる不知火湊がいた。絶対に返してくる。確信と共に。

 叫びながら、気力だけで――

 それは閃光と呼ぶにはあまりにも激しい一撃であった。轟音と共に叩き込まれたカウンター、山口徹宵、『鉄人』を打ち砕く『雷光』が轟き叫ぶ。

 徹宵はそこに、かつての輝きを見た。今の自分をも上回る、それを。

「げ、ゲーム、トゥ、不知火選手、トゥエンティフォー、トゥエンティトゥ!」

 長丁場、不知火湊は倒れ込む。膝が笑っている。呼吸が粗過ぎる。

 それでも頬を叩き、膝に叱咤し、立ち上がった。

「嘘だろ、あの、山口徹宵が」

「いやいや、まだイーブンだ。勝つさ、龍星館の山口徹宵、全国に出ないなんて」

「ありえない」

 汗をぬぐい、水分補給をする湊。その様子を見て――

「山口君、大丈夫ですか?」

 龍星館監督の問いに、徹宵は平然と答える。

「問題ありません。試合は勝ちます。今ので、全部です」

「君はたまによくわからないことを言いますね。しかし、信じていますよ」

 山口徹宵は立ち上がり、次のセットに向かう。

(またやろう。今度は万全の準備で、フルセットで、だ)

 好敵手、不知火湊。微笑む彼の体には、すでに何も残っていなかった。

(待っているぞ、上で)

 先ほどの熱戦が嘘のような、あっさりとした締め括り。

「マッチ、トゥ、山口選手!」

 これで明菱高校卓球部の全日程が終わりを告げた。長く、熱く、そして短い二か月が終わったのだ。どれほど悔いても戻ってこない、楽しく賑やかなる日々が。

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