第12話:向き合い、進め

『吐いてきたか、続きをやるぞ』

『はい』

『友達と遊びたい? 練習はどうする? いつからお前は練習せずとも勝てるようになったんだ? 連絡先を教えろ、父さんから断っておいてやる。凡俗が二度と関わるな、とな。朱に交われば赤くなる。凡人との接点は断て。無意味だ』

『……はい』

『全日本で負けたか。一般とはいえ無様な結果だ。実業団の木崎、強い選手ではあるが勝てない相手ではない。球威に押されて引かされるケースが多かった。何度でも言う。卓球は前だ。前を征してこその頂点。死ぬ気で張り付け。練習量、増やすか』

『はい』

『同世代に負けた、しかも前で、意味は分かるな?』

『……はい』

『お前は神に選ばれなかった。俺は貴翔を教える。お前は卓球を辞めていい。無意味だからな、頂点を目指せないのであれば』

『……僕は――』

『さらばだ湊、もう二度と会うことはないだろう。実に、無意味な時間だった』

『僕は!』

『ごめんね、湊。母さん、守ってあげられなくて。もっと早く離れるべきだった。もっと早くこうすべきだったの。ごめんなさい、駄目な親で、ごめんなさい』

『ちがう、僕は――』


     ○


「……」

 知らない天井だ、って保健室の天井だこれ。

「起きた? 湊君」

 看病してくれたのは佐村先輩、か。いやぁ、心配そうな表情の先輩もいいなぁ。まあ、冗談じゃないし本気ではあるんだけど、まずは――

「ご迷惑、おかけしました」

「突然青白くなって、倒れちゃって、びっくしりたよぉ」

「あはは、情けないっすね」

 メンタル崩壊、我ながら情けない。

「皆は?」

「全員で、と言うか花音ちゃんが小脇に抱えて運んできたんだ」

 小脇に抱えられてきたって何だか笑えるな。

「今は皆練習に戻ってる」

「全員で囲ってたら叱ってましたよ」

「全員、看病したがっていたよ。湊君はモテモテだねぇ」

「照れますね、あはは」

 尚更、倒れた理由がしょぼくて申し訳なくなってしまう。

「そんなに試合、嫌?」

「分からないんです。別に、黒峰先生の言う通りなんですけど。勝つ準備が出来ていない。勝てないのが分かっている。だから、勝つ以外の何かを見つける。全然、見えないんですけど、たぶん、僕に欠けているものだとは思います」

「うん」

「でも僕、たぶん試合に出たら、勝とうとする。そう刷り込まれてきたから。また、戻ってしまう。嫌なんです、あんなに苦しいのは。俺、本当に、苦しくて、俺が負けて、父さんが家から出て行って、母さん一人に、全部、僕の、せい」

 あー、クソ、こんなの人に話してもしょうがないじゃないか。

「湊君は頑張り屋さんだね。でも、勝ちたいのはみんな一緒だよ。私も、去年は勝ちたいって思ってたし、身の程知らずで、今思えば準備不足だったけど、それでも悔しかったもん。苦しかった。湊君の苦しさの百分の一、くらいだと思うけどね」

 そんなことないですよ、そう言いたい。そう言えるようになりたい。

「でもね、一番苦しかったのは、一人でいた時間なの。球がね、返ってこないの。壁しかなくて、それでもようやく卓球が出来たから、辞めたくなくて。私、小児喘息がひどくて、中学まで部活とか出来なかったから。夢だったから」

 嗚呼、この吐露は、くるなぁ。いつも笑顔で、最初に会った時から変わらない、能天気というか悲壮感がなくて、この人は大丈夫だって思ってしまう。

 そんなわけないじゃないか。最初に見た時、哀れに思ったその何百倍もこの人は辛いと感じていたんだ。それでも辞められないって、縋りついた。

 僕と何が違う? 勝手に絶望して自暴自棄に卓球を捨てようとした僕の方が、よほど甘ったるいじゃないか。僕に出来るか、半年以上壁に向かって一人。

 ハハ、無理だ。一人じゃさ、出来ないんだよ、卓球って。

 どんなに上手い人でも。どんなに下手な人でも。一人じゃ出来ない。

「だから今は、本当に毎日が楽しいの。全部湊君のおかげ。最初はね、打つ相手がどうしても欲しくて、無理やり勧誘しちゃったし、黒峰先生の強引な勧誘にね、甘えちゃったけど。辛かったなら、ごめんね」

「辛くないですよ。僕も、毎日が楽しくて。だから、ギャップが凄いんです。楽しいなんて、記憶の彼方。卓球は辛いモノ、って思ってましたから。先輩たち、凄く上手くなって、それ以上に試合とか楽しんでて、それを見てると癒されるんです」

「えへへ、湊君の癒しかぁ。照れるねぇ」

「もう戻りたくないんです。僕が勝ち負けの、あの場所に戻ったら全部壊れる気がして。だからかなぁ、さすがに気絶は人生初ですよ。笑っちゃいますね」

「本当だよぉ。びっくりしたんだから」

 僕はどうすべきなんだろう。やっぱり何も思いつかない。

 勝つこと以外の目標なんて、何も――

「じゃあ、卓球を楽しむ、それが目標じゃダメ? 試合をね、楽しむの。きっと、湊君にとっては一番大変な目標だと思う。動画見てね、うわぁ、凄い選手だ! ってなったもん。だから、私は先輩らしくアドバイスとかは出来ない。でも――」

 あ、頭撫でられた。こんなん子供の頃母さんにされたっきり。あー、先輩、いいにおいするなぁ。お日様みたいな、何だろう、この気持ちは。

「私は湊君に笑っていて欲しいな。私たちが君のおかげで楽しんでいる、ほんの一欠けらでも、一緒に共有出来たら、嬉しい。だって私たち、仲間だもん」

 仲間、嗚呼、意外と悪くないなぁ。出来れば、最終的には、彼女が良いけど、贅沢言わないから結婚を前提にお付き合いがしたいけど、でも、悪くない。

「応援するよ。フレーフレーって」

「僕も応援してますよ。見てます、先輩たちの卓球」

「うん、精一杯頑張るね。湊君に教わったこと、いっぱい出せるように」

 一人じゃない。卓球は個人競技だけど、ふと、そう思えた。

 たぶん、昔の僕だったら一生気づけなかったこと。歯牙にもかけなかった、こと。ダサいと思うか、佐伯湊。思ってるよな、たぶん。

 でも俺、今が良いよ。心底、思う。だから、ごめんな。

「うう、湊君泣かないでぇ。私までもらい泣きしちゃう」

「すびばせん」

 辛い想いさせて、ごめんな。

「いい子いい子」

 抱きしめられたらいい匂いが倍増したぜェ! 悪いな、佐伯湊。もうあれだ、頂点なんてクソだぞ。先輩のつつましかやな体で抱きしめられてみろ、匂いだけで脳汁出る。これが幸せって奴だ。人生十五年、今が絶頂期だ。

 勝ちたさなんて吹っ飛んだ。僕はこの人に、みんなに、笑っていて欲しい。

 気持ち悪いか、佐伯湊よ。

 でも、今の僕はそう思わない。


     ○


「あ、コーチ戻ってきた!」

「何でテメエは視界に入る前に気付けるんだよ⁉ 匂いか?」

「愛だよ?」

「……おお、そうか。お大事にな」

 佐村光と戻ってきた不知火湊を見て、心の尻尾フリフリ小春と胸を撫で下ろす花音。サーブ練習をしていた沙紀は「むむ」と不穏な気配を感じた。

「ちょっと、何鼻伸ばしてんのよ。保健室で、なに、まさかあんた」

「伸びてないですよぉ」

「おま、光のやさしさに付け込んでやらしいことしたんじゃないでしょうね!」

「してないですよぉ」

「何で鼻の下がさらに伸びるのよ、変態!」

「もう、沙紀ちゃん。変なことなんてしてないよぉ」

 即座に光を抱え込んで湊から距離を取らせる沙紀。

「ご心配おかけしました。たぶんもう、大丈夫です。練習、再開しましょうか。こんな日なので軽く、ひゃくまんさん落としで締めましょう」

「なんだなんだ、珍しいな。仏にでもなったか?」

「あはは、紅子谷、僕はいつでも優しいよ」

「その発言だきゃ訂正しろや。ま、元気になったんならいいわ。やろうぜ、卓球」

「ああ、やろう」

 不知火湊は眼鏡を外す。これは昔からのルーティン。冷徹に、欲しくもない勝利を追い求めるために、自分を騙すために、仮面を被る。外すことで被るのだ。戦うために。でも今は、それも薄れた。

 眼鏡を外しても、笑みが零れてしまうのはそれが理由。

 それで良いのだろう。

「ちなみに甘い球は全部弾く。完璧なコース以外、ひゃくまんさんに触れさせねえ」

「オイこら、それのどこが軽くなんだよ!」

「完璧なら触らない。完璧に打てばいいだけだ、簡単だろ?」

「この、野郎!」

「いつものコーチだわんわーん!」

「ったく、さっさとやりましょう」

「うん、頑張ろーう!」

 これからはそうだな、鬼コーチを演じるためのルーティンにでもしようかな。

 だって演じなきゃ、笑っちゃうだろ?

 不知火湊は全員に見えないところで、微笑んだ。


     ○


 家で無心にボールつき、まるで初心者みたいだ。

 あんまり意味ないのは分かってるんだけどね。それにこれしてると――

「湊」

「へいよ、窓開いてる」

「珍しい」

 僕にとっての珍獣召喚呪文になるから。星宮那由多って言う。

「湊、試合出るんだ」

「うん、顧問に突っ込まれてた。しかも徹宵と同じブロック、泣けてくるね」

「湊なら勝てる。山口君も強いけど、才能は湊の方が上」

「お前は色眼鏡で見過ぎなんだって。今の僕じゃ勝てないよ、逆立ちしたって無理だ。勝つ練習してないからね、コーチやってるって言ったろ?」

「……早く転校すべき。龍星館が良いと思う。そこなら卓球に打ち込める」

「今のチームが良いんだよ。僕、最近イイ感じでさ。楽しいんだ。お前らにとっては甘く映ると思うし、理解して欲しいとは思わないけど」

 ちょっとした沈黙。たぶん那由多は理解したがらないだろうなぁ。頂点を目指しているあいつの価値観とは真逆、みたいなもんだし。

「……昔の湊みたい」

「ええ? 僕史上初めてだと思うけど」

「ちっちゃい頃の湊は毎日笑ってた。私は、覚えてる」

「僕は覚えてないや」

「うん。知ってる。そっか、明菱高校だよね?」

「そうそう。まともな指導者もいない弱小校ですよーっと」

「私、手加減しないから」

「当たるまで行けるとは思えないけど。決勝まで行かないと龍星館当たらないだろ」

 またも沈黙。つーか今、窓閉まった音した気が。あっちから話を切るのって珍しいな、まあ、あんまり深く考えても仕方ない、か。

「おやすみ那由多。お互い頑張ろうぜ」

 前向き湊君は就寝するのだ。宿題? 総体終わったら頑張るよ、ガハハ。


     ○


「……団体戦は当たらない。でも、個人戦は別」

 星宮那由多はトーナメント表を凝視していた。

 暗闇の中、表情は見えない。自分でもどんな表情をしているのか、分からない。

「佐村、光」

 自分と一番近い選手、湊とどんな関係なのかは知らない。でも、彼が昔の彼を取り戻した原因の一つだとしたら、それは絶対に許せないことなのだ。

 だってそれは、自分が卓球を続ける理由だったから。

 一緒に卓球を楽しむ。いつかあの日々を。それだけを求めて、それだけのために、自分はずっと頑張ってきたのに。そんなの狡い。

「一点も、あげない」

 星宮那由多は矛盾を孕む。彼に笑って欲しい。楽しんで欲しい。昔のように在って欲しい。それと同時に、それが己以外の手で成された時――

 彼女はそれを喜べない。否、憎しみすら抱いてしまうのだ。


     ○


 光陰矢の如し。

 それでなくとも総体までは入学時点で二か月と少ししかない。精一杯やっても、のんびりと過ごしても、平等なのだ。

 だから皆、少しでも抜け出そうと必死に磨く。

 後悔のないように――


「「「ねーちゃん、ねーちゃん」」」

 全く容姿の似ていない弟、妹たちにまとわりつかれながら、遅めの食事をとる紅子谷花音。明らかに日本以外の血が入っている彼女だが、

「最近大変ねえ、花音」

「うん、練習忙しくて。いつも大盛、ありがとう、母さん」

「もっと食べろ食べろ。スポーツマンは食ってなんぼだ、なっはっは」

「ありがとう、父さんも。私、頑張るから」

 両親は普通の日本人である。体格も二人とも小柄。少し、複雑な事情がありそうだが、家族仲は良好であった。少なくともチビたちは花音を慕っている。

 大盛をぺろりと完食し――

「おかわり、ある?」

「もちろん!」

「ねーちゃんすげー! 大食いユアチューバーみたい」

「ありがと。拓郎、あとで部屋来な。尻打つから」

「いやだぁ。死んじゃうー」

 花音は微笑み、幸せな空間に感謝する。独りぼっちだった自分に家族をくれた恩人たち。部活もそう、人と違う自分を気にせず受け入れてくれる。

(あいつら気にしなさ過ぎだけどな。特に湊はよぉ)

 この前初めて見た、あの男の弱さ。衝撃だった。同時にほっとした。そして嬉しかった。弱さを見せてばかりじゃ公平じゃない。見せ合ってこそ、だろう。

 あとは強くなるだけ。競い合えるくらい。それが紅子谷花音の野望である。

 自室で彼女は世界王者の動画を見る。まだまだ重なる気もしない。遥か彼方の最強。それでも何故か噛み合うものを感じていた。この先に在る、そう思えた。

 競い合ってこそ、それが彼女の求める仲間像である。


「小春、また写真増えてる」

 香月家では昨今、一人娘の暴走に頭を抱えていた。

 自室に所狭しと飾られているのは不知火湊の写真。最近、選手時代のモノが爆増し、とうとう壁が見えないほどとなってしまった。

 しかも家にいる間は――

「わふぅ」

 ずっと彼の動画を見ている。一挙手一投足を見逃すまいと、たまに集中し過ぎて涎を垂らしているし、瞬きすら忘れることもしばしば。

「貴方、どうしましょう?」

「わからん。愛する娘が、わからない」

 とりあえず娘を溺愛する父は誓う。

 不知火湊と言う小僧に出会ったら刺し違えてでも、と。


 神崎沙紀は凡人である。成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群、彼女を表す言葉として間違ってはいないが、生まれ持った才は精々容姿端麗くらいだろう。

 勉強も、運動も、影でコソ努力をしているのだ。

 今も至高のオールラウンダーの動画を見ながら、彼女お手製の卓球ノートにコースや意図、自分なりの考察も交えて書き込んでいく。

 ちなみに実は近眼であり、家では眼鏡をしている。こうしてみるとガリ勉にしか見えないが、これでも自他共に認める明菱高校のクイーンである。

 最適な努力を、効率よく行う。祖父らが叩き込んだ勝者のやり方、彼女にも受け継がれたそれによって、彼女の人生は勝利に彩られていた。

 唯一、見誤ったのは昨年。知らなかった、見えなかった、突然箱庭から外に出て未知の敵に敗れ去った。そして逃げた。最大の後悔。

 親友を置き去りにして、それが許せなかった。戻ってきて、楽しめているからこそ、去年の逃げた自分が許せない。小さな世界の女王で満足していた己のちっぽけなプライドは捨てた。大きな世界で戦ってきた後輩の前ではチリ紙以下だから。

「ふふん」

 彼女は鼻歌交じりに分析を続ける。ようやく見えた努力の方向性、彼女は努力が好きであった。決して誰にも見せないが、この時間こそ彼女の根っこ。

 小さな世界の女王は大きな世界に踏み出す。

「光、今度こそ大船に乗った気でいなさい。今度は逃げないから」

 一勝、必ず掴む。自分がもぎ取る。それが唯一、逃げた己が出来る償いだから。彼女は望まないし、そんなの必要ないと言うだろうが。

 そうしないと神崎沙紀が己を許せないから。


 佐村光は毎日が幸せだった。

 唯一気がかりだった後輩の本音が聞けてなお充足していた。ただ、あの時自分のこともさらけ出し過ぎた、と頬を赤らめる。寂しかった毎日が突如、満ち足りた、自分の思い描いていた卓球に、部活になった。こんなに幸せなことはない。

 勝ちたいとは思う。でも、満足もしている。

 もっとこの時間が続いて欲しい。

「私は幸せ者だなぁ」

 だから、努力をする。おばあちゃんがコソ練するために庭に造られた練習ゾーン。貯めていたお年玉を切り崩し、購入した沢山の球。

 たった一人では出来なかった、努力の跡。

「神様、強欲な私を許してください。ほんの少しでも長く、私は今を続けたい」

 散乱する球は全て、卓球において唯一、一人で出来る練習、一人でこそ極められる練習によって生み出されたものであった。

「だから、頑張らなきゃ、ね」

 ふわりと球を上げて、彼女はトレースする。

 『魔女』という理想を。


 練習に練習を重ねた彼女たちのラバーはすでにグリップ力を失っていた。たったの二か月でこの状態である。多くの球を打ち込んだ証拠。酷使の跡、である。

「ほほう。やり込んでるねえ。こりゃあ美里も安泰じゃないぞぉ」

 鶴来家の頼りなき大黒柱がラバーを張り替えに来た明菱高校卓球部を見て、唸る。彼も卓球自体は下手の横好きだが、道具を見る目は超一流である。その男が驚くほど、彼女たちはラバーを使い込んでいた。

 決して球を打った数が強さとイコールではないが。

 球を打たねば強くはなれない。彼女たちは強くなる資格は備えている様子。

 あとは個人の資質次第。伸びるか、留まるか、試合一つで、選手は変わる。

「湊君、うちの子に負けずいい子たちだねぇ」

「あはは、おじさんも口が上手いなぁ」

 そう言いながらも湊の目はそれを肯定していた。其処に映る色を見て――

(美里、悠長にやってると掻っ攫われちゃうぞ)

 と父親っぽいことを考えていた。事実父親ではある。

 娘に慕われてないだけで。


     ○


 そして至る。

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