第5話 お別れ

あっという間に3日間のインターシップが終わった。3日間が1日だけしか経っていないような感覚だった。3日間に幹太さんが僕の近くにいてくれたり、寝る前にRINEをしたり、朝早く起きて一緒に寮の周りに走り回ったりしたので、時間の流れが早く感じる。

幹太さんと一緒に居られるのは数時間だけか、と考えると、突然寂しさに襲われた。その瞬間に涙線が緩めて、ボロっ水が出てきた。周りの人も気づいて、驚いた。


「うぉ!なんで泣いてるの?!俺が何かしてた?」

「大丈夫か?怪我でもしてた?」

「あ…僕泣いてた?いやいや別に痛いと思ってない。ただみんなと離れるのが寂しいと思って泣いてたと思う。ごめん、驚かせてごめん」

「なんで謝る?僕も3日間に楽しい話をしたり、どっちの方が早いのか競争したりして楽しい思い出を残した。最高の仲間だ。確かにせっかく仲間になってたのに、すぐにバラバラしなければならないなんて、寂しく感じるよね。」

「…寂しいは僕だけだと思ったが、みんなも同じだと知って、嬉しかった。お互いに分かち合える人はあんまりいない。始めて友達になって、本当に嬉しく思ってる」

「ヤベェ、泣きそう。俺も最初にインターシップに参加するのはめんどくせぇと思ったが、想像したより良い人が沢山いて、一緒に楽しめたのは初めてだったかな。俺たちは最高の仲間だせ!」

「…昂良さん、幹太さん…ありがとう」

「そうだ!卒業後、ある程度に金を貯めたら、また会おう!」

「うむ、それいいアイデアだな。想定するならば、25歳くらいになるかも」

「25歳か———あと7年間か。長く感じるわ。来週に会えば良いじゃないか?」

「アホか、金はあるの?バイトでも始まるの?たとえバイトを始めてもすぐにもらえないわ」

「それなら母からもらえばいいじゃんか?」

「どうだろうか。簡単に許してもらえないと思う」

「ちぇっ、まいいさ、仕事に入り、死ぬ気で頑張って金を稼ぎ、そして会えば良いか」

「…うん!一刻も早く会える日に来れるようにお互いに頑張ろう!」

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