第三章

登場人物紹介-第二章(1)

第二章の登場人物紹介その一です。


・ニッケル・フォン・ベリリウム・コヨミ(元)

コヨミ王国第三王子殿下。19歳。王位継承権は最下位(ほぼ無しと同義)ナーハルテの婚約者。白金しろがねの髪と目を持つ。王子様、な感じのイケメン。『キミミチ』では一応1番の攻略対象者扱い。王太女の姉、王太子の兄、第二王子殿下の兄がいる。生来、魔力が極端に少なく、王立学院普通クラス1組に在籍。優秀過ぎる婚約者に引け目を感じていると思われているが、実はナーハルテの事を敬愛してはいた。納得の上で異世界への魂の転生を果たした。現在は暦まといとしてまといの実姉、姉の恋人でもある上司、通いの雀チュン右衛門達と楽しく暮らしている。何故か魔法が存在していない筈の現世で己の魔力を感じる事がままある。


・ライオネア・フォン・ゴールド

『キミミチ』の攻略対象者を含めた全若手キャラクター中、1番のイケメン。女性。19歳。コヨミ王国公爵令嬢にして騎士団団長令嬢。金の髪と目。背が高く、姿勢がすこぶる良い。騎士クラスの学院生よりも強く優しく美しい存在。ナーハルテの親友。学院内に獅子騎士様応援会というファンクラブがある。学院内の剣術大会で1年生にして優勝。準決勝でまみえた婚約者から「冷徹筋肉」と呼ばれたのを本人は気に入っている。今年度の決勝戦で肉迫した婚約者、断罪劇場で評価を上げた第三王子殿下と聖女候補達の事をかなり高く評価している。


・スズオミ・フォン・コッパー

ライオネアの婚約者。『キミミチ』の2番手攻略対象者。19歳。赤銅色の髪と目。ニッケルの親友。侯爵令息、騎士団副団長令息。爽やか美男子。性格も穏やか。

魔力が高く、実は選抜クラスに次ぐ二番目のクラスには十分な程だが、選抜クラスに入学できないならと側近としてニッケルと同じ普通クラス一組に自ら志願した。体力も学院の騎士クラス生よりは上。ただし、婚約者が強靱すぎる為に余り目立たない。実は、ライオネアの事を理想の男性像として尊敬している。ライオネアに心変わりした婚約者に距離を置かれ、ライオネアに対して「女のくせに」と陰口をたたいた留学生をこてんぱんにした経験有(ニッケルが色々手を尽くして何とか収めた。ライオネアは一切知らない。)。

少しずつセレン-コバルトに惹かれていく。


・セレン-コバルト

乙女ゲーム『キミミチ』のヒロイン。聖女候補。19歳。紫色の髪と目。活力に溢れ、たいへんにかわいらしい少女。田舎の八の街出身。診療所を営む家族と故郷が大好きなので、何故か発動してしまった(と本人は思っている)聖魔力、王立学院編入学を喜んではいなかった。ただし、聖教会本部での学習も含め、学問全般への姿勢は評価されている。実は上クラスレベルの魔力と学力を編入試験時には既に保持していた。編入当初は婚約者がいる攻略対象者達と距離が近いと非難されていたが、乙女ゲーム『キミミチ』とは異なり、本人も攻略対象者達も恋愛感情は持っていない(スズオミ・フォン・コッパーを除く)。ライオネアが憬れの存在で、ナーハルテ達イケメン令嬢様方の事も素敵な方々だと思っている。

父は通称「強すぎる薬師」。冒険者養成機関で講師を務められるレベルの階級、元金階級取得者。実は王国内外の伝説の冒険者、邪竜斬りのカーボン。


・サマリ・フォン・ランタン

男爵令嬢。獅子騎士様応援会の中心人物。一見厳しそうな所があるが、本当は節度を保った応援をする獅子騎士様のファンを増やしたいと考えている真面目で実は心根の優しい女子学院生。


白様しろさま

精霊王様直参の高位精霊獣。乙女ゲーム『キミミチ』を通じて、コヨミ王国初代国王の様にこの世界の安定に繋がる『気』を整えてくれる異世界の住人を探していた。

真の姿は模様のない純白のシマエナガに酷似。もふもふのモフモフで、ふわふわのフワフワ。

真名は毛羽毛羽もふもふ。仮名は毛々もも。もふもふ、ふわふわとも。

仮の姿は同じく模様のないユキヒョウに酷似した白い猫に似たイケメン精霊獣の姿。大きさは自在。お鼻とぷにぷに肉球はピンク色。この配色も自在に変更可能。ぷにぷに感がたまらない。『キミミチ』には後者で登場。激しくイケボ。

人型は髭が自慢の全ての渋イケオジ好きに満足頂けそうなハイレベル渋イケオジ。もちろん激イケボ。


朱々しゅしゅ

白様の血統に連なる高位精霊獣。真名は朱姫しゅき。昨年の召喚大会で自分を呼んだナーハルテに心酔しており、召喚獣、伝令鳥になりたいと考えているが、好意を寄せる相手には素直になれない。ツンデレ。雄の朱色の孔雀に似た姿。人型は豊かなウェーブロングヘア、きりっとした朱色の目のナイスバディ。

王子に転生した暦まといのアドバイスにより無事にナーハルテの召喚鳥となる。

まとい(ニッケル)とはナーハルテ大好きな同士として友情を深める。


・コヨミ王国初代国王

暦まといと姉の遠い祖先。仮死状態で異世界に転移→転生してコヨミ王国の基礎を作った。

異世界での死後、魂の半分と体は現世に帰還している。

黒髪黒目。性別と下の名前は秘匿事項。コヨミ様、初代国王陛下等と呼ばれる事が多い。


・王立学院学院長

コヨミ王国初代国王と共に王国の基礎を作った王国の生きる英雄。竜族。薄荷はっか色の髪と目。

モノクルが似合う細マッチョの渋イケメン(転生し王子となった主人公まとい談)。温厚篤実だが、怒らせてはいけない。



・精霊双珠

和の精霊珠と知の精霊珠。精霊王様が育てられた精霊樹に現れた宝珠の中でも珍しい双珠。前者は王宮で国の中央を、後者は学院で若い才能を守っている。

人型はありえないくらいの美少年(美少女でも可)。


・聖教会本部 聖魔法大導師

この世界で最高の聖魔法使いとされる存在。厄介ごとに巻き込まれるからと本人は認めたがらない。

本名浅緋うすひ。元はコヨミ王国初代国王陛下の鬼の召喚獣。赤い髪が特徴的。

鬼族の中でもかなりの地位にいる。

召喚獣として戦う際には雷魔法を最も得意とする。鬼に戻ると髪の毛の赤が更に深くなり、額からは二本の見事な角が生える。


・暦さとり

こよみ・さとり。まといの姉。恋人は一輪準教授。異世界に渡った妹まといを寂しさはあるが誇りに思っている。また、魂の転生により妹となったまとい(ニッケル)を家族として大切にしている。


・チュン右衛門

チュンえもん。とても賢い雀。チュン右衛門さん、と呼ばれる。王子となったまといの伝令鳥、寿右衛門を初代とする雀一族の末裔。


・一輪松葉

いちりん・まつば。大学准教授。ゼミ生は取らない主義だったがまといが優秀かつ事務能力が激しく有能だったので、在学中から個人秘書として雇用している。まといに『キミミチ』を勧めた。高校の同窓生、暦さとりの恋人。まといの就職が縁で再開し、恋人となった。まといに大切な存在ができるまでは二人の関係は秘密、としていた。


千斎せんさい・フォン・クリプトン

騎士団魔法隊所属騎士。階級は大将。

麦藁むぎわら色と髪と目。

図書館の主と呼ばれ、国内のあらゆる禁書庫の入室資格を持つ。彼が許可した者は資格取得者となる。


金紅きんこう・フォン・ゴールド

騎士団団長。ライオネア・フォン・ゴールドの父。元帥。

赤褐色の髪と黄色の目の線の細い美形に見えるが実は筋肉の塊。


・アタカマ・フォン・コッパー

騎士団副団長。スズオミ・フォン・コッパーの父。上級大将。暗緑色の髪と目。

2メートルを超える巨漢。超ゴツいイケメン。外見に反して意外に繊細な攻撃と知性、他者へ与える安心感を高く評価される。金紅とは親友。

第一印象だとゴツい騎士団長と繊細な美形副団長に見えるが二人ともそれを利用することがある。


・ハンダ-コバルト

人間にしてはかなりの長身。緑簾と同じくらいの身長と筋肉。灰色の髪と目の、一見すると筋肉質な爽やか好青年。

冒険者金階級最年少取得者、邪竜討伐により一等勲章授与(平民の最高の栄誉)など、英雄と言われた冒険者だった。


・カバンシ

宵闇色の飛竜。ハンダの相棒。召喚竜。

元邪竜と呼ばれるが、実際は悪人を処断する精霊や人々に好かれる竜だった。長い年月を森で過ごすうちに意識を禁地にさらわれることがままあり、彼の心身をそこから解放したのが当時の金階級ハンダ-カーボン。

人型は緑簾曰く「賢そうな蒼いハンちゃん」。


・ネオジム-コバルト

セレン-コバルトの母。医学博士。医学と魔法医学の学位を取得済。知性的な美人。目立たないけれど印象的な耳飾りが特徴。


緑簾りょくれん

ニッケルに事故召喚で召喚された鬼族。黄緑色に赤味が入った髪とエメラルドグリーンの目と二本角が特徴。男前!という感じのイケメン。

身長は2メートルに少し足りないくらい。

長である薄緋には逆らえない。その証拠に二本角は薄緋ほどには立派なものではない。だが、年齢からするとかなりの実力者。王子まといの召喚獣となる。ニッケルのことも評価していた。


けい

地竜の父と大トカゲの母から生まれた地竜。

八の街の民を恐れさせていたが、本意ではなかった。浄化され、王子まといから名を頂き、獣達の指導者として八の街を守る存在になった。

知能、魔力等、銀階級冒険者が数人がかりで倒せるかという実力に進化したので、ハンダやセレンが心配していた八の街への刺客対策や防犯等がかなり強化された。


べに

朱々の血族のヒヨコ集団のリーダー的存在。聖女候補セレンのことを気に入り、召喚鳥となる。

真名は紅柿べにかき。紅は仮名。セレンからの呼び名は紅ちゃん。

まだまだ学ぶ事が多い半人前よりは上のぎりぎり一人前くらいの精霊獣だが、とにかくかわいらしいので皆の人気者。

秘めた実力はかなりのものらしい。

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