ゴリゴリの戦記ものも好みなのですが、リアリティに溢れる描写を主にした作品も非常に好みであります。
主人公が落第し、赴任直後にいきなり敵軍に包囲されてしまう……けれども自らの身代金を掛け合いそれをとんでない額を提示して返す敵将。
この先はどうなってしまうのだろう?と。腰を据えてじっくり読み進めていくつもりが、展開が気になってどんどん先を読んでしまいます。
また主人公の脇を固めるキャラたちも魅力的な方ばかりで、各々の思惑や政治的背景に権謀術数、またはキャラたちの掛け合いも逸雑で読んでいてとてもわくわくします。
作者からの返信
コメントいただきましてありがとうございます。
この話、最初にババッと全体史みたいなものを作った後、何故か最初のくだりと最後のくだりがパッと思いついてそこから逆算的にレファールらの人物ができてきました。
やたらとキャラが出てくるので作者のイメージを伝えられるのか不安なところもありますが、お気に召しましたらこの先も読んでいただけますと幸甚です。
編集済
お世話さまです、戦記物ジャンルの自主企画から見に来ました。
以下、一章まで見た感想になります(偉そうな物言いですいません、もし気分を害したのなら謝ります)。
【良かった点】
・主人公の性格が落ち着いており、見てて不快感のないキャラクターでした。
・各国の情勢や地理関係についてしっかりと描写されているので、戦記物初期にありがちな固有名詞のオーバーフローによる混乱が起きずに済みました。
・ボーザを始めとする主人公の周りの人物の感情描写にリアリティがあって良いと思いました。主人公だからと無闇に好意を表すでもなく、理不尽に跳ね除けるでもなく、あくまで知り合いの仲間として扱われている所が良いです。
・ナイヴァル宗教観の作り込みが高いと感じました。総主教の選出基準や、建物様式から見える一神教への信仰度の表れなど、ひさしぶりに作り込まれた宗教観を目にしました。
【気になる点】
・兵士の装備についての描写が少ないと感じました。
コルネーとナイヴァルの文化的な違いについてはしっかりと描写されているので、殊更その点が気になりました。兵士が纏う装備、武器の違いを描く事で、文化的相違の描写に更なる説得力を持たせられたのでは無いかと思いました
・シェラビーがレファールを登用する理由が乏しい様に感じられました。
わざと拒絶される程の額の身代金を要求することにより、レファールを自分の駒として登用させるシェラビーの策自体については、筋が通っていて良いと思います。
ただ一章を見た限りですと、シェラビーのレファールに対する評価ポイントがあまりに少ない様に感じます。「面白そうだから」「優秀そうだから」「宗教色の無い指揮官として重宝したいから」明言されていたのはこの3点程でしょうか。
具体的にどの様な部分に指揮官適性を感じたのかの説明が無いままに、第六話にて「おまえは国の一つや二つには値する男だ」と評価を下すシェラビーの言動が気になりました。
物語を前に進めたい筆者様の気持ちは理解できますし、シェラビーの心中には更なる思惑があるのかもしれませんが、レファール自身が「生涯忘れることの無い言葉」と感じる程のシーンですから、長くなっても丁寧に描写した方が良いのではと感じました。
・主人公の祖国に対する未練が全く無い点が気になりました。
給料含めた待遇云々の理由は抜きにして、家族に楽をさせてあげる為に衛士隊を目指す程度には郷土愛があったレファールが、二週間そこらのお世話係を経ただけで、他国の軍団長に膝を折るのは違和感が残りました。賄賂等によりコルネー軍の質が落ちている旨の説明があったので、それを目の当たりにしたレファールが自軍に嫌気をさすシーンを入れれば、もう少し説得力が生まれたのかなと思っております。
色々と書いてしまいましたが、同じ戦記物の作者として大変興味がある内容ですので、少しずつ先を読ませていただく所存です!応援しております!
作者からの返信
初めまして、長文の感想ありがとうございます!
装備の情報などがほとんどないのは、二つ理由がありました。
①描写を入れた場合のメリットよりも文字数が増えて冗長になるのではないかと考えた
②装備でどうこうする話ではないことを強調したかった。レアとかSRとかないよ、と。
レファールはコルネーを捨てたというよりは、シェラビーを選んだという方が近いですね。
場所を問わず、中世は「向こうについた方が得しそうだから」ということで簡単に配属先を変える価値観がありましたので、そういうのを意識してみました。
説明をしっかり入れられれば良かったと思うのですが、長く入れてしまうと説明的になり、作者的にうまく伝える術がなかったところはありました。
シェラビーがレファールを評価した点は、一介の村長なのにナイヴァルのことを知っていた点になります。地元民のボーザらが当初呑気に降伏しようと思っていたのを「ナイヴァルは確かに危険かもしれん」と翻意させた手腕への評価ですね。
ここもシェラビーの心情に細かく立ち入ると、冗長になるのかな~と思って、多少割り引いてしまったところはあります。
ある程度のところまで進めば修正・改稿していくつもりでして(進めるうちに当初予定から変わったところもありますので[汗])、参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
面白かった! 空気が伝わってくるような精緻な描写で臨場感を楽しませていただきました。1部を読み終えたところですが、時間を見つけて続きを読みたいと思います。
こちらは各話に対しての応援コメント欄なのでしょうが、どこに書いたらよいのか分からないためこちらに書かせていただきました。
運がいいのか悪いのか、レファールさんの行く末が気になります!
作者からの返信
臨場感を評価していただき、大変光栄です。
いきなり採用されたレファール、今後は色々な戦いに参加することになってしまいます。
書き込む場所としましては、全体としてのレビューと、各話についてコメント欄がありますが、感想はコメント欄ということでいいのかなとは思います。
ありがとうございました。
一章まで読ませていただきました。ありがとうございます。
軽やかに物語が展開していきますね。
自国に身代金を要求してくれというレファールの提案は面白いですね。そこで金貨十万枚なんて言い出したシェラビーはまた随分と、レファールのことを買っているのですね。目論見通り、レファールを部下にすることに成功したわけですが……フィーリングが合ったのでしょうか? レファールが自国に忠誠心がないことも見抜いたのでしょうね。野心があるシェラビーさん、けっこう好きですよ。
スメドアさんも気さくな人ですね。ボーザはイイ奴ですし! ボーザ素直で可愛いです。村の人が晩婚なのには驚きました。セルキーセは普通の村というより女子が殆どいない出稼ぎ村みたいな感じなんでしょうか。いずれ、ボーザに可愛いお嫁さんが来ますように!
フェザートさんは有能そうですが、クンテとコルダ兄弟が面白いくらい軽くて呑気ですね。尻に火が点いたらパニックになるタイプでしょうか。その内になりそうですね(楽しみ)!
また追々続きを読ませていただきます。
作者からの返信
詳細なコメントいただきましてありがとうございます。
先が長いのと、できれば二年完結したいというのがありますので、結構早いテンポで進んでいます。個人個人の日常などはかなり少ない感じですね(汗
個人的には中世はそんなに忠誠心のない時代だったと捉えておりますので、レファールをはじめ、複数の陣営を行き来することに抵抗のない人は多いですね。
ボーザはいいおっちゃんみたいなイメージで書いています。
こんな感じでずっとやっていますね。
コルネーの面々は割と他人事で呑気です。割と早い段階で戦闘にもなりますが、そこでも舐めています。