第4話
軽くスキルの詳細を見直した後、試しに部屋で控えているメイドさんに
すると、メイドさんの頭上に半透明の板状のものが発生する。
✱
サリー (人間──23歳) Lv15
職業─メイド
〔HP〕 746
〔ATK〕87
〔MP〕247
〔エキストラスキル〕早算
〔スキル〕裁縫 静歩術
〔加護〕知恵・学問の神 メーティスの加護 Lv2
ふむ。こんな感じで見れるのか。
自分のステータスと同じように、対象の人物のステータスも見ることができる……という感じだろう。
「………っ!?」
すると、突然激しい頭痛と目眩、そして強烈な睡魔が襲ってきた。
なるほど…。これがMP切れと言うやつか……っ。
♢♢♢♢♢♢♢
あれから幾分かたち、目が覚めた頃には窓から見える景色は、すでに太陽が沈んで真っ暗だ。
ステータスを開いてみると、思った通りである。
〔MP〕50→60
やはりだ。MP欠乏症のようなものを起こすとMPが上がる、か……。
先程わかった事だが、
さっきのメイドさん──サリーさんに
色々考えていると、母たちが来た。
授乳やら着替えやらを終えた後に床につく。
どうせ寝るなら……と何かスキルを使いMPを上げることにした。
ただ今朝の感じを見ていると、
そのためMPが10余ってしまうため
隣にいる母にを
♢♢♢♢♢♢♢♢
次の日からは延々とMPマシマシ計画の始まりである。
寝ることと、泣くことくらいしかやることがないのだ。
たまに両親や兄妹が部屋にきて、本を読んでくれたり、メイドさんと遊んだり…と充実した赤ちゃんライフを過ごしてるわけだが、少しでも今後につながることをするのも大切だろう。
余談だが、俺の国、そして家族についてだ。
俺達はクラウシス王国の貴族家だ。
貴族には序列である爵位があり、我が家は侯爵位の家系だそうだ。
〈序列〉
公爵→侯爵→伯爵→子爵→男爵→騎士爵
そして俺には兄妹がいる。
長男 ダリス・フォン・シーフリット(10歳)
長女 ミラ・フォン・シーフリット(7歳)
次男 マール・フォン・シーフリット
(5歳)
そして俺が三男というわけだ。
みんな優しいし、よく部屋にきて一緒に遊んてくれる。
貴族の当主(父)はその者の土地(シーフリット領)の安全と発展を義務付けられ、基本、長男が
将来的には家を手伝うか、家を出て仕事をするかだろう。
♢♢♢♢♢♢♢
「母上!本を読みたいです!」
そうこうしてるうちに、あっという間に3歳だ。
それまでは泣いて、寝て、遊んでを繰り返し、徐々に歩けるようになってからは外の中庭で兄妹やメイドさんと遊ぶことが多くなった。
次第に言葉も話せるようになったので、まずやることと言えばこの世界のことを知ることだろう。
知識を蓄えるにはやはり本を読むことだろうと考え、母上に聞きにいっているところだ。
「でも、あなた字が読めないでしょ?」
字は、スキル(
「えっと…少しなら読むことができるので大丈夫です!」
「ほんとに?……書物がおいてあるのはあそこの部屋よ。読めなかったら持ってらっしゃいね。読んであげるから」
「わかりました。ありがとうございます」
……まあ、ちょっと読むのは難しいかもしれないけど。
母上は少し小声で呟やくように言ったが、そのまま話を続けた。
まあ確かに普通の3歳の幼児が本を読むのは無理があるだろう。
「ちゃんとサリーを連れていきなさいよ?」
「はい!」
…ふぅ。案外スムーズに進んでよかった。母上には隠し事をするのはとても難しいのだ。
父上がなにかごそごそしていると、すぐ見つかってブロレス技をかけられているのをよく見かけるし、俺も前に一度痛い目にあったことがある。
外の景色を観ようと思って
……あのときの母上の鬼気迫る
今回は、正直に話したことが功を成したのだろう。
ちなみにサリーというのは、俺が一番始めに
あの後、すぐに俺の専属に
俺にとっては生まれてからほぼ常に一緒にいることが多かったので、家族のような存在である。
ルティア・フォン・シーフリット(人間─26歳) Lv32
職業─魔道士【水】
〔HP〕 1740
〔ATK〕446
〔MP〕1179
〔エキストラスキル〕聖なる兆し
〔スキル〕礼儀作法 【水】【風】魔法 締め技成功率UP
〔加護〕
海洋の神 ネプチューンの加護 Lv3
慈愛・美の神 ヴィーナスの加護 Lv2
………強くね?
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