第20話 夢幻だったのかな?(1)

〈ドン!〉


〈ドテ!〉


「痛い! 痛いー! 痛いよー!」と、声を大にして叫ぶ! 出す! 僕なのだ……でっ、その後は、己の転げた! 倒れた! 身体を「痛、たたた」と、更に悲痛な声を漏らしながら膝をつく僕なのだ。と、説明をしたところで、「一体、ここは何処? 何処なのだ?」と、驚愕をしながら辺りを見渡す。見渡し始める僕なのだが。と、思えば? 多分僕は仕事の最中……なのだと思うのだ?


 だって膝をついたままで、辺りを見渡す僕の目、瞳には、自身が物品販売している商品アイテムが並ぶ販売台が目についた上に、未だ御日様、陽が高いので、僕は仕事、商いの最中なのだと思った。


 う~ん、でもね? 僕の記憶が無い部分、箇所があるから何故? と、思った所で。自身が片手に握る赤いラケット……。蠅等を電気ショックで殺傷、駆除する動議なのだが。


 何故僕はこんな道具を片手に持っているのだろうか? と、思案をした所で、「あっ? そう言えば?」と、言った感じで、僕自身の記憶が薄っすらと蘇る。と、同時に?


「こんな物では、奴を駆除できない」と、僕は声を出しながら。赤い電気ショックのラケット放り投げて、ある物をとる為に走り始めると。

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