第19話 黄金色した魔王?(4)

「うわ~。どうしよう? どうしようか?」


 謎の巨大な生物が逃げた。撤退をしたその後に、僕【蜜キンカン】の口から漏れた台詞は、これ、これなのだ。


 だって、今の今迄ワッと、大騒ぎをこの竹の大きな篭の中でしていたのは、僕だけだから。黄金色した魔王の恐ろしい視線は、僕一人に注がれているのだ。


 だから奴、黄金色した魔王オオスズメバチは、僕一人へと向けて猪突猛進。突撃を決行してきた。己の持つ大きな顎を『ガウガウ』と開けながら、なのだ。


 と、なれば? 僕のこの丸くて甘い。ビタミンC豊富な身体、容姿はオオスズメバチの大きな顎、牙の餌食になるから『ガブ!』、『ガブッ』と、僕はされた所で。


「痛い! 痛い~! 痛いよ~! 誰か助けて~! 助けてよ~!』と絶叫──。


 オオスズメバチに、顎に、ガブガブと噛まれて、僕は痛みに耐え忍べなくなり。あの世! 冥府へと旅立っていったのだ。


 多分? 多分ね?


 ◇◇◇◇◇

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