第16話 黄金色した魔王?(1)

〈ブゥ~ン! ヴュ~ン!〉


〈ブゥ~ン、ブゥ~ン〉と、恐ろしい翼、羽の音が、僕【蜜キンカン】の耳へと、恐ろしく聞こえてくるのと。


「うりゃ、あああ~。わりゃ、あああ~。このやろう。やろう~」と。


 先程僕を蠅王ベルゼブブの魔の手、というか? ベルゼブブの口らしき場所から『ニョロ、ニョロ』と、舌らしき物を出して、僕を襲おうとした所を救ってくれた巨大な者が今度は?



 新たに僕。僕達が居る。何故こんなにも居る。山のように竹細工の篭に盛られているのか解らない。理解ができていな僕達蜜キンカンへと、新たな敵、魔物、黄金色した魔王と言う奴が飛来。僕達を己の持つ、強力な顎を大きく開けて襲ってきた。


 だから僕の仲間達数個が犠牲……。黄金色した魔王に噛みつかれ、僕達の体内に蓄積されているビタミンCと。それと相性の良いハチミツを含んだ体液を吸われて他界……。喋る。話す。息をする事もしなくなった。って。ヨクヨク思案をしてみたら。この竹細工の大きな篭の中で、ワッ、ワッと、声を出し。大騒ぎ。慌てふためいているのは、僕一人だった事を今思い出した。出したのだ。


 だから僕以外の物達、蜜キンカンが襲われても何の問題も無い。無いのだが。




【読んで頂きありがとうございますm(_ _"m) レヴュー・星・感想・ハート等の応援も頂ければ筆者も投稿意欲が湧き、励みにもなります。お時間あれば応援の方を宜しくお願いしますm(_ _"m)】


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る