第14話 何処かで見覚えが?(3)

〈ビリビリ〉


〈バリバリ〉と。また音──。


 そう、雷、落雷の音が僕蜜キンカンの耳へと聞こえてきたのだ。


 だから上、上空、天空を見詰める僕の口からは。


「ああ、なんて空、空が青いのだ」と、不思議。不思議な言葉『空』と、言った言葉が。何故か、僕の口から自然と漏れてくる。僕は、空と呼ばれる物を初めて目にする。見る筈なのに、何故か空、空と言う文字が、僕の脳内を走った。


 だから僕は摩訶不思議と思っていると。


「うぉおおお~! このやろう! このやろう! 俺の試食に集り! 集りやがって! この蠅! 蠅達が~! 死ね! 死ね~! マジで許さん! 許さんぞ! お前達! 叩ぁ切ってやる~!」と。大変に荒々しい声が、僕蜜キンカンの耳へと聞こえてきたから。怒号をする方へと僕は、己の目線を変えると「僕が……」ではなかったね。(笑)




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