第12話 何処かで見覚えが?(1)

〈ビリビリ〉


〈バリバリ〉


〈ビリビリ〉


「……ん? 何? 何だ? 何の音なのだ……?」と。


 僕は思わず声を漏らしてしまったのだよ。だってさ? 漆黒の蠅王ベルゼブブを撃退する事に成功をした僕【蜜キンカン】の頭上で、いきなり凄い音!


 それも何故か? 僕の脳裏に【落雷】、【雷】と、言った文字が走る。横切るっていったのだ。


 だから僕は自然と己の口から「近場に落雷、雷でも落ちたのか?」と、言葉が漏れてきたのだが。


〈ドン!〉の音──!


 そう、僕の目の前で、大変に大きな落下、衝撃音が聞こえてきたと思ったら。僕が先程迎撃、撃退する事に成功をした蠅王ベルゼブブの容姿……。



 それも? ピクリと動かない蠅王ベルゼブブの屍がそこにある。と、いうか? 天空、空から。落雷の音と共に、僕の面前に屍が落下してきたのだ。


 だから僕は『な、何が起きた? 起きたのだろうか?』と、思いながら天空。青い空を見上げる。するとそこには?



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