第9話 抗う僕……(3)
と、なれば? 僕自身は、どうしよう? と、言う事になるのだ。だって僕自身の当初の予定、計画通りに事が運ぶ事がないまま終わってしまったのだから。
「さてさて、どうしよう?」と、僕は嘆くことしかできない。できないでいるのだ。
先程から僕へと、己、自身の大きな羽を『ブゥ~ン!』、『ブゥ~、ブゥ~ン』と、恐ろしく鳴らせながら迫りくる。黒き怪しき物がいるから。
「さてさて、どうしようか~? 困ったなぁ~」と。
身動きができない。とれない僕は、こんな感じで、黒きあしき者に対して恐れ慄きながら嘆く事しかできない無力の物だった。
◇◇◇◇◇
「うう、くるな! くるな! あっちへいけぇ~! あっちへ行けよ~。お前~!」と、声を大にして叫び、威嚇を始める。無力な僕【蜜キンカン】なのだ。と、言って、僕自身も嘆いてばかりいられないから。
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