第7話 抗う僕……(1)
「え~い! えい、えい!」、
「え~い! えい! やぁ~!」、
「やぁ~、とぉ~! えいやぁ~!」、
「えい、えい、えい……」と、無駄な動きを相変わらず……。
そう、先程から僕は、声を大にして叫びながら続けている。いるのだが。
まあ、こんな感じ。様子なのだ。僕がいくら己の身体を少しでも揺らす、ずらす、転がるのを試みているのだが。僕のこの丸い身体は、うんともすんとも言わない状態。微動だにしない状態が続いているから。
僕自身も『う~ん、さてさて、どうしたものか?』と、己の無い腕を【妄想】だけで組み、「う~ん、う~ん」と僕はまた、声を漏らしながら思案を始めだすのだ。何か良い手はないかとね?
〈グラ~〉
〈ヨロ~〉
〈コロコロ〉と。
〈コロコロ〉とね。
……ん? あれ? 可笑しい? 可笑しいなぁ~? では、ではないよね? だって僕の丸い身体が……。
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