第4話 これは夢? 現実 ? (4)

 う~ん、でもさ? 僕の周りにいる物、人達は、「ねぇ、ねぇ? 君達?」と、僕が更に声をかけても無反応、反応がないのだ。


 だから「可笑しい? 可笑しい?」と、また独り言を漏らす僕なのだが。彼等彼女達は、僕自身がこれだけ考え、悩み、思案、相手……彼等、彼女達の事を考慮しながら言葉を告げる。漏らす事が可能なのに。僕と同じ容姿をしている【蜜キンカン】達が可能でない。僕の呼びかけに対して反応、呼応できないから不思議でならないのだ。


 でも? いくら僕が一人で動揺、困惑をしても仕方がないようだね。だってこの場、この竹細工の大籠に、山のように盛られている【蜜キンカン】の中で話し。会話……。



 そう、他人と会話、対談ができるのは、僕だけ。僕だけだと思う。思っている方が宜しいみたいだね。と、いう事だから。


 僕自身は、自分の力で何とかしよう。そうしようと言う事になる。

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