第30話 梨花先輩とのコラボ
金曜日が来てしまった..... 梨花先輩とのコラボ枠の日だ。そういえば昨日梨花先輩とオフで会ってみたのだが、何ていうかあれだな。
何故Vtuberをやってるのかってぐらい可愛い人だった。普通にアイドルとして世界に通用するレベルってぐらいだった気がする。まぁアイドル自体全然知らないから分からないが.......
昨日のオフは何故か成り行きでホラゲをやる事になり、梨花先輩とやってみたのだが、梨花先輩はこれでもかというぐらい怖がり、ずっと俺に女性の力と思えない程の力量でしがみ付いてくるものだから俺の服がしわくちゃになってしまった。
俺が全く怖がらない事に凄い疑問だったらしいが、そりゃあ配信ではあれだけ怖がっている演技をしてたのだから当たり前だとは思うが、、、単にあれは撮れ高が高いから怖がってるだけですよと教えてたら『えぇ!?期待してたキャラと全然違う!?裏切ったぁ!』と怒られた..... 何故だ?
という事で今日のコラボはホラゲをやる事にした。何故かって?その方が面白そうだからと、この話をした蓮夜さんに言われたからだ。梨花さんには別のゲームをやると伝えている為、ドッキリの様なものだ。
何が面白いのかは分からないが、自分で企画とかを決めるのはとても面倒臭いので特に反論する訳でもなく受け入れた俺だが.....
ラルク『ごめんなさい!梨花先輩!嫌、これには色々訳があってですねぇ〜、べ!別に俺からホラゲをやろうと言った訳ではありませんから!全部マネージャーのせいですからぁ!』
絶賛俺は謝っている最中であった。配信が始まり梨花先輩に今日やるゲームはこれです!と今海外で話題の○oppy ○laytimeのゲームのタイトル画面を見せたところ本気で怒られた。
梨花『ふん!ラルクくんなんて嫌い!』
私怒ってますアピールをし始める梨花先輩だったが、、こういう場合どういう風に声を掛ければ良いのか分からない。助けを求めようとミュートにして眷属に聞いてみる事にした。
ラルク『な、なぁ?眷属達よ?こういう時はどうすれば良いんだ?梨花先輩めっちゃ怒ってるんだけど....』
[ごめん、梨花..... 俺が悪かった。今度、″2人きり″でデート行くから許してくれ!!]
[ごめん!梨花先輩!大した事は出来ないと思うけど、俺で良ければ何でも言うこと聞くから許して欲しいな....]
[梨花お姉ちゃん..... 僕謝るから、、許して欲しいな.... 僕梨花お姉ちゃんの事大好きだから仲直りしたいの!(ショタボ)]
[俺がこの先(ホラゲ)も責任を取ってずっと守ってやるから許してくれ.....(ガチイケボォ)]
さてこれはどうなのだろうか。良く分からないが、これを言えば許して貰えるのだろうな。だがどれを言えば良いか分からないし、とりあえずこの4つを言ってみる事にするか。
ラルク『と、とりあえず良く分かんないから適当に選んだ奴言ってみる事にするわ。』
見事に眷属にハメられる純粋な純粋なラルクなのであった。(※和人は恋愛関連にはかなりのかなり疎いです)
ラルク『ごめん、梨花.....』
梨花『よ、呼び捨て!?///』
ラルク『俺が悪かった。今度、″2人きり″でデート行くから許してくれ!!』
梨花『で、デート!?しかも2人きりって..../// 何これ、、夢じゃないよね?』
[十六夜の焦りっぷり凄いw]
[これ絶対ラルクに惚れてるやろw]
[ガチ恋勢涙目www]
[てぇてぇ]
[これこそ真のてぇてぇ]
[ラルク羨ましすぎ]
[ラルク炎上!ラルク炎上!]
[ライン超え]
[はいはい、処女厨は黙ってましょーね!]
[#ラルク炎上]
ラルク『ごめん!梨花先輩!大した事は出来ないと思うけど、俺で良ければ何でも言うこと聞くから許して欲しいな....』
梨花『え!?な、何でも!?今何でもって言ったよね!?もう私今日死んでも良いかも..... 嫌!ラルクくんとデートするまでは私は死ねない!!それに何でも言う事を聞く...... えへへ///』
ラルク『梨花お姉ちゃん..... 僕謝るから、、許して欲しいな.... 僕梨花お姉ちゃんの事大好きだから仲直りしたいの!(ラルクの全力ショタボ)』
梨花『ぐはっ!!....(チーン)』
[もうやめて!十六夜のライフは0よ!]
[これって何の配信だっけ?]
[ホラゲ]
[配信の主旨見失ってて草]
[俺達はこのてぇてぇを見る為にこの世に生まれて来たのかもしれない。]
[はよ結婚しろ]
[そしたらウチの桜はどうするのよ!?]
[ウチの五月もよ!?捨てる気!?]
[鈴香だって、ラルクの事好きなのに!]
[保護者出現してて草]
チャット欄は無視無視っと、さて次が最後か。
ラルク『俺がこの先(ホラゲ)も責任を取ってずっと守ってやるから許してくれ.....(ガチイケボ)』
梨花『ひゃ、ひゃい///』
おぉ、ホントに許された。やっぱり眷属の皆はこういう時は頼りになるんだな。
ラルク『ふぅ〜、とりあえず許して貰えたところで、○oppy ○laytimeやっていきますか!ね!梨花先輩!『・・・・・』梨花先輩??どうしたんですか?』
梨花先輩の立ち絵が固まった様に動かなかくなってしまった?何かのトラブルだろうか?
梨花『わ、、』
ラルク『わ....?』
梨花『私達結婚するんだよね....?///』
ラルク『は?』
[草www]
[まさか結婚までいくとは、、]
[ガチ恋勢の低評価祭りが起こると思ったら高評価が増えてく一方で草]
[まさかこれが真のてぇてぇだという事に気付いたのか....?]
[女性ライバー同士の絡みも良いけど、男女絡みも普通にいいな]
[はよ結婚しろ]
リリス・スカーレット/ririsu Scarlett🦇[何してんの?]
椎名香織/siina kaori💕[流石に結婚までは見過ごせないな^ ^]
アリス/ARISU🍎[あーあ、来週は私とのコラボも控えてるのにそゆことしちゃうんだ^ ^]
真白深雪/masiro miyuki⛄️[酷いよぉ.... ラルクくん。深雪を捨てないで....(泣)]
胡蝶るる/kochou ruru🦋[ラルクくんを奪われるくらいならいっそのこと.....]
星宮クレア/kurea 💫[はぁ..... 殺っちゃお☆]
[先輩組怖すぎて草]
本気で訳が分からない、、結婚?しかも何で先輩組はこんなに怒っているんだ?頭が混乱している。正常な判断が行えない。とりあえず、水分補給でもして一旦落ち着こう....
ラルク『はぁ、はぁ、何故こうなってる。今日はホラゲのコラボ配信だった筈だ.... なのに何故結婚という話まで進んでいるんだ.... 理解が出来ないな。梨花先輩?』
梨花『何!?婚姻届ならもうあるよ!』
ラルク『そういう冗談は良いので、とりあえず○oppy ○laytimeやっていきましょう。コラボを進めないと時間が不味いので、、』
梨花『うん!分かった!その後に結婚式を挙げるって訳ね!』
ダメだ..... 話が通じない。だがとりあえずゲームはやってくれるらしいので、ひとまず安心だな。
◇30分後
梨花『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?追いかけてこないでよぉ!!何あれ!?何あれ!?ラルクくん!!助けてぇぇ!!!!』
やっぱり凄い驚き様だ。ホラーは相当苦手なのだろう、あまりの梨花先輩の驚きっぷりに俺が驚く演技をするのを忘れ、視聴者に指摘され俺が実はホラゲ得意なんじゃないかというチャットが出回った。事実ではあるのだが、得意な事がバレるのはかなり痛いな...... 俺のキャラが......『きゃぁぁぁぁぁぁ!?ラルクくん!!!早く!早く!助けてよぉ!来てるアイツ来てるよぉ!着いてくんなぁぁ(泣)』
ラルク『一旦冷静になりましょう。梨花先輩、見た感じアイツはある一定のプレイヤーが止まらない限りは追いついて来ない様な速度で追ってきています。なので、道さえ間違わなければ確実に行けます。』
[何この冷静ラルク.....]
[マジでホラゲ得意やったんやな]
[何で今まで驚く振りなんかしてたんだ?]
[単にそういう″キャラ″を好む層がたくさんいたからやろ]
[そうなの?俺はこっちの方が好きだけどな]
[下手な驚く振りなんかしてるより、こういう冷静にホラゲを進めてくれる方が俺は断然好きなんやけど]
[まぁそこは人それぞれやろ]
梨花『だってぇ....(泣) もうかれこれ40回は死んでるんだよぉ〜..... 私。』
ラルク『そうですよ。そこが問題なんです。何でこんな難易度でそんなに苦戦してるのか俺には理解が出来ませんよ梨花先輩....』
梨花『そんな厳しく言わないでよぉ〜(泣) 私だって頑張ってるんだよ?』
ラルク『嫌、まぁそうなんですが、このままじゃ永遠に配信を終われないというか.....』
梨花『ラルクくんは私との配信が嫌なの?』
梨花先輩の目のハイライトが消える。
ラルク『嫌、それは違うんですが.... えーと、何というか、そろそろ寝たいというか...... もう2:00ですし、日付越しちゃってますし、予定の終了時間を3時間もオーバーしてますよ、もう....』
梨花『え!?もうそんなに経ってたの?』
ラルク『知らなかったんですか。』
[え!?もうそんなに経ってんの!?]
[マジかよ。時の流れは早いなぁ。]
[ワイは朝まで続けて貰っても全然オッケーやで。]
[流石に俺も眠いわ。ラルクに同感]
[とりあえずクリア出来ずって事で配信終了でよくね?]
ラルク『お、やっぱり皆もそう思ってたよね!そうか!そうか!じゃあ今日はここら辺で配信は終了させて頂きます!』『え?ちょ、まっt)))『今日は最後までコラボ配信見て頂きありがとうございました!てことで眷属の皆おつラルク〜』
ふぅ.... 即配信終了してしまったけど、梨花先輩どんな反応してんだろ....
まぁ良いか、明日はパフェを奢らなきゃいけないんだし、歯磨いて寝よ。起きれるかな?
◇十六夜梨花視点
はぁぁぁぁぁぁぁ!?ラルクくんどんな神経してる訳ぇ!?あんないきなり配信切るなんて!!
梨花『もう信じらんない!!皆もそう思うでしょ!?私にあんな大胆なプロポーズもしといて何の言葉も無しに配信を終了するとか!』
[それなぁ!]
[梨花ちゃん可哀想!!]
[ラルクはやはり大罪人でござる!拙者が代わりに梨花ちゅわんを慰めてあげるでござる!ぐへへ]
[お前の様な汚物に梨花を任せられるか!]
[ラルクガチ草]
[十六夜可哀想]
[やっぱオタクきもすぎ]
[拙者とか何時代の民だよ]
[ラルクの配信終了の速さに吹いてしまった]
梨花『ま、良いか!次会った時色々と話せば良いんだし....ね♡』
[ひぇっ!]
[怖いよ、梨花ちゃん...]
[これはラルク死ぬな]
[ラルクお前の事は忘れないぜ]
[ヤンデレレベルMAX]
[拙者、ヤンデレでもイケるでござる!]
梨花『てことで、今日の配信はここら辺で終了しまーす!今日のコラボ配信ここまで見てくれて本当にありがとね!そんな貴方達が私は大好きだよ!じゃ、ばいばーい!おつりか〜!』
[おつりか〜!]
[おつりか!]
[お疲れ様ぁ〜]
[お疲れ〜!!]
[おつりかーー!!]
[配信終わりの挨拶出来てえらい!]
[おつりか〜!!]
[おつりか!!]
[おつりかでござる!]
[お疲れ様ー!!]
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