最新話まで一気読みして絶賛語彙力喪失中なので、面白かった点を列挙していくことにする。
・タイトルに「異能バトル」とあるが、実際はそうしたシーンは多くない。だがその分一回一回濃密かつ分かりやすく戦闘パートが描写されている。暑苦し過ぎず、さりとてあっさり過ぎない塩梅が絶妙。
・黒崎浩二のキャラ設定が良い。最初はよくある「才能隠してクールに振舞ってるけど実は最強でした」みたいなキャラかと思っていた。詳しくは本編参照だが、章を経るごとに彼の人間味が出てくる様子は読んでいて微笑ましい。
・主人公の浩二や優華以外の人間模様の描写にも力を入れてある。特に、これは私が幼馴染ヒロインものが好きだからと言うのもあるが、文化祭編以降の綴と栞の関係は必見。
この物語の登場人物は皆、何かしら苦悩を抱えている。彼らを悩ましているのは決して「異能を持っていることによる異常性」という単純な理由だけではない。その悩みを彼らが仲間たちと共にどう乗り越え、成長していくのか、これからも見届けたいと思う。