9:ある部屋
ある部屋
薄暗く部屋に椅子に腰かけた人物、いくつか棚があるが、あとはマットに敷かれた布団と少し広いテーブル、生活感は希薄な部屋である。壁にプロジェクターで複数の人物が映されている。しかし、どれも良くできたCGだった。CGが話始める。
「ゴゾウが吐いたらしいよ。」「あー、本名仲江川さんね。」「マジか?それ確か?。」「新人の警視庁担当の話。」「マジかぁ、あいつ現役デカだもんな。」「どうします?。」「逃げた方がいいんじゃね?。」「てか、俺ら家とかしらねーし、ここだけの関係だから逃げる意味ねーじゃん。」「捕まってからゴゾウのログイン形跡なかったよな?。」「ゴゾウのPCってハッキングできる?。」「PCは押収済みじゃね?。」「あいつゾンビリストさダウンロードしてない?。」「履歴調べまーす。」「ま、リスト見つかっても、おれらはバレないからいいか。」「でも、イベントやり辛くなるんじゃね。」「かんけーねーよ、犬がリストの全員警護とか無いっしょ。」「ま、そだね。」「それに、なんかあっても俺らはプロデューサーだから現場いかねーし。」「とりあえず、むかつくからイベントやろうぜ。」「じゃ、スタッフに指示だしときま。」
佐久間の部屋
※夢を見た※
ゴッ、、、ゴッ、、、ゴッ、、、
鈍い振動
(ごめん、ごめん、、、)
止まらない
ゴッ、、、ゴツ、ゴツ
(許して、、、)
ドロっとした感触と温い粘る臭い
(わかってんだろ)
ブワ!誰かの手が私の手を掴んで飛んでいる
町が見える、通りを行く
目の前に噴水
揺れているユーラユーラユーラユーラ
ギュン!って高く飛んだ!高い所から見下ろす。
(お前がやったのか?!)
異様な顔をし羽根を生やした人が大きな石の前で叫んでいる
(ぎゃーぎゃーぎゃー)
異様な顔をし羽根を生やした人は、物凄いスピードでこちらに向かって来る。
※※※
(あ!)体がビク!っと痙攣して目が覚めた。顔の汗を枕に擦りつけ、消えそうな夢を無理にでも思い出そうとする、(‘’噴水前‘’?、、、羽根が生えた人、顔が変だった、、、『お前がやった?。』、、、。)目を閉じ夢の記憶を鮮明化しようとする。(噴水は、あそこの公園のか、、、。)と過去の記憶と突き合わせ、答えを探す。
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