四頁 国葬
三日坊主の典型例すぎる。まさか半年も間隔が開くとは思っていなかった。いや、仕方ないは仕方ない。何かを続けて行える熱量のあるやつが遺書なんて書かないし、こんな適当な投稿頻度こそこの遺書には相応しい。
世間のニュースで「国葬」というものを初めて知った。要するにでかい葬儀らしい。僕はあんまり葬式というものに思い入れがなく、どちらかといえば自分の遺骸がどう処理されるかの方に意識を向けていたので、これを見てハッとした。葬儀、大事かもしれない。
しかし「〜葬」と言われると水葬や火葬みたいに国を使って葬るのかと思ってしまう気がする。いや、気のせいだと思うし、仮に気のせいじゃなかった場合嫌な話だ。国を使って死体を葬るのなんて死刑か戦争だろうし、どちらにも参加したくない。
さて遺書というものは基本的に自分の死に向き合うもので他人の死に向き合うべきではない、というのが遺書ソムリエ(遺書ソムリエってなんだ?)な僕の持論であるのだが、しかし他人の死に精神が引き摺られてしまうのはどうしようもないことで。例え思い入れがあるわけでもない著名人でも、ただ一行ニュースで知らされるだけの数字としての死者数にも凹む僕としては、これを書かざるは得なかった、という話。
しかし、他人の死をあたかも自分の死の原因であるかのように語ってはいけないと思う。自分の死は自分の生が原因であるか、まあ100歩譲って他人の生が原因でなくてはいけない。あの人が死んだから生きてはいけない、なんてのは言い訳だ。結果として君が死ぬのは君が生きる気がないのか、誰かが君に生きて欲しくないのかだから。
どうだっていいか。ただ思うのは、僕は目立ちたがりだが人見知りなので、僕の葬儀は国葬じゃない方がいいな、ということ。
まいにち遺書 街河風火 @machikawa_f
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