第Ⅰ章 第6話 ~誓うよ、魂(アニマ)にかけて~
~登場人物~
ノイシュ・ルンハイト……主人公。男性。ヴァルテ小隊の術戦士で、剣技と術を組み合わせた術剣の使い手
ミネア・ルンハイト……ノイシュの義妹。女性。ヴァルテ小隊の術戦士で、霊力を自在に操る等の支援術の使い手
マクミル・イゲル……ヴァルテ小隊の隊長。男性。ヴァル小隊の術戦士で、増強術という支援術の使い手
ウォレン・ガストフ……ヴァルテ小隊の隊員で、戦士。男性。あらゆる術を無効化する術耐性の持ち主
ノヴァ・パーレム……ヴァルテ小隊の隊員で、術士。女性。様々な攻撃術の使い手
ビューレ・ユンク……ヴァルテ小隊の隊員であり、術士。また修道士でもある。女性。回復術の使い手
開いた
寝台に下着姿で
「ノイシュ……」
彼女の感触と体温を全身で感じながらノイシュは微笑んだ。
「どうしたの」
「本当に、これで良かったの」
ノイシュは顔が熱くなるのを感じつつも、強く頷いた。
「後悔なんてないよ、絶対に」
「誓える……? ノイシュの
義妹が身体ごと向き直り、真っすぐにまなざしを投げかけてくる。
――
「
ノイシュがそこまで口すると、ミネアは静かに頷いた。
「学院の講義で教わったでしょ。
ノイシュはうつむき、彼女の言葉を心の中で
「
義妹が敷布の
「――貴方の
ノイシュは顔を上げ、再びミネアのまなざしを受け止める。そして静かに頷いた。
「……うん。誓うよ、
ノイシュが微笑むと、次第に義妹の目尻が下がっていく。
「……ありがとう、私も
ミネアの頬に一滴の涙が伝っていく、ノイシュは引き寄せられるように身体を近づけ、義妹を抱き締めた。ひたすらに彼女の高い体温と柔らかな感触を求めていく。このまま自身の身体を失くし、彼女の
「ノイシュ、ずっと、ずっと傍にいて――」
彼女の言葉を聞きながら、そして自らもそう願いながら、次第にノイシュは無意識の世界へと誘われていくのを感じた――
「ノイ……たしの故郷に……行こう……れしかった……私の育った街はね……――」
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