あとがき
第八章〈殺人者シャルル〉編のあと——
小説家になろう版とアルファポリス版では「第九章〈正義の目覚め〉編」がスタートしましたが、ある外部サイトでは「終章・前後編」で完結しました。
しばらく非公開でしたが、シャルル少年期編ラストに合わせて復活!
前編「さまよう正義」で、リッシュモンはさまよっている最中で終了。
後編「聖女の目覚め」では、満を持してジャンヌ・ダルクが登場しました。
序章が「聖女死す」だから、終章は対になるタイトルにしたかったのです。
シャルルは少年から青年になり、ついにフランス王に即位しましたが、百年戦争はこれからますます激化していきます。
それにしてもこの人、歴代フランス王の中でもスーパーハードモード過ぎませんかね?
主人公は、狂王と淫乱王妃の間に生まれた10番目の子。
都を追われて没落王太子となり、史上最悪の状況で王位を継承するも戴冠できず。
ところが、突如現れた聖女に導かれて(ネタバレになるから中略)最後は奪われた国土をほぼ全土回復して百年戦争終結。勝利王と呼ばれるように——
実は「中世ヨーロッパ風ファンタジーにした方がいい」とご意見をいただいたことがあります。
ご意見ごもっとも……と思いつつ、いやいや「事実は小説より奇なり」だからいいんじゃないですかー。
ジャンヌの引き立て役ではない、「シャルル七世の貴種流離譚」にスポットを当てたいのです。
特に来年は、即位600周年ですし!!
リッシュモンと再会・臣従を誓ったあと、そしてジャンヌ・ダルクと対面したときにどんな化学反応が起きるか。序章「聖女死す」で、シャルルが言った「あの子は聖女ではないよ」とはどういう意味でしょう。
引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。
***
(※https://maho.jp/users/15591074771453228785/news/15591074771453648307から転載して改稿)
終章・後編「聖女の目覚め」を読んだフォロワーさんからご感想をいただきました。
Twitterと重複しますが(https://twitter.com/shinno3/status/1312238571189805057)嬉しさは何度でも噛み締めたいから! 引用してご紹介します。
『もう1度読み直してびっくりしました。ミシェルという名前をどう解釈するかでジャンヌの解釈も大きく違ってしまいますね。今までの伝説とは違った視点で書かれた小説の続きを楽しみにしています。』
引用は以上です。
ありがたいことに、サイトごとに読み比べたり、はじめから再読して深く考察していただいたり、拙作は読者・フォロワーさんに恵まれています。好きな話を何度も味わう気持ちは、作者も覚えがあるのでね……嬉しくて涙出ちゃう。この小説を愛してくれてありがとう。
***
二次創作の経験なら少々ありますが、一次創作の小説を書いたのは「7番目のシャルル」が初めてでした。
執筆スタートから2年7ヶ月、おつかれさま自分~!
いままで応援してくれた読者さんフォロワーさん諸氏にも心からの感謝を捧げます。
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