登場人物紹介・第三章まで

 年齢は、第三章終了時点(1417年)。

 ネームドキャラクターは実在した人物です。

 名前を検索すると、生没年などネタバレ込みで詳細なプロフィールが分かります。


 作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。


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※アジャンクールの戦いは1415年10月25日ですが、第三章・最終話の前半〜後半で2年経過しています。



▼シャルル・ド・ヴァロワ(Charles de Valois、14歳)

本作の主人公。狂人王シャルル六世の10番目の子で、第五王子。

王立修道院で育つ。両親、兄、姉、宮廷生活を知らない。

マリー・ダンジューとの婚約をきっかけに還俗し、アンジュー公の居城アンジェ城で暮らすようになる。

1403年2月22日生まれ。称号はポンティユ伯。



▼アルテュール・ド・リッシュモン(Arthur de Richemont、24歳)

ブルターニュ公の弟で、王太子付きの正騎士シュバリエ

ブルゴーニュ公やイングランド王家とも縁が深い。

ケルトの伝説の王アーサー王の末裔で、周囲から羨望とやっかみを受けやすい。

アジャンクールの戦いで捕われ、虜囚の身となる。ロンドン塔に幽閉中。

1393年8月24日生まれ。



▼ジャン・ダンギャン(Jean d'Enghien、15歳)

主人公の従兄。王弟オルレアン公の庶子。

主人公とともに修道院で育つ。ゆるい主従関係。

王族の端くれだが、騎士になることを夢見ている。

1402年11月23日生まれ。称号はデュノワ伯。



▼オルレアン公シャルル・ドルレアン(Charles d'Orléans、22歳)

主人公の従兄。ジャンの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子。

詩を好む穏やかな貴公子だが、ひそかに両親の敵討ちを誓っている。

王太子の代理としてアジャンクールの戦いに参加し、捕虜となる。ロンドン塔に幽閉中。

1394年11月24日生まれ。



▼ヘンリー五世(Henry V/King of England、30歳)

イングランド王国ランカスター王朝、第二代国王。

休戦協定を破棄し、フランス王位を要求して宣戦布告。百年戦争を再開した元凶。アジャンクールの戦いで大勝利を治める。

1387年9月16日生まれ。



***



▼アンジュー公ルイ・ダンジュー(Louis d'Anjou、40歳)

マリーとルネの父。

マリーとの婚約を名目に、主人公を修道院から引き取った。

大諸侯のひとりだが気さくな性格。子供たちの養育と領地経営に専念している。

1377年10月5日生まれ。



▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、33歳)

アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。マリーとルネの母。

マリーとの婚約を名目に、主人公を修道院から引き取った。

慈愛と聡明さを兼ね備えた美しい貴婦人。

1384年8月11日生まれ。



▼マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、13歳)

アンジュー公とヨランドの長女。主人公の婚約者。

1404年10月14日生まれ。



▼ルネ・ダンジュー(René d'Anjou、8歳)

マリーの弟。騎士道物語が好き。ちょっと寒がり。

1409年1月16日生まれ。



▼シャルル・ダンジュー(Charles d'Anjou、3歳)

マリーとルネの弟。愛称はシャルロット。

1414年10月14日生まれ。



***



王太子ドーファンルイ・ド・ギュイエンヌ公(Louis de Guyenne、故人)

主人公の兄。父王に統治能力がないため、国王代理を務める。

義父ブルゴーニュ公の謀略を暴き、宮廷から追放した。称号はギュイエンヌ公。

1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。享年18歳。



▼無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、46歳)

フランス最大勢力の貴族。淫乱王妃イザボーの愛人。

王弟オルレアン公を殺害して以来、宮廷の実権を握っている。

ひそかに反乱を組織したが首謀者であることが発覚し、王都から逃亡。

1371年5月28日生まれ。



狂人王ル・フーシャルル六世(Charles VI/Le Fou、48歳)

主人公の父。フランス王国ヴァロワ王朝、第四代国王。

生まれつき精神が弱く、統治能力に欠けている。たびたび問題行動を起こす。

1368年12月3日生まれ。



▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière/Reine de France、46歳)

主人公の母。シャルル六世の王妃。

王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。たいへんな浪費家で、王子王女の養育費まで使い込む。

1370年4月28日生まれ。



▼王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、故人)

狂人王の弟。主人公の叔父。ジャンの父。

ジャンが5歳の誕生日の当日、王妃の愛人ブルゴーニュ公に暗殺される。

1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。享年35歳。



▼アルマニャック伯(Bernard d'Armagnac、57歳)

シャルル・ドルレアンの義父。

亡き王弟オルレアン公の支持者と、反ブルゴーニュ派の貴族を取り込んで「アルマニャック派」を形成。ブルゴーニュ公に対抗する有力者。1360年生まれ。

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