第8話王子様をご招待
「今日、アルフレッドが屋敷へ来る事に成ったんだ」
カチャン…と思わず手に持って居ましたスプーンを落として仕舞いましたわ…何を突然言われるのですか?お兄様は……
「シェリルお嬢様代わりのスプーンです」
「あ、有り難う…」
「そんなに驚いたのかい?シェリー」
クスッと笑いますお兄様の笑顔は素敵ですわ
「まあ、アルフレッド様が屋敷へ来られますの!?カイン」
「はい、母上急ですみません、アルフレッドが挨拶に来たいと言って居ましたので今日屋敷へ招待をしたのです」
あ、挨拶ですの?何を挨拶するのですか?
「そうか、アルフレッド王子が屋敷へ来てくれるとは喜ばしい、お前が王子の親友と聞いただけでも驚きだが、お前達のお陰で私も大きな仕事を任された感謝している」
「私は何もして居ません父上、御礼でしたらアルフレッドに御伝え下さい」
「そうだな、この時ほどお前が女に生まれて居たらと思った。アルフレッド王子の婚約者にと思う程だ」
お、お、お父様なんて事を言うのですか~っ!
「……父上、私は男ですよ彼には婚約者もいます。」
「ハハハ、済まないそうかアルフレッド王子には既に婚約者が居たのか!?城に務めて居るがアルフレッド王子の婚約の話しは聞いた事が無かったな」
「まだ公に御知らせが出来ない様で、アルフレッド王子の誕生会の時に正式な発表が在ると聞いています」
「そうか残念だな、アルフレッド王子にシェリルを婚約者に願っていたが」
「ブーー~!?」
「あらあら、シェリーちゃん大丈夫なの?早く口元を」
「……だ、大丈夫ですわお母様…ゴホッ、ゴホッ」
「その様に驚くとは思わなかったな、ハハハ」
ハハハ…では在りませんわお父様、紅茶を思わず吹き出して仕舞いましたわ…お兄様もクスクスと笑って……はぁ…今日わたくし外出しても宜しいかしら…
朝食が終わりまして、バタバタと屋敷内では使用人達とメイド達が忙がしく動き回って居ましたわ
「ねぇ、別にわたくしも着替え無くても良かったのではないの?」
「いいえ、お嬢様アルフレッド王子が御屋敷へ来られるのです。お嬢様を見ていただかないといけません」
「アルフレッド様はわたくしではなくカインお兄様に会いに来ているのよ、わたくしは会いたいとは思って居ないわ」
ガラガラと馬車の音が聞こえ、アルフレッド様が屋敷へ来られました様で、カインお兄様がわたくしを迎えに部屋へ来られまして、家族皆でアルフレッド様のお出迎えをする事に成りましたわ。
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