第45話 ヤングのファッション
中学生の頃、オーバーオールが流行り始めたので、私も市内のジーンズショップで買ってもらいました。元日の午前5時ごろだったか、初日の出を見に行く前に、胸ポケットに財布を入れてトイレに行きました。はい。残念。なぜそうなることに気が付かなかったのか、和式水洗トイレの中に財布を落としてしまいました。用を足す前だったので悲惨な目にはあいませんでしたが、元日だったので、「ウンがツイた!」と無理やりこじつけて、元気を取り戻しました。
スタジアムジャンパーも流行りました。赤、グレー、紺などの身ごろに、白い袖。スカートを合わせても可愛いんです。中学生の頃って流行るとみんな同じものを持っていませんでしたか?
JPSやMarlboroのキャップ(アポロキャップ)もみんなかぶっていました。好きな男の子と同じタイプをかぶっていても、みんなも似たようなものをかぶっていたから大丈夫。
adidasの紺色のスポーツバッグもみんな学校に持ってきていました。学生鞄は細くしぼって、ほとんどの荷物はこのスポーツバッグに入れていました。そういえば、adidasのウインドブレーカーなるものが登場したのもこの頃ではないでしょうか?
靴下は白が基本で、ラインが入っていてもOKだったのですが、三つ折り禁止だったので、ずれないようにソックタッチを使っていました。ソックタッチ! 一度廃番になったそうですが、ルーズソックスが流行した時、ソックタッチを使っていた親世代から製造元の白元アースさんにたくさん問い合わせがあったそうです。在庫を売り出したらあっという間になくなったとか。それから再度製造を開始し、その後の紺色のハイソックスの流行などもあって、今も使われ続けているようです。
話は戻りますが、中学生の頃、白いフリル付きの綿のブラウスが流行ったこともありました。ギャザースカートとカーデガンと合わせて、私にしては女の子らしい可愛い格好をしていました。
高校生になると「mcシスター」というファッション雑誌を、毎月とってもとっても楽しみに読んでいました。村上里佳子さん、今井美樹さん、安田成美さん、有森也実さんもモデルとして登場しています。オシャレで可愛いモデルさんたちに憧れていました。Gジャンの着こなしが取り上げられると、とっても欲しくて、友達と電車に乗って1時間かけて広島の中心街へ買いに行きました。
大学生の頃にはスカートの裾から白いレースがヒラヒラのぞいているスカートが流行り始め
「シミーズが出とるみたいなのに、どこがええんかね」
と大人に言われても、なんのその。可愛ければいいんですよね。
お化粧をし始めた頃には太眉メイクが主流で、みんな毛虫のような太眉を描いていました。私は眉毛がしっかりあるので、少し足せばOKでした。
ラインストーンのブローチが流行った時は、キラキラの石にうっとり。やがてボディコンシャスな服がオシャレな時代に突入し、私も若干トサカ気味の前髪に、ボディコンでマハラジャに踊りに行ってました。
バブルでしたね。就職したら、みんなシャネルやヴィトンのバッグやティファニーのアクセサリー、エルメスのスカーフなどを持っていましたが、今思えば収入に見合わない持ち物でした。それをプレゼントさせられる男性も大変だったと思います。
化粧品はシャネルの色が好き、ディオールの口紅は香りがきついので苦手、なんて言っていましたが、本当は金持ちマダムの発言ではないかしら。当時はキラキラしてとっても楽しかったけどお金は貯まりませんでした(笑)。
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