第29話 ジェンカ
♪ 右、右、左、左、前、後ろ、前前前 ♪
小学生のころ、集会朝会という名の児童会主催の朝会で、坂本九さんの「レットキス(ジェンカ)」を踊り(?)ました。
先頭の人は両手を腰に当てて、二番目以降の人は前の人の肩に両手を乗せて列を作り、音楽に合わせて足を交互に出し、みんなで合わせてぴょんぴょんぴょんと跳びます。踊るだけの時もありましたが、レクリエーションでは、音楽がとまった時に目の前にいる人とじゃんけんをして、勝った方の列に負けた列がくっついて、どんどん長くなっていきました。最後に残った列(めちゃくちゃ長い)が勝ちです。
タイトルは「レットキス(ジェンカ)」として九ちゃんが歌っているのですが、歌詞は「レット」ではなく「レッツ」を使っていて、初めてのチュウを推奨しているような歌詞です。私は拙作「世界はいろんな人生でできている」の第一話でお話したように、あまり歌詞が聞こえないのですが、なぜかこの歌は強烈に聞こえてきました。小学生にチュウの歌は刺激的です。
ずっと疑問に思っていたことがありました。「ジェンカ」とは何ぞや?
例によって調べてみました。そしてびっくり。「ジェンカ」というのはフィンランドのフォークダンスのことでした。そして、「レットキス(Letkis)」はフィンランドの民謡。つまり、フィンランドでは「レットキス」という曲に合わせて「ジェンカ」を踊る、ということですよね。「炭坑節」で「盆踊り」を踊る、みたいな感じかしら? ちょっと違うかな?
「レットキス」って、そもそもキッスの話ではなかったのですね。それが日本ではチュウの推奨。昭和です!
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