「巻き戻し」と言えば、カセットテープかビデオテープ。そんなの当たり前と思ったそこのアナタ。今、そんなものを使っている中高生はほとんどいません。おそらく生まれた時から。だから、

「巻き戻しってなんですか？」

　という世界みたいです。

　かつて、私が生まれたばかりのおそらく病院で録音した音が残っていました。「テープレコーダー」というモノ（あの、大きな輪っかにテープが巻いてあるヤツです）で、幼稚園の頃聞かされたことがあります。産声とかではなくて、おむつ替えしたら真っ黒なウンチをしていて、高校生の叔父が「どひゃー！」って言ってました。生まれたての写真はないのに、なぜかそんな音が残っていました(笑)。

　あのテープレコーダーと比べると、カセットテープってコンパクトになりましたね。ウォークマンには大変お世話になりました。私もレコードから録音したテープをいくつか持ち歩いて聞いていました。

　ダブルラジカセは画期的でした。テープからテープへの録音「ダビング」ができて、大助かり。しかし、この言葉はもう今は死語に分類されるのでしょうか。

　学生のころ、私はバンド（ベースギター）をやっていて、曲が決まると耳コピしていたのですが、友達のテープから録音して、そこから録音して……と、多分2回ぐらいダビングして、それを聞いて練習してきたギターの子と合わせて弾いたら1音違っていたんです。私のテープと彼女のテープを聞き比べると、本当に1音違ったんです。機械によって回転が遅いものがあって、遅いのから遅いのへダビングされたのだと思います。

　さて、本題の「巻き戻し」ですが、「スターどっきりマル秘報告」で、どっきりを仕掛けてびっくりした姿を何度も巻き戻したりして、踊っているみたいに編集していましたよね。BGMはマンボNo.５でした。当時は子供だったから無邪気にゲラゲラ笑っていました。（実は、今はちょっとかわいそうな気がしてどっきりは苦手です）

　久々にマンボNo.5を聞きたくなって動画を探したら面白いコントを見つけました。志村けんさんと、すわしんじさんのコントです。

　https://youtu.be/cuFhbHVBofY

　すわしんじさんはドリフの見習いでアチョー！ってやってた人で、孫悟空の人形劇では三蔵の馬の役をした人。めっちゃ懐かしい～！

　2022年3月6日現在、ニュースを見ると不安になることだらけで、笑うことが不謹慎な気分になるかもしれません。でも、笑顔は世界を救うと思うんです。できることなら戦争が始まる前に時間を巻き戻したいと思う今日この頃。少しでも世界が平和の道を歩めるように、まずは身近な人と仲良く笑顔で暮らしていきたいですね。