過去編:『あの日』の出来事①
色々な色となる車がそれぞれ行き交う中、1人の少年と4人の少女に右胸に印がついてあるその学校特有の制服を着て、いつものように面白い雑談を交わしながら帰宅をしていた。
「ちょっと、茜さん!正人さんに近づきすぎですよ。シッシッシ、あっちいってください!」
「ふっ!これだから志乃は。私は正人の唯一の『幼馴染』だからいいんだよ。…ねぇ?正人!」
1人の黒色でショートの髪型の少女が大きな声で話をし、もう一方の髪の所かしくも金色でロングの髪型にヘアピンを付けている少女が、1人の少年の片方の腕に抱きつきながら2人とも言い争いをしていた。
「はぁ、全く先輩達は。先輩としての誇りはないんですか?
ーーーまぁ、お2人の間をとって私が正人先輩の傍で。」
眼鏡をしていて小柄な体型をしているが胸が一般よりも明らかに大きいのが目立っている少女が、全くと言わんばかりに漁夫の利をしてきた。
「はぁあ!?ちょと彩花さん。後輩だからって手加減はしませんよ!」
「……敵は散り散りに…滅する。…ぶっ飛ばす!」
2人の少女は、志乃→茜の順にがんを飛ばし、後輩の彩花もそれと同じがんを飛ばしていた。
それはもうどっからどう見ても完全なる修羅場となっていた。
しかし、こんな時にいつもの仲裁役がこの3人に鉄拳をかました。
「やめろ、馬鹿ども!」
「あ、ちょ!?」「え?詩音!?」「ちょ、詩音先輩!?」
三者三様、それぞれの言葉を発しながら頭から鉄拳を撃たれて頭を手で抑えていた。
「あぁー、えーと。何か手を煩わせてすみません、詩音先輩。」
「ん?、いや、い、いんだ正人。……それよりも、私が正人の傍にいていいか?」
そう言いながら、高身長で黒色のポニーテールをしている少女が、少年…九条詩音が正人の傍に近寄ってきた。
「ちよっと、結局詩音さんもそうなるじゃないですか!」
「くっ、詩音!正人の傍にいていいのは『幼馴染』の私だけなんだから!」
「ちょっと詩音さん!私だって正人さんの唯一の『親友』なんですよ!」
「詩音先輩、それは卑怯です!…私だって正人先輩の唯一の『後輩』なのに!」
それは本当に何気のない日常だった。しかし、それぞれが駅に着いて別れてる時に『運命を揺るがす大きな事件』がこの日に起きた。
『ゴゴゴゴ』
ここら一帯を巻き込み5人を包ながらこの場所で、世界に初めてのダンジョン…チュートリアルダンジョンが発生してしまった。
「「「「正人(さん・先輩)!」」」」
「ん?皆何を言って…~ッ!?…意識、が。」
チュートリアルダンジョンという突然変異にあい、この中で1番身体が弱い正人だけが意識を失ってしまった。
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補足:チュートリアルダンジョンというか、この世界でダンジョンが1番にダンジョンが発現したのは日本が最初です。
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