新規冒険者の育成⑤
『『『キュキュっ!』』』
3匹のモンスター…ホーンラビットがそれぞれ敵を見つけたのか、後ろの二本足で思いっきりジャンプをしそれぞれ3人に突進をしてきた。
「……」
バコン
1人の青色のロングこ髪型をしている少女は、手に持っている細長い杖を思いっきり振り回し、少し時間は掛かったがホーンラビットを撃沈させ、
「そーー、れっ!」
1人の赤髪の少年は、1本の剣でホーンラビットを弾き飛ばして、もう片方の剣でホーンラビットの首を真っ二つに両断した。
「よい、しょっ!」
最後に正人はというと、ホーンラビットが突進してきたのを、ギリギリで避けそのすれ違いざまに唯一持っている剣でホーンラビットを綺麗に倒した。
(…まぁ、もちろん身体能力は元に戻ってはいるが、モンスターがどういう風に来るかの予備動作を見る観察瞳は全然劣ってはいなかったのは大きな収穫だな。)
「あはは、いやーすごいですね、皆さん。僕はお恥ずかしながらこれでも最初は苦戦を強いられましたのに。
ーーーーー特に、秋山正人さん。貴方には冒険者の才能がありますよ。」
すごいものを見たと言わんばかりに、純粋に柊悟は正人に褒め言葉を出していた。
「正人さん、今のどうやったんですか?カッコイイですよ、すれ違いざまに剣を振るったなんて!…もしかしてユニークスキル何ですか?」
赤色の短髪の少年はカッコイイ事が好きなのか、目をキラキラしながら正人に視線をやりながら大きな声で話していた。
正人は少し困った顔をしながら喋りだした、
「あはは、いや違うよ。今のはたまたま運が体が動いていただけだよ。」
(…嘘です、ごめんなさい。本当はアホほどモンスターと戦闘をしていたとか言ったら、『え?何言ってんだこいつ?』とか言われたら流石にメンタルが削れるので。)
「あはは、では残りの皆さん。次々行きますので準備しといてください。」
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モンスター…ホーンラビットとの戦闘経験を終えたので、教師(柊悟)と講習生達はそれぞれ小規模Eランク赤座ダンジョンの入口前まで集まっていた。
「はい、皆さんは今日初めてモンスターと言えるモンスターとの戦闘経験をしました。…しかし決して油断しないでくださいよ?さっきのホーンラビットは初心者向けなので意図も簡単に倒せましたが、もっと奥に進むにつれてダンジョンでは何が起こるのかは分かりませんから。
ーーー後は、ダンジョンについてですが、ここは1人でも行けますがDランクダンジョンからは最低でも2人組で臨んでください。
しゃあ、皆さんお疲れ様でした。それでは解散!」
(ふぅ、少し疲れたからコンビニでジュースでも買って帰るとするか。)
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補足:ロングで青色の髪型をしている少女…加藤志乃の『付与術士』は、主に自分以外の人にバフを掛ける職業なので自分だけになると余り戦闘に向いていません。
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