新規冒険者の育成③

〜〜〜ステータス一覧〜〜〜

秋山正人「17歳」

職業「剣士」

レベル「1」


魔力「F」

筋力「E」

体力「E」

俊敏「E」

耐性「F」


スキル「なし」

ユニークスキル「記憶の回廊」

スキルポイント「0」


ダンジョン攻略の証「チュートリアルダンジョン」「チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄」



(えーと、うん。10分の1を引いちゃったみたいだな!……まぁ、説明でも見てじっくり考えるとするか。)


と、困惑と興奮を抑え、唯一残った理性でステータス一覧のユニークスキルスキル『記憶の回廊』をステータス一覧から押した。


スキル:「記憶の回廊」…????????


「……はぁぁあ?」

(……つい声を出しちゃったじゃないか!どうするんだよこれ!ステータスがポンコツってレベルじゃないぞ、これは。

まぁ、多分ハズレスキルではないと思うけど、せめて説明位は書けよ、説明は!)


「皆さん、ユニークスキルを発現した人はいますか?」

頃合を見計らって、それぞれ30人前後の講習生に目を配らせながら柊悟は喋りだした。


「はい!ユニークスキルが発現しました!」

1人の赤髪の少年は手をビシッと挙げ、大きな声で質問に答え、

「……」

さらにもう1人の髪がロングの青色の髪型をしている少女が、何も喋らずに手を少しだけ挙げた。


(あぁー、流石に手を上げないと不味いな。)

「はい、俺も一応は発現しました。」


「そうですか、3人とも運が良かったみたいですね。後ででもいいですが、3人は冒険者カードにユニークスキルの欄で『ユニークスキルを持っている』という所をお押してください。」


「はい!どうして、持っているとだけ何ですか?ユニークスキルが何なのかを教えてもどっちもどっちじゃないですか?」


「んーと、そうですね。ユニークスキルについては午前中に教えましたよね?」


「はい!自分が持っているユニークスキルはこの世で1つしかないスキルだと聞きました。」


「よく覚えていましたね。じゃあ、もし自分のユニークスキルが他の人にバレたら今後どうなると思いますか?」


「え?そりゃあ〜、大変な事になりますね。だって他の人が嫉妬してそのユニークスキルを対策し殺しにでも掛かってしまえば、逆に危機に陥ってしまいますからね。」


「まぁ、そういう事になります。だから、今聞いた他の皆さんも、ユニークスキルが発現しなかったとはいえ嫉妬しないようにしてくださいね。」


「「「「「はい、分かりました。」」」」」

講習生達は今日限りの先生に、真剣な顔で頷きながら答えた。


「さて、そろそろ実践に移るので気を引き締めてください。」

と、皆はここからが本番とばかりにダンジョンの奥地の中へ入って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

設定はちゃんと考えているつもりですが、抜けている所があると思うのでそこはご了承ください。





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