新規冒険者の育成②
その後も座学は順調に進んでいき、
「はい、それでは午前の座学は終わったので各自1時間は休憩してください。午後からというか1時から実践に移るのでここから1番近い小規模Eランク赤座ダンジョンの入口で集合してください。
ーーー但し調子に乗って1人で中に入らないでくださいよ。」
黒板には所々にダンジョンやモンスターについての説明が書いてあるのを後に、柊悟は教室を出て休憩しに行った。
(普通にためになったな。まぁ、今ので分かったことがいくつか増えてきたのは良い傾向だな。)
正人はリュックからコンビニで買ってきた1つのおにぎりを食べながら、先程の座学を思い出しながら昼食を食べていた。
(主に分かったことが3つあったな。
1つ目は、モンスターについて。…チュートリアルダンジョンにでるスライムとは違って、他のダンジョンではいくら強かろうが常に危険と隣り合わせだということ。
2つ目は、トラップについて。…今から行く初心者向けのダンジョン(小規模Fランク赤座ダンジョン)にはないが、そのうちレベルが高いダンジョンに行くほど様々な高レベルのトラップがつきものになってくる。
3つ目は、スキルについて。スキルを習得するには3つの方法があって、自力で習得するか・スキルポイントを溜めそれを使い習得するか・元々持っているか、だな。)
先程の資料7ページのスキルについての説明は次のようになっていた。
『スキル』…ゲームと同じで、それを習得すると様々な超人的な『何か』を使えるようになる。
『スキルポイント』…レベルが1つ上がることに100SPが貰えるようになり、それを使いスキル一覧からスキルを簡単に習得することができるようになる。
『スキル一覧』…ステータス一覧の1部であり、ネットショップみたいなもの。その前に書いてあるスキルポイントを使うことが出来る。
『ユニークスキル』…チュートリアルダンジョン以外のダンジョンの中に入る事により、自分がユニークスキルを持っているか確認できる。※チャンスは1度限り。
正人はそう考えているとここにいた30人前後の人達は次々と教室から出て、ある1点の方向に向かって行った。
(お、そろそろ休憩時間が終わってしまうな。
ーーーさて、久しぶり…というわけではないが、モンスターとの戦闘といこうか。)
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「では先程言っていた通り、午後は実践なのでこれからモンスターと戦ってもらいます。まぁ、チュートリアルダンジョンではスライムのモンスターを倒したていますが、本番はこれからになっていきます。
では、皆さん。これからダンジョンに入りますが、ユニークスキルが出ることを祈ります。」
と、柊悟を先頭に後ろから講習生達が続々と中に入っていき、皆ある1つの言葉を唱えた。
(さて、ここからどうなるんだろうかな?)
「『ステータスオープン』」
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